発売日 2003年1月31日
メーカー Cadath 
まいっちんぐ…
朝起こしにやってきた妹のスカートをめくっては、パンツ観賞。一緒に登校する為にやってきた幼馴染のスカートをめくっては、パンツ観賞。会話の途中だろうがなんだろうが、パンチラが見たい衝動に駆られればその場でスカートをまくる。そこに理由や遠慮なんてものはなく、ただ本能赴くまま。

DAパンツは、多分世界初になるであろう、スカートめくりシステムが搭載されている画期的な作品です。スカートめくりボタンを押せば、自由自在に女の娘のスカートがまくれるという、アイディア溢れる素晴らしい作品。

訳もわからずいきなりスカートをめくられてしまう女の娘にしても、「もー、何すんのよー」と膨れるぐらいの手緩いお咎めだけですから、こっちは罪悪感なしで好き勝手スカートをめくって遊べてしまう。この常識が完全に破壊されてしまっているDAパンツの世界が、どれだけ魅惑的なものか。

例え、こちらがわざわざスカートめくりをしなかったとしても、勝手に女の娘たちの方からありえないパンチラを見せてくれますし、日常生活は常にパンチラ、パンチラ、パンチラの眼福が飛び込んでくる。こういう慈しむべきバカ設定は最高ですね。総てがご都合の上に成り立っているこの夢のような世界は、まさしく桃源郷と呼ぶに相応しいものでありましょう。


…ですが、そんな桃源郷で戯れていられる時間は、あまりにも儚かった。ゲーム開始直後こそ、レベルの高いバカゲーとしての魅力が遺憾なく発揮されていたものの、10分も絶たないうちに、目に見えて尻すぼみしていく展開。残念ながらDAパンツは、持続の燃料を持たない勢いだけの見掛け倒し作品だったのですねぇ。

まず、ストーリー。グチャグチャ。DAパンツの世界観や設定が最高峰であっても、シナリオ部分がこんなに粗雑なものだと、それも台無し。お話に齟齬(そご)を感じるとかいう次元ではなくて、物語を作る上での大切な脈絡というものがスッポリ抜け落ちている状態ですから、まったくお話にならないんです。前後の話の繋がりなんて念頭にないのか、何処も彼処も矛盾だらけで、整合性がゼロのテキスト

そりゃ、バカゲーなんですから、何も理詰めで堅苦しくする必要なんてございませんよ。脈絡のない頭の悪~いテキストでも、それはそれで味があるんで構わない。でも、これはそういう問題じゃない。話の矛盾にしたって、わざと不条理にしているのではなく、明らかにフラグのバグによるもので、やってもいないことがやっていたことになったり、その逆もまた然りと、完全に破綻してしまっている。これでプレイする気力を損なわずに、最後まで続けろという方が無茶な注文でしょう。

当然、エッチシーンのテキストも最悪最低でしたし、どこまでが本気でどこまでがギャグなのかわからない始末の悪さ。同じようなシチュエーションのエッチばかりを繰り返していたくせに、「腹ぼてセックス」にはやけにこだわっている謎。何故に腹ぼて? しかも、腹ぼてセックスは1人だけじゃなくて、全員に用意されてやがります。別に腹ぼてを否定するわけじゃないですけど、DAパンツという作品にわざわざ捻じ込む必要があったのかどうか考えて欲しい。

で、最後に極めつけなのが、レビュー冒頭で紹介したスカートめくりシステム。

 何 故 こ れ が 序 盤 に し か 存 在 し な い の か

中盤以降、ま~ったくスカートめくりシステムそのものが出てこないのだから、もう開いた口が塞がりませんよ。スカートめくりシステムが楽しめるのも、実は前半におけるほんの数度だけ。いつでもどこでもスカートめくりが楽しめるって触込みじゃありませんでしたっけ? パッケージ裏にもでかでかと紹介されている本作品の売りが、ゲーム中にほとんど用意されていなかったなんて、まったく想定外です。っていうか、これって詐欺でしょう?


これだけどうにもならない不具合が次から次へ出てくると、既にDAパンツが面白い面白くないって言う議論以前の問題になりますね。早い話、このDAパンツは未完成品であり、作りかけ途中のCDがアクシデントにより流出してしまったに過ぎません。これで完成品なんていっちゃ、真面目にエロゲを作っている人が怒っちゃいますって。

バカゲーとして、DAパンツの信念は大いに共感ができます。でも、作品がそれを表現する土壌になっていない。もし開始直後のテンションが最後までキチンと続いていたのなら、絶対このDAパンツは優秀なバカゲーとして君臨していたはずなのに、不良品まがいのポンコツに終わってしまったことは憤りを隠せません。怒りより悔しさという思いの方が強いですからねぇ。

Cadathさん…頼みますからこれ、もう1度最初から作り直してくださいよぉ…。

エンディングを見終わったら、ぱんつカタログという新たなモードが現れます。敢えてどういう内容なのかの説明は避けますが、これを見た人は「ちゃんと作ってあるんなら、これを本編で使えよ!」 そう叫びたいに違いありません。

頭ぽややんな妹ちはや。彼女は作中登場する人物の中で、一番キャラが立っていましたね。女性としては見れませんけど、性格や喋り方を含めてこのキャラクターの存在はかなり好きでした。

ちなみに彼女、実妹なんでエッチは出来ないんですが、他のキャラクターを一通りクリアして、もう一度最初からゲームをはじめると「ちはやを義理の妹にしますか?」という驚くべき選択肢が出てくる。ここで、「はい」を選ぶと、彼女は義理の妹になり、めでたくエッチができるようになるんですよ。

こういうおバカなアイディアはすごく光っていたんですよねぇ。悲しいかな、アイディア先行で、技術が追いつかない。ALICEさん辺りが作っていれば、名作になり得たでしょうに…。
2003年2月5日