発売日 2011年12月16日
メーカー たぬきそふと 
18の妹より14の姉
【めばえ】とは「女生え」であり、本作は人間から女へと生まれ変わるホンの一時。奇跡の期間を切り取った物語です

後付けとしか思えない苦しいこじつけが笑えます。でも、いくらなんでもヒロインの年齢は「めばえ」ほど幼くはなく、別マ・花とゆめ・LaLaぐらいが適当。たぬきそふとさんもすっかりロリから脱却なさいました。ヒロインのプロフィールには、身長・スリーサイズとは別に「13」と「14」という謎の数字があったので、まぁ、それぐらいの年齢の女子ってことじゃないかと。

13・14でロリじゃないって意見は良識を疑われそうですが、主人公が遂にヒロインたちと同年代になってしまったため、今までのようなアンモラルな空気は皆無なんですよ。ロリコンというのは相手が幼女だから成り立つものではなく、男女に年の差があって初めて成立するもの。そういう意味では、めばえは健全な青春ジュブナイルエロゲに過ぎないんですねぇ。

社会の仕来りに唾吐く僕らのたぬきそふとがフツーの社会人に落ち着いてしまったことは素直に残念。まぁ、主人公が子供になったからと言って、エロさが減退しているわけではなく、やっていること自体は今までと大して変わらないんですけど…。年若くとも前途有望な変態で、寝ても覚めても妄想とオナニーに明け暮れるたぬきそふとらしい元気な主人公です。

ヒロイン側では、アゲンストの強風が吹く中、非処女というガッツ溢れるヒロインを持ってきた勇気を賞賛したい。しかし、私が心惹かれたのはその非処女ヒロイン莉子より、姉の杏奈。立ち絵でナチュラルにモデル立ちを決めてくる杏奈お姉ちゃんは、見た目からして超好み! 特にデートのときの私服姿が抜群に可愛いすぎる~!! ピンクのキャミソールにバルーン袖の白いシフォンチュニックが最高に似合っていて、少し背伸びした大人っぽさがたまりませんっ。肩掛けした赤のトートバッグもオシャレ。「俺の姉ちゃん、最高に可愛い!」という主人公の心の叫びに大いに賛同

普段ラフな部屋着姿の印象しかなかった姉が、オシャレすることで見違えるほど美人になるというのは超テンション上がりました。ちゃんと粧し込んでデートに臨んでくるのは、自分とのデートを楽しみにしていてくれた表れでもあり、精神的にも幸せに浸れます。他のエロゲヒロインも、デートのときはちゃんと特別なオシャレをして来いと。平気で部屋着や制服でやってくる舐めた奴が多すぎる!

外見のみならず、杏奈お姉ちゃんは内面も素晴らしい。いつも甲斐甲斐しく世話を焼いてくれる優しいお姉ちゃんで、時に姉としての理不尽さを強いてくる一面もありますけど、そんな「お姉ちゃんぶる」ところもまた萌え。

反面、エッチには奥手で、陥没乳首やお尻の大きさに強いコンプレックスを持っていたりします。弟相手との近親相姦にも当然ながら抵抗感を持っており、なかなかエッチな関係に持ち込むことができません。お姉ちゃん大好きな弟君は、そんな現状をなんとか打開しようと、脅したり情に訴えかけたり、硬軟織り交ぜたネゴシエーションで姉を籠絡。初めは断固として拒否反応を示していた姉も、最後には弟の熱意に折れて「しょうがないなぁ」的に受け入れてくれるのが感激♪ キャラクター紹介で杏奈は「面倒な姉」とありましたが、どう考えても面倒なのは弟の方だわ(笑)

姉が修学旅行で1週間家を空けるとなれば、その間ずっとエッチがお預けなのは嫌だと駄々をこね、旅行中は姉をオカズにして我慢するからエロビデオを撮影させてくれとせがむ有様。「お前、いくらなんでもそれは無茶だろ!」とこっちがハラハラさせられるのですが、そんな無茶降りにも渋々ながら協力してあげるお姉ちゃんの極限の優しさに泣けます。わざわざ制服に着替えて、カメラの前で自己紹介までする本格仕様で、「……私は……、今から……、弟の性欲処理のために……、エッチビデオ、撮ります……、うぅう……」 なんて恥ずかしいセリフまで言わされる始末。ああ、不憫なお姉ちゃんが萌えるぅぅぅ!

……正直、陵辱の管轄に片足入っていそうなシチュエーションなんで、和姦至上主義を説く私がこのようなシーンで喜ぶのは申し訳ないんですが、この一連の流れは大変エロかったのでご容赦願いたい。弟も姉を困らせたり嫌がらせしたりが目的ではなく、ただ甘えたいだけなので、悪意はございませんよ~。


幼女にイタズラするしか能がないと思われた(失礼)たぬきそふとさんが、方向性の違う姉萌えまでも立派にやってのけるとは驚きでした。ダンクが打てなくなっても、アウトサイドシューターとして転換したヴィンス・カーターのよう(わかりにくい例えでごめんね)。今後、完全にシフトチェンジしてしまうのかという不安は残るものの、めばえという作品に限っては非常に優秀な出来だったと太鼓判を押せます。

ヒロインの制服が世間一般的な紺ブレで、エロゲアレンジが加えられた奇抜な変形制服でないのがいい。

エロゲの制服がどれも壊滅的にダサイのは、“セーラー服派生”だからなんですよね。セーラー服はそれ自体が元々ダサイんです。でも、昔ながらの定番スタイルとして広く愛されている。いわば、様式美のファッション。それをお姫様風だったり、シスター風だったり、ウェイトレス風だったり、変に改悪を加えるものだから、様式美が破壊された上で、ダサさだけが残ってしまう。そんな制服をカワイイと思った試しがありませんよ。女子高生の制服は女子高生風でいいんです。

お姉ちゃんの佐倉杏奈! こんな素敵なお姉ちゃんがいる主人公がただただ羨ましい! もしオーダーメイドでお姉ちゃんを仕立ててくれるお店が心斎橋あたりにオープンしたら、私はこのエロゲを持参して「これ!」と指定します。早く技術が進歩して、誰でも簡単にお姉ちゃんが手に入る時代が来て欲しいなぁ。
2012年3月4日