発売日 2011年7月15日
メーカー Apricot Cherry 
僕の中にあるエス
思えば最近、いじらレンタルやらSTARLESSやら“えすっ娘シスターズ”しか出てこないエロゲが続いておりました。今回は、一旦獰猛な肉食系女子にはお休みしていただいて、久々にえむっ娘に安らぎを求めようかなと。

でも、このタイトルは些か名前負け。もっとM気質が前面に出ているヒロインが登場するものと思っていましたけど、どこにでもいそうな平均的エロゲヒロインでしたよ? 教科書通りのツンデレ&おっとり天然ボケの姉妹は、もはや無個性といえるほどに特徴ゼロ

Mなヒロインと同時に、Sな主人公側にも興味を示していましたが、こちらもどこにでもいる平凡的エロゲ主人公。女の娘の手引きがなければ何もできない草食系だけど、いざセックスになると急に支配的になるエロゲ主人公にありがちな内弁慶タイプ。男気はないくせに男の見栄はある感じ。

笑えるのは、三者の恋模様が、主人公の気持ちを余所にどんどん勝手に進行していくことですね。三角関係なのに、主人公は常に蚊帳の外。美人姉妹が勝手にお互いを牽制し合い、勝手に誤解を重ねては、勝手に主人公に惚れてくるという魔法みたいなシステムです。何もせずに自動的に美女が手に入るなんて、マルチ商法もびっくり!

こんな受け身の情けない主人公が、エッチになると突然居丈高になるのって、みんなは白けないものなのかな? 女の娘の裸にテンパって、「と、とと、とりえにゅ何か着たらん? は、裸のままじゃ風をひくじょ? フフン?」と間抜けなこと抜かしていた男が、「じゃあもう1回イッておこうか。みんなのいる前でヘンタイチックになッ!」みたいな言葉責めをやっても、全然格好付かないんですけど…。言葉責めをする人間には、それなりの威厳ってもんが必要でしょうに。

対するヒロイン側は涙を流して終始浮かない表情。Mですから、内心では喜んでいて、いわゆる「口では嫌がってくるくせに、身体は正直だな!」状態なんですけど、正直そういうのは陵辱でやればいいことで、和姦SMに求める方向性とはまた違うと思うんだけどなぁ…。

心身ともに裸となって相互理解の元で行われる和姦SMであれば、もっと相手の素直な反応が見たいものです。強引にされることが好きなら、もっと嬉しそうな顔をしろと! 言葉責めや辱めに快感を憶えるなら、もっと恍惚の表情を浮かべろと! いくら内心で喜んでいようと、暗い表情でしくしく泣いていたら、こっちはレイプと気分が変わらない。私はもっと楽しい和姦がしたいんです!!

でも、責められる喜びを前面に出すヒロインってなると、エロゲでは何故か、「んほぉ!!」とか訳のわからない雄叫びを上げながら、白目剥いてピースする変態になってしまうんですよね…。その中間はないの? 姉の珠姫も結局最後はこのパターンだったのでげんなり(ここまでひどくはなかったですけど)。


なんか細かいことを愚痴愚痴文句言っているようですが、私が求めていることなんて、これ以上ないほど単純なことですよ。普段からちゃんと女性をリードできるS主人公と、責められると嬉しそうに喜ぶ色情狂ではないMヒロイン。そういうフツーの楽しい和姦SMが見たかっただけです。

絵はすごく良かっただけに残念。TOMAさんの描くヒロインは元々全員Mっぽいというか、ナチュラルにMフェロモンが漂いまくっていますので、今回のような作品とは非常に相性が良かった。いずれリベンジを果たして欲しいテーマではあります。

交際が始まれば、あとはエッチシーン一辺倒。系統としては、校内羞恥プレイ&言葉責めがメイン。「いや! こんなところで! 誰かに見られちゃう!」「でも、本当は好きなんだろ?」というやりとりが何度繰り返されたことか。

テキストもシチュエーションもイマイチでしたが、声優さんの演技までイマイチだったのが厳しい。私はあんまり声優さんの演技に煩くない方ですけど、それでも気にならざるを得ないレベル。価格は大して安くもないのに、全体的に廉価ソフトのチープ感漂う仕上がりでした。

どちらかというと、おねーさんの夢川珠姫の方が好み。彼女の方がまだ楽しそうにエッチしていましたので。

ちなみに、妹の方は志穂って言うんですけど、これ名前逆っぽくないですか? お淑やかな姉が珠姫で、活発な妹が志穂というのは、なんだかすごく違和感がある!! おかげで、どっちがどっちだったかプレイ中に混乱することもしばしば。私だけかなぁ?
2011年7月18日