? らぶフェチ ~パイズリ編~ なでしこやまとレビュー
~パイズリ編~  
メーカー〔Erogos〕 発売日2004年5月14日


胸中穏やかならず
 ~前回のあらすじ~
高いクォリティを持つアニメに徹底したフェチへのこだわりと、予想以上に期待に応えてくれた「らぶフェチ手コキ編」。そのポテンシャルに惹かれた私は、シリーズ全巻制覇という壮大なる野望を胸に、次なるパイズリ編へと挑みかかる。だが、そこに立ち塞がるのはなんと貧乳少女だった…! パイズリ編でありながら、ヒロインが貧乳というこの残酷なまでの悲劇! 果たして、運命や如何に!?


ハァ……、本当、「よりにもよって」だよねぇ。パイズリ編ヒロインという大役を任されたのが、よりにもよってボーイッシュな貧乳少女だなんて。NHK大河ドラマの主役にジャニーズが抜擢されるようなものですよ。無慈悲にも程がある(悪意はございません)。

私に限らず、多くの人はやっぱり「何故貧乳?」と晴れない気分なのではないでしょうか。無難に巨乳な女子をヒロインに据えておけば、何も波風は立たず、みんなニコニコ、天下泰平な世の中だったというのに、わざわざこんな「貧乳パイズリ」なんて異端思想を啓蒙しちゃうんだから…。

まぁ、「敢えて小さい胸でパイズリさせる」ということにフェティシズムがあるってのは、私にもわからない訳じゃありません。実際このエロゲをやってみても、貧乳パイズリは思ったほどに悪くはない……それなりに良かった。アニメの力によるところが大きいものの、「気持ち良くなってもらいたい」との精神で、薄い胸を健気に擦り付けてくる姿には、そこはかとないエロティックさを感じさせてくれている。

しかし、百歩譲って貧乳パイズリに理解を示せたとしても、この笹宮カオルというヒロインはダメだ~。彼女は貧乳である以前に、キャラクターとして魅力を感じない。容姿を含めて、可愛いと思える少女ではなかったのです。中性的なのが苦手とか、ボクッ娘が嫌いとか、個人的な事情もありますが、前回のヒロイン涼香ちゃんが良すぎただけに、比較するとどうしてもカオルは見劣りしてしまう。

仮に涼香ちゃんが貧乳だったとして、彼女が貧乳パイズリを行っていたのであれば、私は何ら不平を漏らすことなく、大いにこの作品を褒めそやしていたでしょう。つまり、問題の焦点となるのはヒロイン。気に食わないのは貧乳ではなく、笹宮カオルというヒロインが気に食わなかったってことなんですねぇ。

もう1人の草薙千聡さんは普通に巨乳な女性で、こっちは従来通りのパイズリが楽しめるようになっていたんですが、こちらの方もあまり好意的には受け入れられなくて…。

確かに、縦横無尽に揺れる乳は迫力満点、上下左右と揺さぶるパイズリアニメはエロい。このシーンだけは私も大満足です……と言えなくもない。けど、千聡の場合、淫乱痴女(S女)というポジションであるがゆえ、肝心の「らぶ」な要素が欠損しているのよね。だから、私的にはどうも気分がイマイチ。快楽主義者で、主人公を単なる玩具としか見ていない節がある彼女との行為では、沸きあがる喜びも小さいんです。濃厚なエッチシーンであっても、相手が千聡だと嬉しさ半減。

最悪だったのが、千聡に罵られた主人公が怒りのままに逆上し、彼女をムリヤリ犯してしまうこと…(といっても胸をだけど)。これは萎え萎え。「フェチ」へのこだわりは充分ながら、「らぶ」へのこだわりは全然満たされていません。らぶフェチと名乗るのであれば、ちゃんと「らぶ」の方も徹底させてくれなきゃ~。

登場する2人の主要キャラ、その両方ともに馴染めなかったのは大きな痛手でした。元々、前回の手コキ編の評価は、ヒロインの涼香ちゃんがその30%を支えていただけに、彼女の離脱がそのまま大きくマイナスに響いてきてしまっていますね。穴をカバーすべき笹宮カオルは、貢献どころか足を引っ張る始末だし。これじゃあ、ダメだ~。

アニメの素晴らしさは相変わらずだったのに、この手の平返し。エロゲはキャラの魅力こそが最も大切なんだと再確認させられました。笹宮カオルを愛せなかった時点で、私はこの作品に魅力を感じなくなっていましたね。ただし、キャラに魅力を感じなかったのはあくまで私の主観によるものですから、万人が私と同じ所感を持つとは限りませんので、その点は悪しからず…(これは一応いっておかないとね)。


さて、次は覗き・オナニー編ですか。射精シーンが期待出来ないので、個人的にはあまり楽しみじゃないな。今回のパイズリ編でテンションが下がったのもあわせて、急激に興味は失いつつある。早くも全巻制覇に暗雲。涼香ちゃんの復帰は朗報だけど、笹宮カオルも引き続き出演していやがるから……チッ!

エッチシーンは全編パイズリ。フェラは一切ございませんので注意。手コキ編には1つ存在した本番も、今回は何故かなくなってしまっています。ちなみに、シーン数の内訳は“カオル×2 千聡×3 カオル&千聡×1”と、カオルより千聡の方が多かったり。

涼香ちゃんです。え、今回は出てないはずだろって? いや、ちゃんと出てますよ。端役として。エッチシーンはなかったけどね…。それでも、涼香ちゃんが一番です。笹宮カオルなんて無視。

ホント、普通に涼香ちゃんがヒロインだったらどんなに良かったことか。いや、涼香ちゃんにせよと贅沢を言わずとも、檻都美久ちゃんを始め、各巻のヒロインなら誰でも良かった。他はみんな可愛いし、バストもそれなりにありそうなんだから。なのに、よりにもよって笹宮カオルとは…。とほほ。
04年5月16日