幼なじみと甘~くエッチに過ごす方法
メーカー〔Atelier KAGUYA〕 発売日2007年2月23日


カムバック賞
新作発表で、そのタイトルを見知ったときには狂喜乱舞だったのに、絵を一目見るや否や「またロリかよ…」と意気消沈。いや、よく目を凝らして見てみると、別にロリってほどでもなかったんですけど。それでも前作School★ぷろじぇくとの苦い記憶が依然として色濃く残っているだけに、全然気乗りしないまま発売日を迎えてしまいました。KAGUYA作品特有のかつての高揚感が懐かしい…。


登場ヒロインは、世話焼き&ヤキモチ焼きの腐れ縁涼風あすかと、大阪からやってきた押しかけ女房的な御堂琴音、転向早々大胆なキスを仕掛けてくる外国人娘エミリー・ウィンスレットの3人。いずれも主人公荘介が昔住んでいた土地ごとの幼馴染であり、各々が「荘介は私だけの幼馴染」と対抗心を露わにし始めたことで、3人の幼馴染による荘介争奪戦が勃発。誰が真の幼馴染と呼ぶに相応しいか、子供の頃に荘介と行ったエッチな遊びを実践して雌雄を決しようということに。「なんで?」とかは訊かないでください。

子供の頃のエッチな遊びの代表格といえば、やはり“お医者さんごっこ”。当然、それはちゃんと押さえてありまして、他にも、プロレスごっこでいちゃついたり、電気按摩で足コキされたり、ビー玉を秘所に詰め込んだり、ホースでお互いの股間に放水し合ったり、そんな誰もが幼少の折りに1度は経験したであろう(?)ノスタルジックなプレイが作中には盛りだくさん

遊び半分のエッチなんて大してエロくないんじゃ……と、私自身高を括っていたりもしましたが、これがなかなかに良かった。女の娘と主人公の双方が乗り気で、ある意味バカバカしいエッチを一緒になって楽しんでいる雰囲気はすごく私好み。こういったイタズラ系のシチュエーションは、ノリノリで楽しまないと白けてしまうので、お互いの積極性は大いに評価したいところです。

ちなみに、琴音とは昔、「花嫁修業」という名目のSMごっこで遊んでいただけあって、彼女と再現される遊びはSMチック。M気質な若妻を演じる琴音に、包帯を使って身動きできぬよう緊縛してフェラをさせるというシーンがあったのですが、これは今作品のベストパフォーマンスであったと認定したい!(もはや子供の遊びの範疇じゃないですけど…) 顔中精液塗れながら上目遣いで見つめてくる表情は堪らなくエロス。ていうか、精液描写上達したなぁ~。浅生さんは嬉しいよ!

2人の関係が深まり、「真の幼なじみ」へと順調にステップアップしていけば、めでたくヒロインとの恋人関係が結ばれることになります。並のエロゲなら、恋人になった時点でエンディングを迎えてしまうところでしょうが、この作品は、むしろ「幼なじみな彼女」となってからが本番。恋人未満では踏み込めなかったエッチも、ここでようやく本番。3回続けてが当然と言わんばかりの濃厚なラブラブエッチは、勿体付けられた効果も相俟って、高い値打ちを感じさせてくれるものに。幼馴染と恋人の線引きをキッチリ引いていたのは、ナイス判断だと言えましょう。

期待のハーレムルートも外すことなく、キッチリいい仕事をしてくれていました。が、思いの外あっけなく終わっちゃったので過度の期待は禁物かな…。それでも全体的に判断して、「やっぱりKAGUYAはエロい!」と再認識するきっかけとしては充分な作品です。ここ数作、迷走気味でヤキモキさせられることも多かったですが、ようやく「KAGUYAさん、おかえり!」と両手を広げて迎え入れられますよ。

まぁ、「凱旋」ではなく、「出戻り」ってところが格好付かないんですけどね…。幼甘は確かに優秀なエロゲでしたが、今までにない新たな試みや、この作品ならではといった特色がないので、印象には残りにくい1本。以前のKAGUYA作品と比べ、ここが違う! ここがすごい! といったアピールポイントが残念ながらありません。

結局、「いつものKAGUYA」。またこの地点に戻ってきました。

ダメダメだったSchool★ぷろじぇくとの唯一の功績、部分アニメーションが継承されています。手コキや秘所を弄るシーンで、細かくアニメーションするのは良い。

やはり正統派幼馴染の涼風あすかですかね。最初は友人に荘介君との仲をからかわれても、さも興味がないって感じで平然としていたのに、ライバル出現で余裕がなくなってからは、思いっきり感情を表に出すようになったのがカワイイ。一番の古株として、後からやってきた幼馴染に負けまいとする対抗意識も愛らしいのです。
2007年2月28日