発売日 2002年5月3日
メーカー DISCOVERY 

医師に相談してください私ならそうします
カワイイ奥さんと念願成就の新婚初夜。しかし、そんな大切な夜であるというのに主人公は大失敗。若い夫婦は本当の結びつきを果たせぬままに初めての夜を終えてしまいます。夫である主人公もこの不甲斐なさには自己嫌悪。優しい妻の「気にしないで」と思いやる言葉も、今の彼には余計に重く圧し掛かってしまう……。

若くしてEDに苦しみ悩む青年が、ラブライフと自尊心を取り戻すため、日夜、闘い続けていくさまを描いた感動ドキュメンタリー。


…と思ってたんですが、そんなエロゲではありませんでした。主人公は別に不能である訳ではなく、ただ経験の少なさからセックスが上手く出来なかっただけ。つまり、不得手な主人公がコツコツと経験を重ねて、彼女を喜ばせられるようなテクニシャンになっていくまでの変遷を描いたゲームだったんですね。

失態を犯してしまった次の夜から早速、夫婦のベッドは対峙する奥さんとの決戦場。ここから始まる奥さんとのまぐわいの成否に、主人公、ひいてはプレイヤーの力量が試されるのです。

さて、今述べたとおり主人公は威信にかけて、奥さんを満足させなければいけないのですが、その局面の成否の決め手は「前戯」。夫婦の明るいラブライフは総てこの前戯にかかっており、プレイヤーはここ一点に心血を注がなくてはなりません

挿入前の愛撫で、彼女をオーガズムへ見事導く事が適ったのならこちらの勝ち。そうでなければ負け。勝利を収めた後には、より親密で濃密なHシーンが約束されています。無論、逆に失敗ばかりを繰り返していては、いつまで経ってもテクニシャンにはなれませんし、親密で濃密なシーンもおあずけです。

彼女をオーガズムへ導いていく方法は、プレイヤーが任意で彼女の「胸」「唇」「あそこ」等にマウスクリックを繰り返し愛撫していくという、elfさんが得意とする「画面クリック方式」。これを駆使して奥さんを絶頂へ持っていかなくてはなりません。従来の画面クリック方式とはいえ、この作品では若干の工夫が為されていまして、「首筋」から「髪」を続けて触れると「コンボ」となり興奮度がアップしていく、みたいな戦略性がプラスされているのが特徴。

でもまぁ、これがなんとも面倒臭い。限られた回数の中で、彼女のウィークポイントを探し当てたり、「初めはソフトな場所を愛撫して、気分が高まっていったら秘所に手を伸ばそう」のような事を、常に考え巡らしながらクリアしていかなくてはイカンのですからね。

「エロの直前」にチョットしたゲームがあって、それをクリアすればご褒美(H)が待っているという、脱衣麻雀方式は大好きなのですが、「エロの途中」でゲームをさせられる、足止めを喰らってしまうというものは如何ともしがたいです。行為に突入した後には、もう一切の邪魔はしないでもらいたいですよ。食事の最中に「おあずけ」されれば、誰であれ不満噴出でしょう。そういった意味では、この「愛撫システム」は不必要極まりないシステムでした。

横槍を入れられたようなエロシーンであっても、質そのものがよければ何の問題もなかったんですが…。今回は少し裏目に出てしまったかな。即ち、和姦であるがゆえにエロが薄かった。和姦であることは大いに結構でも、こうまでして初々しいエロが多くては不完全燃焼。嫁さんもカマトトとまではいわないにしても、ちょっと受身がちですし。「アンアン」喚いているだけでは首を横に振らざるを得ません。

でもこれは和姦好きの尽きない悩みの種であるのですけどね。「和姦でありつつハードでエロなシーン」と言うのは、やっぱり非常に存在しにくいシチュエーションですから。それに最近、KISS×200、エルフィーナとスマッシュなエロゲが続いただけに、評価がやや厳しめになっちゃっという事もあるかも。

「丁寧なつくり」というものはひしと感じさせられます。先の「愛撫システム」にしても、その存在意義はともかく、クリックした箇所が波紋の拡がるような演出を施してあったりと、なぁなぁの出来ではありませんでした。どうもB級臭い感じのするエロゲではあるんですが、こういったところの手抜かりは目に付きませんでしたね。

しかし、そんな丹念なつくりであるからこそ、強烈に際立ってしまった難点が一つ。「何故、テキストを画面の真ん中に持ってくるのか」

普通一般のエロゲは、テキストボックスが画面下段に位置しているのが当たり前ですよね。ですが、この「つまつま1.5」ではそのテキストボックスがあろう事か、画面中段、ド真ん中にあるのです。

ご想像は容易でしょうが、これはか~なり邪魔! 一応テキストボックスは半透明になっていて、後ろのグラフィックが透過して見えるようにはなっていますが、それでもド真ん中に位置しているのはとてつもなく邪魔です。

更にはご丁寧にも、文字だけではなく、今誰が喋っているのかを知らせてくれる「顔グラフィック」まで画面中段に表示されるものですから、本気で鬱陶しい。しかもしかも、このテキストボックス、マウスでは消す事が出来ないっす …嫌がらせですかぁ!?

文字の太さやアンチエイリアスなんかは細かくカスタマイズできるのに、肝心のテキストボックス表示位置を変更させてくれないなんて、何かしらの意志が働いているとしか思えませんよ。

大島晶。本編のヒロイン、つまりは主人公のお嫁さんです。でも彼女は主婦なんで、主人公が仕事に行っている間活躍する機会がほとんどない。ストーリーの大部分は仕事のシーンで、もっぱらそこでのむさ苦しい男3人+浮気相手1人との会話が主となってしまっている訳ですから、どうにも奥さんの影が薄い

主婦とは元来そういうもの? せっかくの新婚なのになぁ。
2002年5月10日