発売日 2002年8月30日
メーカー Scoop 
マイナー1Aクラス
5年の歳月を経て、デリシャスらんちぱっくが装い新たにリメイク。誰がターゲットなのかまるで見えてこないドマイナー作品のリメイクは不気味さを感じさせますが、とりあえず私はやってみる事にしました。

このDeliciousらんちぱっくはオムニバス形式を則っており、都合3つの作品が1枚のCDに収録されています。お互いはまるで別箇のものとなっている独立したストーリー。このまま3つを一緒くたにレビューをしてしまっては混乱を招いてしまいますので、今回は1つ1つに分けて紹介させていただきます。ちなみに順番は、私がプレイ前に期待していた順、実際にプレイした順となっております。それではどうぞ。

   淫乱なデパート
淫乱のデパートの原画は白米玄さんが担当。実績と人気と知名度は、他の人と比べてこの人が一番でしょう。私も「お嬢様を狙え!」以後、すっかり虜になってしまっているぐらい好きな原画家さんです。

今回のらんちぱっくNEOにおいても、この白米玄さんの絵が購買目的の大半を占めていたわけですが、どうやらその想いはすれ違い。確かに絵は白米玄さんによるものであったものの、新たな原画というものはとんと見られなかった

色はさすがに塗り直しているのでしょうが、原画に手が加えられている形跡は見られません。パッケージの絵のように、全グラフィックをちゃんと描き直してくだされば、私の印象は天地ほどに変わってきたのですけどね~。さすがに「お嬢様を狙え!」より古い97年当時の絵をそのまま流用されては…。この時点で私の下す評価は終わってしまったと言っていいようなものです。

古臭かったのは絵だけに留まりません。ゲーム性も太古のままで、ユーザーにとても優しくない作り。先へ進む度にイチイチ強いられる「たらい回し」という名の労働。次のエッチシーンが起こるまでデパート内をあてもなくひたすら散策し、時間だけを無為に浪費させては、ようやく次のエッチシーンが拝める。途中で放り投げてしまいたくなるほどイライラさせられること請け合い。血圧高めの方にはお薦めできない仕様です。

取り分け、神崎エリカという女の娘(幼女)をデパート内で追い掛け回す鬼ごっこはきつすぎました。いつまでやらせんねんってぐらい追い掛け回さなくてはなりませんからね…。追い詰めたらいつの間にか形勢逆転されて翻弄させられてしまう始末。それは別にいいんですが、ここで発せられる彼女のプッシー発言はどうかと。

そう、彼女は自分の性器をプッシーと呼ぶんです。プッシーですよ? プッシー。「エリカのプッシー堪能してね…」とか言い出すんですよ!? いやぁ、これは笑いを堪え切れませんでしたね。幼女がプッシーって…。音声修正の入らない言葉であるとは言え、激しく萎えさせられてしまう言葉でした。

   恭子ちゃんの受難
原画はアオキヨシトさん。ChaosBaby義美1を手掛けた人です。絵はそこそこ好み。

ストーリー自体は、ヒロイン恭子ちゃんが次から次へとエッチな事件に巻き込まれていくという、タイトルのまんまのお話。そのため、エッチシーンは序盤から頻発している訳なのですが、残念な事に話全体としては、一瞬で方がついてしまうような短いもの。

最後を夢オチでなぁなぁにしてしまうなど、このお話はどうにも力の入りようが薄かったと感じざるを得ません。他の2つの添え物であったような感じが否めませんでしたね。恭子ちゃん自身もエッチが嫌いなのかそれとも好きなのかハッキリしなかったしなぁ。

   Dangerous Hunting
リメイク前のタイトルはデリシャスはんてぃんぐ。しかし、今回のリメイクでは「デリシャス」が何故だか「デンジャラス」に変わってしまっています。う~む、謎。

正直、この話が最も興味が湧かなくて、一番最後までほったらかしにしてしまっていたのですが、やってみるとこれが案外面白いお話(あくまで3つの内でってことよ)。お腹を空かせている所につけこまれ、みんなにさんざん騙されてはエッチな罠に嵌ってしまうという、お馬鹿すぎるヒロインチロルちゃんはとても愛らしかった

エロ的には怪物相手のプレイが多かったため、私の視野外にあるものがほとんどでしたが、シナリオ的にはかなり良かった部類(あくまで3つの内でってことよ)。

そして、このチロルちゃんの魅力を更に描き立ててくれていたのが、原画を務めたあかふく・まろさん。良質のスラップスティックコメディに仕上がっていたのは、この方の描かれる愛らしい絵によるところが大きいです。あかふくさんは新人とのことで、私のプレイ前の予備知識は一切ナシであったのですが、実際を見てみます文句なしといえるほどに上手。このままメイン原画に据えて、1つの作品を制作しても全然構わないものかと思われますよ。まぁ、いずれその時は必ずやって来るでしょうけどね。今後が結構楽しみな絵描きさんです。

   総括
話的にはDangerous Huntingで、エロ的には淫乱なデパート。こんな感じでした。

全体的な評価とすれば、兎にも角にも点数どおりのエロゲといった所。捉え方は千差万別といえど、このエロゲを必要以上にありがたがる人はいないでしょう。普通の人の感覚であれば、さらりと「クソゲー」という言葉が口から生まれてしまうのではないでしょうか。

見るべくところがこれといって見当たらないいつもの低水準なScoop作品。ですが、別に私の中で怒りが湧いてきたわけではありません。何故なら、「この程度の作品だろうな」と前もって想像出来ていましたので、裏切られたという感覚が全くないからです。

ホント、そんな風に思っているくせに何で自分は買い続けてるのか甚だ不可解。今後もScoopさんの作品はブツクサ言いながら買い続けていくんでしょうかね…。

チロルちゃん。少ない性知識を総動員させて、一生懸命にフェラを試みていた最初のエッチシーンが印象的。
2002年9月13日