窓ごしの部屋
メーカー〔ソフトさ~くるクレージュ〕 発売日2002年9月21日


無頼伝涯を読む女
昔は、女の娘を縛って犯して血塗れにするような作品ばかりを作っていたソフトさ~くるクレージュさんも、ここ最近のラインナップは至極健全といえるものへ様変わり。以前の刺々しいまでの毒気は、随分薄れてしまっているような印象を受けます。無論、この転換は私としては歓迎も歓迎、大歓迎でございますが。

気付けば、ウチのサイトのレビューでクレージュさんが最も多く姿を見せているブランドになっているぐらいですからね。ここ最近の尋常ならざる新作リリースの速さには少々たじろいでしまうほど。だって、つい此間DISCODE-1や鳥篭が出た所ですもの。2作同時のリリースから僅か1ヶ月の開きで、もう次の新作が店頭に並んでいるのですから、これはスゴイといわざるを得ない。


さて、そんな過密とも思えるスケジュールの中で発売に到った窓ごしの部屋。今回の作品のテーマはズバリ幼馴染でした。巫女→妹→淫乱→メイドと続いてきた流れの中で、次なるターゲットに選ばれた幼馴染ですが、私個人としてはこれが最上ともいえる存在。「恋人」のスタンスに最も近似しているこの「幼馴染」をテーマに掲げられて、この私が期待を持たぬ道理がございません。パッケージ裏を見ただけでも、ほんのりとした和姦ムードが漂っていましたし、何よりここ数作続くヒットの流れですから、前段階での期待値はとても高まっていたものです。

しかし、今回は転びました。私のかける期待は虚しく空回りし、思いも寄らぬ肩透かしでガックリと膝を折る結果に。

確かに私の願望である、幼馴染と恋人のように親身なエッチはキチンと用意されていたのですが、いくらなんでも作りがアバウトすぎます。これではお話になりませんって。

最たる問題であるのがテキスト。スカスカ空洞のテキストが、話的に強い不自然さを感じさせ、物語への感情移入を阻んできたのです。二人は年季の入った幼馴染という設定なのに、一線を越えてしまうまでの葛藤が微塵も見られなかったのは罪悪としか言いようがない。何の感慨もなくあっさりと関係をもたれては、幼馴染という設定の意味合いがサッパリ感じられない。

「一番近くて、でも、異性としては最も遠い存在」


わざわざ掲げられたこの文言は一体何の為であったのか。ストーリーに最初から力を入れるつもりがなかったのであれば、もう二人は既に身体を許しあっているという関係にしてしまった方が、無理がなくてよかったのではないでしょうか? DISCODE-1ぐらい割り切ってしまっていた方が良い結果が得られたはずです。

彼女との会話も変化が乏しく、毎日毎日同じことの繰り返しですし、肝心の幼馴染に魅力を全く感じさせてくれません。オンリーキャラでこの体たらくでは、ゲームそのものの評価を急落させてしまいます。エッチシーンの気合のなさも加え、ゲーム全体に満ちているモチベーションというものは終ぞ感じられない。彼女と身体を重ね合わせ、そろそろアブノーマルな事にも手を染めようかな…という「さぁ、これからだ」のところでゲームが終わってしまうなど、かなり雑で嫌な作りでしたからね…。


今回は「当てが外れてしまった」事によって、やや驕慢(きょうまん)なレビューとなってしまいましたが、あくまで「期待ハズレ」という所から湧出している不満なので、実際にはそこそこやってくれているソフトではあります。それにまぁ、これだけ連投連投を続ければ、途中で疲れが見えてしまうのも当然ですよね。百戦百勝を求める事自体が酷な話。今回の件はもう、気にしない事にします。どうせ出費はたったの1500円ですし、痛くない痛くない。めげずに、今後もどしどし新しい作品をリリースしてくださいね♪

実はソフトさ~くるクレージュさんのゲームのシステムはかなり扱い辛いものなんです。テキストは瞬間表示できませんし、メッセージスキップも不完全。再起動したら憶えさせていた設定が総てロストしてしまうなど、不便極まりない。

今までは「まぁいいか」と思っていた事なのに、作品が頼りなくなると急にシステムの粗が気になってしまいますよ。

ソフトではないが、ハードでもないぐらいのSMプレイが揃っています。目隠しや縛りなど、恋人相手に行ってギリギリ許される程度のプレイ。とはいっても、ゲームジャンルが盗撮・スカトロとなっているぐらいですので、それなりのシーンはあります。

幼馴染の茜ちゃん(名前変更可)。いろいろ毒突きもしましたが、やっぱり姿形は不格好でも「恋人和姦」という魅力は無視できるものではありません。ルックス的にもとてもかわゆい女の娘ですし。
2002年10月4日