PURE MAID
~着せかえしてね~  
メーカー〔ぷちぱじゃま〕 発売日2004年11月26日

手痛いミッシングピース
ファンの熱い要望に応えて、早くもMILKジャンキーシリーズの最新作がリリース! って、あれっ? よく見るとこれ、MILKジャンキーじゃないや。でも、やってることはほぼ一緒。ぶっちゃけ、鏡裕之さんの作品は全部MILKジャンキーだよね。それがいいんですが。


そんなわけで、巨乳へのこだわりは今回も相変わらずだったのですけれど、このPURE MAIDではプラス、衣装に対するこだわりの高さも見逃せません。

引っ込み思案で恥ずかしがり屋のメイド雪奈に、自前で設(しつら)えた様々な衣装を着せ、段々大胆にさせていこうとするのがゲームの要旨。「雪奈の服を作る→着せ替えさせる→エッチする」というのが基本的な流れで、衣装の種類は、バリエーション豊かなメイド服に加え、私服、制服、ドレス、水着等、全33種が揃っている。

“コスプレさせてエッチするエロゲ”ってのは、別に物珍しいものでも何でもありませんが、この作品が他と違って優れていたのは、恋人(メイド)に自分好みの衣装に着替えさせた後の行動。

PURE MAIDは「見る」んですよ。着替えさせたあとに「見る」。何を当たり前のことをと思われるかもしれませんが、ここまで「見る」ことに意識が傾けられたエロゲってのは、なかなか他ではお目にかかれないと思いますよ。少なくとも、私は初めて。こんなにも視姦行為に向き合っている作品というのは。

時に大胆な衣装をまとい、恥らう雪奈の姿を、あらゆる角度から舐めるように見回すことの出来る、この視姦モード。顔、腰回り、足元を間近でくまなく凝視し、その豊満な胸元に対しては、屈んで見上げてみたり、上から覗き込んでみたりと、実にフェティッシュな鑑賞法で堪能。これにより、雪奈の身体と衣装に対する執着が一層強くなるのね。

“着替えさせる→エッチする”という従来の流れに、“着替えさせる→見る→エッチする”とワンクッションを入れるだけで、一段とエロさが増していたのは驚き。MILKジャンキー2でもそうでしたけど、鏡さんは焦らし方がお上手というか、エロへの持っていき方がとても上手いですね~。こういうところは本当に感心します。

ただ、エッチに持っていくまではすごく良いのに、そこからの落とし方に若干の物足りなさを感じるんだよなぁ。AメロBメロと美しいメロディーラインを奏でながら、肝心のサビがイマイチっていうか…。そもそも、サビ自体ないパターンも多くて、せっかく、視姦によって天を突く勢いで士気は高まっているというのに、そのまま碌にエッチへ結びつけずに終了というパターンがままある。

一番不愉快だったのは、エッチシーンを勝手に有耶無耶にされたりすること。

主人公「おいで。いっぱいかわいがってあげる」
雪奈「はい……」
3戦終えて、雪奈がシーツに身を横たえる。


こんな感じで、知らぬ存ぜぬ間に、エッチが終わってしまっている…。雪奈が「はい……」と答えて、誰だってここから濡れ場を期待するものなのに、突然「3戦終えて…」ですからね。その3戦を見せろって話ですよ。エロゲでありながら、セックスしている場面を省略するなんてどういうつもりだ。ここは一番省略しちゃいけない部分でしょうに…。

他にも、「朝から3回はやりすぎたな」といいながら、その3回は見せてくれないし、「結局4回もパイズリした」といいながら、その4回は見せてくれなかったりするし…。もう、こんなのばっかり。安価な作品だから、ボリュームを抑えないといけなかったのはわかりますが、それでエロを省略するってのは、いくらなんでもやり方として間違っているでしょう。エッチシーン見せる気がないのなら、気を持たせるような言動は慎んでもらいたい


もし、フルプライスで作られていたのなら、こんな不満はなかったかもしれないと考えると、無念さはやや残る。良い作品だっただけに、もっと本腰を入れて、完成度を高めて欲しかったですね。視姦に関しては、今後の新たな可能性を垣間見た気がするので、また鏡さんには何処かでこれに再挑戦して欲しいです。出来ればその際、行過ぎた詩的レトリックは抑え目で…。

大人しい性格の雪奈。消え入りそうな声は、BGMをオフにしないと聞き取り難いぐらいで、セックスでは、喘ぎ声を発することすら拒む。それでも主人公はひたすら愛を注ぎ続ることで、徐々に彼女の心は開かれて行き、やがて、2人は結ばれ無事ハッピーエンド……なのかと思いきや、実はここからセカンドシーズンが始まるという粋な計らいがあったんですね! 物語はまだまだ終わらなかった。

2年目は、妻となった彼女と送るラブラブ新婚生活。1年目との違いは何かというと、ズバリ雪奈の性格。ハッキリいって別人です。今までの雪奈とは、180度性格が変わっていて、どこでどう間違ったのか、おバカでエロエロなオッパイメイド(自称)になっている…。是非、これはご自身の目で確認頂きたいものです。

大人しい1年目の雪奈は良かった。エロエロな2年目の雪奈はもっと良かった。

でも、彼女の過剰に科を作った喋り方は頂けない。すごくわざとらしい喋り方なんでね…。新婚さんなんだから、多少甘え声交じりのセリフはいいけど、これはチョットやりすぎ。
04年11月29日