発売日 2002年5月24日
メーカー Cronus 
Nursery Song
医者としての資質は問われるが、ある意味男の中の男
何を差し置いても、まずは「イマジネーションシステム」についてお話せねばなりませんな。

イマジネーションシステムとは、病院内を散策しているうちに閃いた「妄想ネタ」を使って、その日の夜の就寝前に、自慰行為に勤しむ事が出来るという画期的なシステム。意訳すれば「マスターベーションシステム」といったところでしょうか。

なんかそう聞くと大したシステムでもないように思えてきますが、いえいえこれは大したものです。何故なら、ストーリーに支障が出ないカタチで、合間合間にエッチシーンを堪能する事が出来るのですから。水と油の関係であるストーリーとエロの双方を慮(おもんぱか)り、見事に両立させるという離れ業を実現してくれたこの「マスターベーションシステム」は、単純でありながらも純愛系エロゲにおいて大きな利点です。

とかく純愛エロゲというものは、エンディングまで我慢をしないと、なかなかエロシーンにお目にかかれないという難儀なものでありますからね。今まで純愛エロゲが抱えてきた病をキレイに解決してくれた訳なのですから、見事也と言わざるを得ません(片っ端からオカズにされていく看護婦さん達の心情は、察して余りあるものがありますが)。
しょう。

ただ、万能と思われたこのシステムにも致命的といえる欠点が…。その致命的欠点とは、「ファーストプレイでほとんどのネタを回収できてしまう」ということです。

用意されている妄想ネタは相当数があるのですけれど、これが幸か不幸か、1回目のプレイでそのほとんどを見ることが出来てしまう。つまり、ファーストプレイはふんだんなエロで喉を潤せても、2週目、3週目になってくるとそうはいかない。もう給水所がなくなってしまうような状態に陥る訳なんで、結局、最後は辛いレースを強いられる結果となるんですよね(例えわかりにくい?)。

ちなみに、コンプリートするという事になれば、最低でも7週をする必要が出てきます。1週目のプレイできちんと節制が出来ていればいいのですが、大抵の人は最初に水(エロ)をガブ飲みしちゃうでしょうからね。私も1週目に飲みすぎて、2週目以降、喉がカラカラでした…。こういった事態を避けるためにも、やっぱり水(エロ)は小出しにして頂きたかったです。


さて、わざわざエロをオナニーで独立させてまで守りたかったストーリーなんですが、ま~残念ながらというか、これはハッキリいってゴミクズみたいな出来でしたね。

え~、何というんですか。エエ話にしようと意識しまくった感じの良くあるやつですよ。「え? もしかして俺を泣かせようとか考えてるの?」みたいな。でも、こんな稚拙な三文芝居ではホロリと来る事なんて生涯ありませんし、それどころかそのミエミエな魂胆には苛立たしさすら感じました。

出来もしないのなら無理に感動させようとしなくていいと思うんですが~。Nursery Songの雰囲気に似つかわしいものでもありませんしね。どうやら純愛ゲームは、須(すべから)く感動的なラストを迎えなくてはならないと、勘違いをなさっていらっしゃるようで。

病院モノなんで、当然ヒロイン達はナース服を着ています。少し特徴的なのは、病棟ごとに制服のタイプが違い、3種類のナース服が用意されている事です。一概にして言えるのは、どれも身体のラインが浮き出るエロティックな制服であるということでしょう。

エッチシーンに移行する際には、総てのキャラがその制服を身に纏ったままでありますし、その最中においても、断固として制服を脱がさせないという強い強いデタミネーションを感じさせてくれます。ともかく、制服に関しては並大抵でないこだわりをお持ちのよう。

今回は該当ナシ。特に目に付くような女の娘はいなかったです。しかし、新キャラと旧キャラが見事なまでに被ってしまっていた事は最後まで気になってしまいました。

このNursery Songには、Cronusさんの過去作品Angel’s Lessonのキャラクターが再登場されております。まぁ、それ自体は一向に構わないのですが、何故かその新キャラと旧キャラが似通っているんですよ。

これはナースの制服で区分されたキャラが、そのまま同じような性格付け(キャラクター)となっていますんで、Cronusさんの意図的なものなのかもしれません。でも、仮に意図的なものだったとすれば、一体何が目的なんでしょうか…。
2002年5月27日