すくぅ~るメイト
メーカー〔Illusion〕 発売日2007年5月25日


Eひのきの棒
アイドルが卑猥な体操着を着てコンサートする破廉恥な3Dゲームが巷で流行っている昨今。エロゲにも、とにかく3D作品が認知され始めて良い頃に差し掛かってきているのではないでしょうか。

今回のすくぅ~るメイトでは、これまでリアル系3Dを専業にしてきたIllusionさんが、トゥーンレンダリングを初採用し、2D的なアニメ調のキャラクターを実現。それに伴い、従来のゲーム性は鳴りを潜め、シナリオ面が強化。大胆にもキャラ萌え路線へとシフトチェンジしている意欲作です。

とはいえ、所詮は畑違いの分野。満足なパフォーマンスが望めるわけもなく、よくある萌えゲーの言い回しや文法を真似ているだけの素人臭いテキストと、過剰で押し付けがましい型遅れのキャラ萌えがあるだけ。キツイ言い方で申し訳ありませんが、それが率直な感想。一般的なエロゲキャラの立ちポーズ(いわゆる萌えポーズ)をそのまま3Dでやられると、ものすごく奇妙でしたね。会話の中で、オーバーなリアクションを取りながらポージングを決めるのは、2Dキャラだからこそ許される特権だと再認識。

せっかくの3Dだけに、いろいろ動かしたいという欲求もわかるんですが、そこはグッと自重してもらいたいところ。乳揺れなんか明らかに不自然でしょう。万有引力を無視したおっぱいが独断で暴れ回っていましたもの。スキップで早送りすると、どれだけこの「生物」が異常な動きをしているか、よ~くわかりますよ。

エッチシーンでも、3Dだからといって無理に体感ゲームっぽくすることなく、もっとシンプルなものに仕上げてくれれば良かったのですが…。例えば、愛撫のシーンだと、マウスの左クリックと右クリックに、「右胸を揉む」「左の尻を舐める」等の行動を割り当てた後、マウスで愛撫したい部位をクリックし、激しくこすらなくちゃいけません。いい加減、こういう作業は要らないんじゃないかと。最初の1回は面白半分でやれますが、2回目以降はただウザイだけ。

挿入する際や体位を変える際のドラッグ&ドロップなど、煩わしいマウス操作は、もう全部コマンド入力で済ませてもらいたい! 「胸を愛撫する」「あそこを舐める」「挿入する」「体位を変える」とコマンドを選んだら、後はCPUが自動的にやればいいじゃないですか。こっちはカメラ操作にだけ集中させてくださいって。主人公の陰にならないベストな角度を探すの、結構難しいんですから~。

射精を迎えると、突然、女の娘と向かい合って対峙する画面に切り替わり、的当てゲームみたいになるのも謎。マウスをクリックすると、女の娘目掛けて球状の精液がビビビという光線銃っぽい効果音と共に一直線に放射されるんで、なんだか私はインベーダーを退治している気分…。弱りかけている怪獣に、必殺技を命中させてトドメ刺すみたいな。フィニッシュシーンになる度、笑いが込み上げてきちゃうのは大問題でしょ。


しかし、これだけ粗悪でチープな唾棄すべき内容の作品であろうとも、「3D」という魔法めいた魅力が存在する限り、私は本心から批判する気にはなれないんですよね。萌えやシナリオに関しては素人同然のIllusionさんでも、得意する3Dの分野ではさすがの大仕事。高い技術に裏打ちされた魅惑の3Dエロは、数多い不平不満も一瞬で失念させてくれるほどに素晴らしいんですよ!

とりあえず、何を差し置いても、女の娘(の外見)がカワイイというのが一番大きい。端正なモデリングのヒロインは、アップに映しても全然耐えうるレベルで、柔らかい自然な表情と、何気ない仕草や挙動が、とってもリアル。かつてのような人形的なイメージは随分薄れていますよね。視線の使い方なんか、個人的に超ポイント高い!

モーションにおいても、硬さを感じさせない流麗な動き。撓(たわ)むような腰つきはエロいの一語。体位の移り変わりも大変スムースです。同じプレイでも単調な反復運動に終わらず、絶えず体勢を細やかに変えてきたのが良いです。

更には、プレイの幅広さも。私はエッチの項目に「キス」があっただけでも嬉しさを感じていたぐらいですが、キスをしながらの手コキ、そこからの乳首舐め、玉舐め、アナル舐めと、これまで3Dではお目に掛かれなかったようなプレイが盛りだくさんだったのだから、喜びも一入ってもんですよ! 少し前までは、ほとんど挿入とフェラの二択だったのにな~。

インパクトという面では、3Pがすごかった。2Dエロゲでは見慣れた光景でも、3Dとなるとその衝撃は鮮烈。特に私は、リアルタイム3Dエロゲにおける3Pはこれが初見だったので、興奮を隠せません。お互い競い合うように、それでいて呼吸を合わせたダブルフェラは、神業と呼ぶに相応しい芸当。射精前には、お互い手を繋いで身構えていたのも、心打たれる感動がありましたねぇ。


3Dエロゲも、ここまでの成長を果たしたのかと思うと実に感慨深い。依然として、未熟な点は多々残っているものの、それをカバーして余りある長所が伸びてきました。3三振しても、最後の打席で1HR打てれば構わないんですよ。一発長打を狙える3D作品には、やはり夢があります。まぁ、今回はエンタイトルツーベースでしたけどね。

ともあれ、今までは投資の意味合いでやっていた3D作品に、ようやく見返りが出てきたのは喜ばしい。この調子なら、エロゲのメインストリームに3Dエロゲが身を投じる日もそう遠くはないね! 無駄な介入を減らし、不便な操作感を改善し、全体のストレスを軽減する。それを次の課題として頑張ってください!

射精シーンはメチャクチャでひどい有様でしたが、事後は秀逸。口に含む精液を飲んでもらったり、手に吐き出させたり、塗りたくったり、お掃除フェラさせたりと、これまた3Dとは思えない芸の細かさを見せてくれましたので~。3Pでは、精液の口移しがあったのもすごい。Illusionぐっじょぶ!

このエロゲ、1回のエッチによる出来不出来でポイントが割り振られます。そのポイント溜めていくと、女の娘の衣装を購入することができるという仕組み。学生服、体操着、スクール水着、私服と揃っていて、任意に着せ替え可能。ソックスや靴、メガネを含んだアクセサリー等も自由にチョイスできます。これが楽しくて楽しくて。

ちなみに、ポイントはプレイヤーの強化にも利用可能。具体的には、テクニックの向上や我慢強さ、精液の増量なんかに役立てます。アイディアとしては面白いですよね。自らの性器を太くすることもできるんですが、Illusion主人公の男性器はいつもおざなりで、ただの棒なんですよねぇ…。これは一刻も早く修正して欲しい。いくらモザイクで消してしまうからといって、こんな手抜きでは困ります。

ヒロインは5人存在しているものの、そのどれもが同じように恥ずかしがり、同じように身悶える。クローンのように(事実、クローンですが)同じ動きをする彼女たちに、誰が好きという言葉は当てはまりません。これならヒロインは2人(3P用に)で充分だったのでは? その分、衣装にデータを回してくれた方がありがたかった。

話を聞くところによると、これでも前作のSEXYビーチ等と比べたら劣化が激しいらしく、Illusionファンには決して好意的な作品ではないみたいですね。私は人気のSEXYビーチシリーズをやっておらず、実質、バトルレイパー2以来となる3Dエロゲ(らぶデスもやっていますが、正常な動作をしなかった)。なので、その劇的な進化に、ただただ驚かされるのみでした。
2007年6月14日