発売日 2002年8月2日
メーカー 萌。 

故ブルマー婦人も草葉の陰で熱く頬を濡らして
数あるフェチコスチュームの中でも、根強い人気を保持している「ブルマ」。しかし今、存在そのものが絶滅の危機に瀕している事もあり、ブルマフェチな者達の立場は安穏としたものではありません。全国津々浦々の学び舎において、無惨にもブルマが淘汰されていく様を、呆然と見送るしか術のない悲哀のブルマ愛好家。それでいて、決して潤うことのない渇望を抱え続けるブルマ愛好家…。

そんな苦難のサイレントマジョリティを一手に救済するかのごとく、この地へ舞い降りたそのエロゲこそ、「いもうとブルマ」なのです!


と、いきなり頭の悪そうなレビューの出だしですが、何せ相手は「くいこみレッスン」ですから。このようなエロゲのレビューで気取って語ったとしても、滑稽以外の何物でもないですし~。ですから私も今回は開き直って、恥ずかしさ満載のレビューを綴って参ろうかと存じますよ!

さてさて、改めて強調し直す必要もないんですが、この作品のコンセプトはタイトルの通りブルマ。ブルマにトコトンこだわりまくっているフェチなエロゲです。それを裏付ける一つのデータとして、作中のCG、その70パーセント以上がなんとブルマを着用している。エッチシーンでは、親が泣いても絶対にブルマは脱がさない硬派なつくりで、体操服を着せたままによるものが大部分を占めていました。

したがって、この作品の評価は体操服が好きor嫌いで大きく揺らいでくるのです。私は幸いにして、ブルマがそれほど嫌いとは言い難い人間ですので(好きってこと)、何も問題は起こり得ませんでしたが、あまりに徹底され尽くしたものであった事は確かですので、「絵に惹かれただけ」などという希薄な購入動機で手にしてしまった者にとっては、少々引いてしまう内容である可能性も否定できません。それだけブルマブルマでブルマなエロゲでした。

そのブルマなエッチシーンを堪能するのには「レッスン」という手段をとります。放課後を迎えると、彼女たちは誰もいない体育倉庫で、義兄である主人公のくいこみレッスンを受講する事に。

レッスンのシステムを一言で説明致しますと、調教エロゲの和姦バージョン。よくある「正常位」「秘部愛撫」「フェラチオ」などの項目を選択し、その行為を磨いていく事によってエッチの展開が変化していくという従来のものなのですが、一般の調教モノエロゲと違ってくるのは、女の娘が段々従順になっていくのではなく、より大胆になっていくというところ。

これって、何処にでもありそうで実はそんなに存在しないものなんですよね。ですから私としては、このシステムはひじょ~~に有り難かったですし、嬉しい。身体を重ねあい、日を追うごとにエッチになっていく女の娘(妹)というのは堪らないものがあります。

出てくるヒロインは、千夏、彩、奈々留の3名。それぞれ、引込思案、意地っ張り、甘えんぼと性格付けがなされており、銘々とても可愛らしい少女ではあるのですが、3人全員「妹」にする必要性はあったのかなぁ~と。

この3人の義妹達には、兄である主人公を「お兄ちゃん」「兄ぃ」「お兄たん」とわざわざ呼び分けるシスタープリンセス方式が踏襲されているのですが、これもなんだか違和感あります。「兄ぃ」や「お兄たん」あたりはむず痒くなってしまう。ムリヤリ個性をつけるが為だけに、敢えて「お兄ちゃん」を避ける呼び方をされると不自然極まりないですよ。妹キャラは1人だけに留めておいて、後はクラスメイトや後輩にでもしておけばよかったのではと思いますね。ま、妹属性を持たざる者のしがない愚痴ですけど。

妹たちは初っ端から主人公への好感がとても高い状態にあるため、レベルによる落差があまり感じられなかったのも残念。更に、もう一つだけ納得がいかないのは、レッスンでの体操服着用の意義。作品の根幹に関わる話なのに、どうにもこの必要性が伝わってこない。つまり、彼女達はエッチ時には当たり前のように体操服姿に着替えていて、何ゆえわざわざ体操服に着用しながらエッチを行うのかが謎。

主人公が無類のブルマ好きで、彼女たちも仕方なしにその趣味に合わせている……などという理由があったのならば納得は出来ますが、主人公は一切「自分がブルマが好き」であるなどという事は開陳していません。即ち、「ただなんとなく」で彼女たちは体操服姿なんですよね。ここの理由付けだけはキッチリして欲しかったです。

飽くなきブルマへの執心により、全裸エロがただの1つも存在しなかったという徹底さ。セーラーの上だけを残して下はブルマという、少々飛ばし過ぎと思えるフェチは、プレイしているこちらが逆にハラハラさせられる程でした。

制服はブルマの他にも、それぞれのキャラクターの部活のコスチューム、「レオタード」、「競泳水着」、「チアリーディング衣装」が用意され、それら着用のエッチシーンもちゃんとあったりします。

神原彩……ですが、声優さんの演技に若干の難あり。見た目と声に年齢の相違を感じさせられますし、抑揚のないダウナーな喋り方は、こういったおバカな作品では相応しくない。いくら引込思案な性格であるキャラを演じているとはいえども。

飛びぬけて優れたポイントはないものの、非常に手堅くまとめられた良作です。身の丈にあった内容であり、余計な蛇足も見られませんでした。

ブルマの印象が強烈すぎて、今回のレビューでもその事ばかりに言い及んでしまう結果になってしまいましたが、これは普通の和姦エロゲとしても充分にシュアな出来であったのですよ。個人的には、これと全く同じのスタイルで、ブルマにこだわらないエロゲを一度見てみたいという思いに駆られますね。
2002年8月3日