発売日 2010年9月24日
メーカー Waffle 
パイズリの摂りすぎによる生活習慣病
家庭の事情で進学することなく、天摩家の奉公人として働きながら、屋根裏部屋に住まわせられている不遇の主人公。しかし、そんな劣悪な環境においても悲観に暮れることなく、前向きに明るく生きていく姿は立派。どれだけ周りからバカにされ疎んじられようとも、真面目に仕事を頑張り続ける彼が次第に立身出世していくストーリーは、非常に痛快なものでした。

でも、私は出自に関係なく自分の能力によって成り上がっていく豊臣秀吉のような様を見たかったのに、「実は魔族の王だった」という安易な展開で一気にテンションダウン。結局、このパターンかと。なんでエロゲの主人公は自力で偉くなったり大金持ちになったりできないんでしょうね。誰かのおかげで幸運が舞い込むのではなく、自分の手で幸せを掴み取らせてくださいよ!!


途中ケチが付いてしまったとはいえ、鏡裕之さんの作品にしては珍しく中身のあるシナリオだったことは間違いありません。ヒロインもいつもの2人組ではなく倍の4人ですし、いつになく気合が入っていらっしゃる。そうはいっても、テキストはいつもと何ら変わらぬお馴染みの筆致ですので、拒否反応を持つ方はお控えなさいますよう。相変わらずの台詞回し、相変わらずの擬音、相変わらずの死語、相変わらずの喘ぎ声ンフンアフンと、相変わらずな鏡節が冴え渡ってございます。

そう考えると、凡作のもみちゅぱティーチャーと比べて劇的な変化があったわけじゃないんですけど、印象が天と地ほど違っているのはCGクォリティのおかげだと言えるでしょうか。小綺麗なだけでなく、フェティシズムへの理解も感じ取れる絵は、鏡さんのテキストと抜群の相性を誇っています。

例えば、着衣時と脱衣時の胸の描き方の違い。一般的なエロゲですと、裸体の上から差分で服を描くため、衣服の着脱に関係なく胸の大きさは変わらないんですが、巨乳魔女の場合、ちゃんと衣服で締め付けられている状態のおっぱいと、衣服がはだけて露わになった状態のおっぱいが別物として描かれているんです。従って、服を脱いだときはより迫力あるおっぱいが拝めるということ。こういう細かいようで基本的な配慮が行き届いているのは嬉しいですね。

愛撫によって柔軟に形状を変えるおっぱいの描写も見事なもので、おっぱいに対する愛情がそこかしこから見て取れました。巨乳がいっぱい出てくるから乳ゲーなのではなく、巨乳へのこだわりがあるからこその乳ゲーなんだと、巨乳魔女は我々に真理を説いてくださっていますよ。


更に私の信仰を厚くさせるのが、汁への意識の高さ。描写自体は散漫でそんなに良いとは思えないんですが、1枚のイベントスチルに対してどれも汁差分が3つぐらい用意されていますので、とっても汁気が多いエロゲだったんですね~。必然的にエッチシーンのボリュームもかなりのもので、主人公は常に連戦連発でハッスルしてくれています! その勇壮なる姿はまるで在りし頃のKAGUYA主人公のよう。最近はすっかり老け込んで精力の衰えたKAGUYAさんですけど、その志をWaffleさんが代わりに受け継いでくれるならありがたい。

そして、最後に巨乳魔女の醍醐味と言うべき膨大なパイズリの量。エッチシーンが、驚くほどパイズリに偏っているんです。普通3枚のCGを使ってエッチシーンを構成するならば、フェラ→正常位→騎乗位みたいな流れになりますよね? その点、巨乳魔女はパイズリ→パイズリ→パイズリですから(笑) 「お前、またかよ!」とツッコミを入れざるを得ないほど、寝ても覚めても明けても暮れても痩せても枯れてもしつこくパイズリが繰り返される巨乳魔女は、明らかに常軌を逸しています。いくらパイズリが大好物だからといって、朝昼晩とパイズリばかり食べ続ける不摂生な生活を続けていたら病気になっちゃうよっ!

おかげで、本番・フェラが少ないといったしわ寄せも当然あるんですけど、この作品に限れば、そこをデメリットと呼びたくないなという思いがありまして。バランスの良い健康的なエロゲは他に腐るほどあるわけですし、わざわざ好き好んでこんな狂った乳ゲーを選ぶ道理もないはず。こうやって徹底してパイズリにこだわったエロゲも1つの正解なんじゃないかと私は考えます。

そもそも私はこういう何かに偏った不健康なエロゲが大好きですからね! 不摂生万歳! 同じパイズリでも、1つ1つ体位を変えたり趣向を変えたり工夫を凝らしてバリエーションを増やしているのは職人芸ですよ。そういう意味でも、今回は絵の力に救われる部分が大きかった。鏡さんのテキストはブレないだけに、それを活かすも殺すも原画の出来次第。

原画の持ち味を一層活かしていたのは、Waffleさんの丹精な塗りと、1280×780の高解像度CGサイズ。1280×780は私が今までやってきたエロゲの中でも一番大きいサイズで、その高精細な美しさに度肝を抜かれましたよ! 今までのCGとは有難味が段違い。長らく640×480の時代が続いていただけに、その横幅が2倍になったとは感慨深いなぁ。いずれフルHDサイズ(1920×1080)がエロゲの標準になって欲しい♪

魔女といっても魔女っ娘ではない天摩聖詩流(てんませしる)。彼女は露出高めの超エロいコスチュームで積極的にエッチな誘惑をしてきます。通常、見ず知らずの女性にいきなりエッチを迫られたら、嬉しい反面、「何この人? 痴女なの? 変態なの?」と少なからず抵抗を感じてしまうものですけど、相手がサキュバスであれば、「サキュバスならしょうがない」と納得できてしまえるからすごい。サキュバスってホント便利な存在ですよね~。
2011年1月19日