発売日 2002年12月27日
メーカー Sirius 
兄貴に寝取られたらどうしようかと
主人公三科政彰君は、町中で評判になるほどルックスの良い男で、普段から女の娘の告白や奪い合いが耐えないほどにモテモテであるという設定。黙っても女が寄ってくるイケメン……といえば、どうもクールでぶっきらぼうなイメージがあるのですが、この政彰君には当てはまらなくて、彼はどちらかというと三枚目タイプ。っていうか、おバカさんと称したほうが良さそうなぐらい砕けた性格なんで、嫌味はなく好感持てる主人公でした。

特に積年恋焦がれていた幼馴染高柳まゆちゃんの前となると、そのおバカっぷりは磨きをかけて微笑ましい。この作品は「超盲目的恋愛アドベンチャー」と題されているんですが、盲目的なのはヒロイン達ではなく、実は主人公の方でして、彼の一途に寄せるまゆちゃんへの純愛が盲目的なのです。

離れ離れになっていた期間が長かったせいか、主人公は行き過ぎなほどまゆちゃんに懸想し、どこか神聖視している節もある。彼女との会話の際、中学生のようにどぎまぎしていたり、下着がチラッと見えただけでものすご~く動揺したりと、とても純な一面を見せてくれたりもするんですよ。クールで無愛想で無頓着なそこらのエロゲ主人公に比べて、彼は断然親しみやすかった。二枚目っぽくない二枚目って素敵ですね。

反面、幼馴染まゆちゃんの方はそれほど魅力的に描かれていなかったのは、少し残念なところ。主人公との10数年ぶりの再開でもどこかサバサバしていて味気ない感じで、その後も主人公に対しての特別な想いというものをあまり表に出してこない。本当に「昔仲良かった友達」程度の距離を置いてしまっていたんで、ひたすらまゆちゃんを想い続けてきた主人公とは、少し溝があるように感じられてしまいます。

まゆちゃん自身、個性の面でもあまり突出していない人物ですから、他の個性の強いサブキャラクター達に食われてしまっている印象があり、どうもヒロインを任せるには相応しくないのではと思えました。受動的なタイプであるため目立ちもしませんし、他のキャラクターとは別格扱いのヒロインとしてはやや不甲斐ない。

しかし、仮にもメインヒロインの看板を掲げているまゆちゃん。このままいいとこなしで消え行く存在ではなく、見せ場はちゃ~んとあったのです。そう、彼女はエッチシーンが抜群に良かったんですよねっ。「超ハッピーエンディング」で執り行われるまゆちゃんとのエッチシーンは、積もり積もった小さな不満も一掃してしまうほどに素晴らしいものでした!

「超ハッピーエンディング」のエッチとは、その名の通りエンディング間際で行われるエッチシーンでして、言い換えれば、良くある愛を確かめ合う為の儀式的なエッチシーンのこと。これだけならば「ああ、いつものやつか…」と、私も全く見向きはしなかったでしょう。でも、様相が違ってくるのはここから。感動的なエッチシーンが終わった後、興奮の収まらない政彰君は、すぐさま第2ラウンドへ突入してくれるんです。

1戦目とは違い2戦目は、情愛から情欲に変わったエロ重視のエッチシーン。白濁液にまみれたままのまゆちゃんとのセックスで、しっかり実用性を持たせられています。

その第2戦も終わりを告げると、まゆちゃんは身体の汚れを洗い流す為にお風呂の準備をし始めるんですが、支度を待っているうちに政彰君が三度(みたび)勃ち上がって唸りを上げている。それに気付いたまゆちゃん、今度はフェラチオでお相手をしてあげて、政彰君は敢えなく3度目射精。

お口での処理が終わると、予定通り政彰君とまゆちゃんの2人は仲良く一緒にお風呂へ。もうここまでの流れで想像は簡単につくでしょうが、やっぱりここでも、催した劣情を我慢しきれなくなった政彰君が、またまゆちゃんに襲い掛かってしまう訳なんですね。

ここまでで計4発。処女を奪ったのがつい先頃であったというのに、政彰君のこの飛ばしよう。しかも、これでもまだ彼は満足出来ておりませんで、「もう1回っ!」との懇願の上で、ついには5戦目を敢行…。

結局、終わってみれば、正常位(破瓜)→側位→フェラチオ→後背位→座位という怒涛の5連続エッチシーンでした。途中、「政彰ちゃん、元気だねえ…」と諦観にも似たまゆちゃんのセリフが、私の心に印象深く残っておりますよ。政彰君はよっぽど嬉しかったんでしょうね……憧れのまゆちゃんとのエッチが。


暴走する彼を、嫌な顔一つせず受け止めてくれたまゆちゃん。果てても果てても勃ち上がり、最後まで射精の勢いは衰えなかった政彰君。最後に、この初々しい恋人2人による素晴らしきエッチシーンが待ち受けていたことには、全身全霊を以って感謝の意を捧げたい。さながら一騎当千の活躍を濡れ場で見せてくれたまゆちゃんも、これでメインヒロインの面目躍如であったといえるでしょう。

他のキャラクター達もまゆちゃんには及ばないものの、皆それぞれに濃厚なものが用意されていましたし、等しく和姦であったのが偉かった。年末の大作に紛れて、あまり目立たなかった印象の作品でしたので、このONE and ONLYは発売直前まではほとんどノーマークだったのですが、これは良い掘り出し物に巡り合えましたよ。

唾液音はやや大人しかったものの、フェラもしくはパイズリが実妹の三科千穂を除く全キャラに用意されているなど、数的には豊富。特に胸を使ったエッチシーンがとても多く、この作品は慮外にもおっぱいへのこだわりを強く感じさせられるエロゲだったのです。私みたいにおっぱいが大好きな人間にとっては大変ありがたい。

美園若菜ちゃんというキャラなんて、見かけは完全な幼女だというのに、実は脱ぐととんでもないおっぱいの持ち主だというのですからね…。そこら辺に転がっているようなロリキャラだと思わせつつ、その正体は大き過ぎるバストに悩みを持つ隠れ巨乳であったとは。

エッチシーンでは断然まゆちゃんでも、キャラクター的な面では浅井満帆子(あさいみほこ)ちゃんの方がお気に入り。

彼女は、ハンサムな主人公の噂を聞きつけたあと、彼を追い掛け回して猛然とアタックしてくる積極的な女の娘で、最初は「なんで私みたいな可愛い娘の誘いを断るの?」ってぐらい図々しい自信家でした。しかし、後半に差し掛かっていくに連れ、「私は嫌われてると思ってた」やら、「私なんかの何処がいいの?」やら、別人のように卑屈になっていくんですよ。

極端から極端に転びすぎだろ…とも思えるのですが、でもまぁ、私はそんな彼女の変わり様に単純ながらも愛おしさを感じてしまう訳で…。押して押して引かれるってのはズルイです。
2002年12月31日