発売日 2005年2月25日
メーカー Atelier KAGUYA 

四面痴女
エロい。開口一番出てくるのは、もうこの言葉しかないでしょう…。

なんていうかね、空気が既にエロいんですもん。作品の空気が。曰く名状し難い妖気のようなエロさが全体から漂っていて、まだエッチシーンが1つも始まっていない状態においても、既にエロさが感じられるのです。言うなら結果の後に原因を導く因果の逆転? 回避不能です。MAGICAL WITCH ACADEMY(以下MWA)は、そんな不条理といえるほどエロエロな世界観が最初から完成されていました

主人公のツカサを我が物扱いの師匠シルヴィアと淫魔のライラ、手練手管に長けた2人のエロスペシャリストだけでなく、ツカサを取り巻く学院の普通の女の娘たちまで、隙あらばと彼の貞操を狙ってくるほどみんな積極的。ツカサは常にエロと隣り合わせの生活で、気の休まる時がありません。ある意味ハードボイルドな人生だとも言えますね…。

でも、ここまでエッチに積極的なキャラクターが揃っていると、逆にエッチには疎そうなアルシアと素子……じゃなかったシズナのようなキャラクターの方が気になってきます。特にアルシア! 元来、お嬢様・お姫様が大好きな私にとって、センスのない帽子(ジーク)を被っている何処か間抜けでチャーミングな彼女は、最初から一目を置いた存在でしたから。

大人しい性格同士のツカサ×アルシアのカップリングは、やはり他と比べて出足が緩やか。お弁当交換をしたり慎ましいやり取りで、2人の関係はほのぼのとしたもの。なかなかすぐには色気のある方向へと向かいません。

しかし、1度きっかけを経てエッチな関係になってしまった後は、一気に傾斜が強まります。処女喪失シーンでフェラを含む3連発、足コキで2連発、パイズリで2連発、お風呂で後ろから3連発……といった具合で、その勢い破竹。楚々としたお嬢様のアルシアが、恥ずかしい淫語を躊躇いなく口にし、次第に自ら身体を求めてくるようになる、この良い意味でイメージが崩れていく過程は、まさに美ですね。落差の度合いは瀬里奈嬢に迫る勢い。

そして、今も少し触れましたが、MWAのエッチシーンで何より私が嬉しかったのは、連続射精が充実していたってことですよ! 特定のシーンに限らず、ほぼ総てのシーンで連続射精が実装されているこの奇跡。1発ではまず終わらない。お互い暗黙の了解のまま2回戦3回戦へと派生していき、挿入して抜かず3発は基本セットだと言わんばかりなのだから、浅生は感涙に咽び泣いております。序盤でライラと8連発という歴史的なセックスもやってのけていますしねぇ。Atelier KAGUYAの中には天才がいる

極め付けに、汁描写も今までよりグッと良くなりました。アトランダムで大雑把な掛かり方だったM&Mさんの汁描写が、ちゃんと意味のある掛かり方になっていますよ。これは重要ですね。いやぁ、何から何までありがたいことです~。

しかも、これだけ散々エロいエロいと褒めておきながら、この作品で特筆すべきは決してエロだけではなかったのだから素晴らしすぎる。エロ一辺倒にならず、日常シーンの面白さをしっかり描けています。もう賛辞が追いつきません。MWAはそのエロさゆえ、「早く次のエッチシーンを見たい!」という欲求が並大抵じゃないですが、そんな欲望を抑え付けてしまうほど、ストーリーに魅力が溢れており、次のエッチシーンが始まるまで会話シーンをスキップ……なんて礼を逸した行為は、今回1度もしなかった。

積極的なヒロインが多いことで話は自然と盛り上がりますし、煩悩の塊であるジークがまた良い味を出していて、和気藹々とした掛け合いがとても楽しいのですよ。それぞれのキャラの個性が立ちまくっている。登場する女性キャラは、ハッキリ言ってそのほとんどが痴女と呼べる人たちでしたが、テイストレスな印象に結び付かなかったのは、こういう部分で「エロだけじゃない」ことをちゃんと示してくれていたおかげでしょう。


で、これで主人公がショタじゃなければなぁぁ~~!!

うぅぅぅ、惜しい、惜しすぎるっ…! 結局、最後の最後まで引っかかってしまったのはこの一点。ツカサ君は見た目ほどナヨナヨ系意気地なしショタではなかったものの、ショタ嫌いの私に抵抗感を抱かせないとまでは言い難くて…。美青年なら全然OKでも、美少年に耐性は持っていないのですよ…。

ついでに魔法モノの悪しきお約束、触手やフタナリもしっかり存在。ショタ、触手、フタナリ、性転換、この辺に多少の後味の悪さを残してしまったのは事実ですね…。瀬里奈の「寝取られ」のように深刻なダメージがあったわけではないにせよ、主人公というのは代替の利かない存在なのだから、「ショタ」という抵抗感のあるキャラクターであると、どうしても心の底からは楽しめなくなってしまう。ショタ嫌いな自分が憎い。ツカサ君とジークを足して2で割ったぐらいのキャラクターだと、私の理想だったんだけどねぇ。

ま、KAGUYAさんはまだまだこれからもたくさん傑作を作ってくれそうなので、今そんなに焦る必要もないか。待っていれば、そう遠くない未来に、このMWAを更に上回る100点満点の作品が出てくるに違いない。そんな楽観的観測が出来てしまうほど、今のKAGUYAさんは信頼度が抜群ですしね。だから、今後も当分和姦路線でお願い! そろそろ陵辱に戻そうかなんて変な考えしちゃダメだよ~! 約束約束!

一通りクリアした後は、お待ちかねのハーレムルートの扉が開く。ここでは当然の如く全員のキャラが好感度MAXで、アルシアも素子も……間違えた、シズナも超エロエロ状態。1対1でもすごかったのに、これが複数相手になるとどうなるか、それは説明するまでもないことでしょう。

ハーレムといっても、いっぺんに全員を相手するのではなく、2,3,4人のグループと数度に分けてエッチしていたのが偉かった。人数を増やせばいいと勘違いして、強引に11Pとかやりだすバカな作品もたまにあったりしますけど、そんなのはただ大味なだけですもんね。

アルシア・エルグラントが一番のお気に入り。周りのインパクトが強すぎるせいで、一見、地味に見えてしまうお嬢様だけど、実力的(エロ)には全然引けを取ってないよ!

ヒロインじゃないけどジークフリードもお気に入り。存在自体笑える素敵な奴です。仕方がないとはいえ、最後までピエロ役だったのは少し可哀想だったかな~。せめてもの弔いにメープル、マロンの2人は彼に任せてあげたいですよ。どうぞお幸せに。
2005年3月2日