発売日 2005年9月30日
メーカー Atelier KAGUYA 

完全平和主義に賛同したいです
高宮遼と高宮紗月。両親を事故で亡くし、多額の遺産と共に2人取り残されることとなった姉弟は強い絆で結ばれ、倫理を超えて愛し合っている仲。遼にとって紗月は絶対であり、紗月もまた弟である遼を誰よりも愛している。だが、世間からは決して祝福されることのない2人の関係に紗月は苦悩し、ある日の午後、夕食を摂り終えたばかりの席で、唐突にある1つの頼みごとを弟遼に切り出す。「──女性を3人、犯してほしいの」と。

私としては、そのような無理難題をいきなり吹っかけられても承諾できようはずもございませんが、こんなにも綺麗なお姉ちゃん(黒髪)の頼みとあれば、そう無碍には断れません。“ターゲットの3人を肉奴隷に仕立て上げるまでエッチはお預け”というご無体な条件も付けられてしまいましたし、今は心を鬼にして彼女が命ずるまま陵辱を頑張るしかない! 気乗りしない陵辱でもやり遂げてみせるよ! お姉ちゃんへの愛でっ!!


というわけで、早速次の日から、3人のターゲットを牝奴隷に従えるべく行動開始。相手を欺くため、最初は「いい人」を演じて近付いて行くわけですけど、この時、細心の注意を払わなくちゃならないのは獲物である彼女らに情を移さないこと。予めキャラに感情移入してしまえば、後でいざ陵辱するときに辛い思いをするのは自分自身ですから…。

しかし、大変都合が悪いことに、このターゲット3名は大なり小なり主人公へ好意を持っているのですよね。だから、意志が弱く流されやすい私はどうしても情に絆(ほだ)されてしまって。相手が悪意を向けてくれているなら、こちらも心置きなく陵辱出来るってものなんですが、相手の好意を裏切るカタチで陵辱を行うのは至難。この時点で私に陵辱の資質がまったくないことが、よ~くおわかりになるかと思われます。


今更改めて宣言することでもないけど、私は陵辱が大っっ嫌い。でも一応留保はあって、相手が嫌がっていても悲痛なムードさえなければ、割と平気だったりするんですよね。その点、明日香なんかは「シクシク泣いて従うだけが、淫乱牝奴隷じゃないでしょ?」「あー、意外にあっけないもんなのねぇ、処女喪失って」とレイプされて不幸な目に遭っても、弱みを見せようとせず気丈に振舞っていたのがありがたかった。悲痛はアウトでも悲壮なのはセーフ。向こうが余裕の態度であればあるほど、こちらも「今の言葉、後悔するなよー!」って感じでまたやる気になれます。まぁ、それで調子に乗って後悔するのはこっちなんですが…。

話は少し逸れちゃいますが、この神崎明日香というヒロインはリリーナ・ピースクラフトを彷彿させますね。見た目的なことも含めて、正義感の強さや凛としたハイソな振る舞いがその印象を強くする。主人公も主人公で「お前を殺す(犯す)」的なセリフを突き付けていたし、自らの感情を押し殺して冷徹に任務(陵辱)を遂行していく姿がヒイロに似ていたと言えなくもない。2人の関係はさながらガンダムW。だから明日香のシナリオは、私でも結構楽しめましたよ~。

といっても、それは本格的な調教が始める以前の序盤に限った話。中盤以降になると調教は過激さを増してきて、ヒロインと共に私の顔からも笑顔は消えました。首輪を付けたまま全裸で校内を散歩、縄と目隠しで自由を奪い野外でバイブ責め、浣腸器によるスカトロプレー(精神崩壊オマケつき)といった大迷惑メドレー。内容は悲壮・悲痛を通り越して悲惨になっていますし、こうなると私は俯きながらすごすごと退場。それでもまだ主人公が行っているだけマシといった感じで、輪姦主体なエッチシーンへと移行すると更に救われなくなってくる。絵的には汁塗れになっていてエロいものの、訳のわからない方舟の連中にボロボロに犯される陰惨な姿は見るに耐えなかったなぁ……ていうか、事実目を背けていたけど。

まして、人間ですらない犬や豚のような家畜に犯されるシーンなんて…もう……。精神に深刻な異常を来たす、激甚なダメージを負ってしまいましたよ。牝奴隷にはその獣姦が2シーン存在したんですが、こんなのは私の人生の中で二度とお目にかかりたくありませんねぇ…。これに比べたら寝取られや触手が可愛く見えてくるよ~。

終わり方も一様に救えないバッドエンドばかりで、後味の悪さは消えずに残ったまま。みなとや留美のルートなんてひたすら可哀想でした。主人公も後悔するぐらいなら最初からやらないでってば。


繰り返されるハードな陵辱による極度の心労で、3人の牝奴隷の調教が完了した時、私は既に力なく半死半生。でも、これでようやくというか、お目当てだった紗月お姉ちゃんと結ばれることが出来るように…! タイトル画面で新たに現れた「紗月ルート」は、謎に包まれていた紗月お姉ちゃんの真意が解き明かされるルートで、その結果、学園全土を巻き込んだ大掛かりな陵辱の宴に発展してしまったりもしますけど、主人公が自分の意思をハッキリと告げれば、紗月お姉ちゃんとのラブラブエンドやハーレムエンドに分岐する光明が!

紗月のエッチシーンは、いずれも基本和姦であったのが嬉しかったよ~。彼女も輪姦されてしまう運命にはあるんですが、受け入れた上での行為でしたので、それほどの悲惨さは感じない。もし紗月まで他の牝奴隷と同様、救われない末路に叩き落されているようであれば、私はきっと今頃、ICU(集中治療室)からレビューを更新していたと思うので、これだけはホントに救われたって感じですね~。

そして、ハーレムルートにおいては、もはや完全にMAGICAL WITCH ACADEMYと呼ぶべき至福の世界。今までの惨劇がまるで夢か幻であったかのように、調教済みの牝奴隷さんたちと清く正しく明るくエッチ三昧! 「私たち全員、普通じゃ満足できない身体にされちゃったし」と嬉々として主人公の許へ馳せ参じ、「これからエッチはクジ引きで当番制にしよう」とか超ノリノリ。そこからは当然、のべつ幕なしのエッチが待っており、幸せ絶頂のハーレムエッチを心行くまで満喫出来ます! 素晴らしい!

ただ、これからは遼と2人きりで静かに過ごせると思っていた紗月だけは、招かざる闖入者にあからさまな不快感。愛する遼の意向である以上、真っ向から反対するわけにも行かず、1人で拗ねていじけてヤキモチを焼いていたり。あれだけクールで大人びていた紗月お姉ちゃんが、こんな子供っぽい一面を見せるようになると、この上なく愛らしくてね~。ちょっぴり不憫で可哀想ではあるけど、そんな紗月お姉ちゃんに激しく萌えです。


望まざる陵辱をやらされ、心神耗弱状態に陥っていた私も、最後の最後にこの甘美なラブラブルートとハーレムルートを味わえたおかげで、何とか息を吹き返しました。例え陵辱が嫌いな人でも、この紗月ルートだけのためにプレイする価値は充分ありますね! ……とまではさすがに言いにくいのですが、私ほど極端な陵辱否定論者でなければ、やっぱり牝奴隷はある程度満足の行く作品でしょう。KAGUYAさんだからエロさは周知のことですし、陵辱ながらキャラ立てもしっかりしている、M&Mさんの絵は魅力的、趣味が合う合わないを度外視すれば、立派な良作であるのは間違いございません。

あ、でも、これがきっかけでまたKAGUYAさんから陵辱作品ばかり出るようになったら嫌だな…。牝奴隷があまり売れてしまうと困る。じゃあ、どうしようもない駄作だったってことで。こんなゴミ買う価値ないぜ!


BYチームの次回作は“姉汁”ということで、まだまだ和姦路線を継承してくれるようですが、HBの方もやっぱりMWAのような素晴らしい和姦作品を再びお願いしたい。だから次は和姦路線に戻してね! また続けて陵辱をやろうだなんて変な考えしちゃダメだよ~! 約束約束!

輪姦にしろハーレムにしろ、1枚のCGに何人もキャラクターを描かないといけないから大変ですね。それが原因か、MWAと比べるとCG枚数が減少。

お気に入りだったのは、姉の高宮紗月と学園自治会長神崎明日香の2人。紗月の方は黒髪で優しげなお姉ちゃんってことで一目見たときからすぐに気に入りました。色っぽい容姿と大人びた会話の物腰から、年の頃は22~24歳ぐらいだと思い込んでいたので、制服着て学校に通っているのを最初見たときは驚いたけどね。

明日香は前述したようにリリーナっぽいから。主人公にひどい扱いで弄ばれても、全然動じない気高さを持っていたのは良かったなー。

ちなみにこの2人との3Pは、しっかりハーレムルートに盛り込まれています! お互いが身体を慰めあっているところを偶然目撃した主人公が、そのまま輪の中に混ざるといったカタチで、2人の美しい髪の毛を巻きつけられての手コキに、サンドイッチ状態の体位でそれぞれ膣出し3連発という優雅なシーン。普段は敵対関係にある2人が、共通の男性(主人公)を愛することで分かり合うのは斯くも美しい。
2005年10月2日