今宵も召しませアリステイル
メーカー〔RUNE〕 発売日2003年9月5日


足コキについて本気出して考えてみた
なんていうか……。また重い重い十字架をひとつ背負ってしまったような気分ですね。この作品をプレイしたことを世間に公表し、尚且つ高評価で讃えるのは恥ずかしい。久しく麻痺していた背徳感という感覚を揺り動かしてくれましたよ、この今宵も召しませは。

ここまで背徳感と羞恥心を掻き立てられるのは何故かと言うと、ズバリ内容が特殊すぎるから。今までもスクール水着フェチゲーとか、フェラチオオンリーゲーとか、世間様に顔向けできない作品をいろいろやってきましたけど、「ごめんなさい度」ではこの作品が一段上回っているように感じます。それぐらいこれは逸脱しまくっている作品であり、戻り道が絶たれたアブノーマルなエロゲだったのですよね…。

まぁ、あまり考えすぎちゃいますと、際限なくネガティブ思考に陥ってしまいそうなんで、ここは1発、発想を逆転させてみましょう。そう、確かにこれは背徳感を感じてしまうエロゲでありましたが、背徳感を感じられるほどのエロゲでもあったわけです!

特殊な内容は、それこそ通常では味わえない未知の興奮が盛り込まれているということ。今までのエロゲでは見たことも触れたことも、あるいは聞いたこともないような特殊プレイの数々。決して万人にお勧めできるようなものではないものの、「理解」できる者にとっては最高の歓びに満ち溢れていると言ってもいいでしょう。

フェチ的な要素がこんなに一杯詰まっている作品は、他に類を見ません。今までもRUNEさんの作品はフェチな要素が見え隠れしていましたが、今回は明確に、如実に、堂々と姿を現しています。「今までやりたくてもやれなかったことを遂にやった」というのはよ~~くわかりますね。

そして、RUNE作品最大の魅力、「おちんちんに執着する娘」も帰ってきました

前作の初恋。あれは優れた作品でしたよ。それは私も認めましょう。でも、RUNEさんのRUNEさんたる特性はまさにこの「おちんちんに執着する娘」の存在に他ならない。男性器に異様なまでの興味と愛着を持ち、無邪気におちんちんと連呼する少女がいてこそ、誇り高きRUNE作品であるはず。

無論、これは私が勝手に思い描いているRUNE像ですが、そういう固定観念ができてしまうほど「おちんちんに執着する娘」のインパクトは強烈なんです。私がRUNEさんの作品に心底惚れ込んでしまっているのも、このこだわりがあってこそ。

そのこだわりは、今回のヒロインであるアリスで、1つの極みに達したといっていい。アリスは実は吸血鬼なので、人間の生き血を欲しますが、毎回血を吸われては堪らない主人公のために、血液の代わりとして精液で賄う。この「吸血鬼が血液ではなく精液を採取するという」秀逸な設定のおかげで、アリスはおちんちんが大好きで、おちんちんから出る精液も大好きというキャラクターに成り得たわけなのですよ。

「エッチの動機」と「精液の肯定」の2つの命題を同時にクリアしたこの天才的なアイディアは、更にもうひとつ、彼女の目的が快楽ではなく精液そのものであることにより、通常のセックスを必ずしも必要としない名分も立たせている。

即ち、普段なら女性側には何の快楽を生み出さないフェラチオであっても、最後に精液さえ出てくれるなら、彼女はそれを採取することで充分満足できるわけ。アリスの目的は、セックスの快楽よりも吸精衝動が優先されていますから、通常のセックス(本番)を常とせず、男性が勝手に気持ちよくしてもらうだけでエッチ成立。これにより、あらゆるアブノーマルなプレイに触手を伸ばせる理由付けにもなっていたのですよね!

なんという深謀遠慮。「精液を吸う吸血鬼」というアイディアだけで、この異常なアブノーマルの世界を無理なく成り立たせていたのですから、もう素晴らしいの一言です。ここまで計算づくだったのかと思うと、白旗を掲げて降参するしかありませんね(計算してたよね?)。


さて、ややこしい話はこれぐらいにして、そろそろそのアブノーマルで変態全開なプレイについて突っ込んだ話をしていきましょうか。皆様も気になさっているのはここだと思われますし。

まず、この作品の基本的且つ代表的なプレイは、精液を採取するのに最も適しているといえる「コキ」です。おっと、いきなり引かないでくださいよ。私が悪いんじゃないんですから。今宵も召しませは、手コキ足コキ頬コキ耳コキ髪コキなどの擦って気持ちよくなるプレイが大勢でして、コキ以外にも、胸でしたり素股でしたり、下着やニーソックスで擦ったりするのが多かった。まさに、人類に課せられた子孫繁栄の責務を放棄する神様への冒涜プレイが、盛りだくさんの様相だったのですよ。

ここまでアブノーマルに徹されてしまうと、もう完全に人を選んでしまうのは間違いありません。間口はとっても狭いですし、こういうので歓べる人は少数に限られてくるでしょう。しかし、フェチと言うのは対象が狭ければ狭いほど破壊力が高いもの。前述の通り、理解を示せる者にとっては最高の歓びに満ち溢れているんですから、これが正しいのです。

プレイの性質上、マゾヒスティックとも受け取れるシーンも多く、例えば、「足で踏まれる」なんてのは紛れもなくM的な性質。私の場合、エスカレートしすぎてSMの所管に突入してしまうと、途端に苦手なものへと180度転換してしまうため、残念ながら、全部のプレイを許容することはできなかったです。

しかし、例え少々のやりすぎに陥ろうとも、今宵も召しませがラブラブのスタンスだけは絶対に崩さなかったことは大きく評価したい。とにかく、この作品の肝は、アリス自身もプレイを楽しんでノリノリであったこと。これが何よりも嬉しいですし、救われるんです。もしプレイの最中、アリスのテンションが低~いものだったりしたら、こんなエッチシーンはこれっっっぽっちも楽しめませんでしたからね。

アリスは“お兄様”の無茶な要求も難なくこなして、“お兄様”の変態的な欲求も全部理解してくれる神々しいまでの少女。それでいて、お姫様のプライドからの我が侭や強がりという愛くるしさがある。子供っぽい面を見せる反面、エッチではこっちを見透かすような小悪魔的な凄艶さを見せてくれるそのギャップは堪らない。そんな彼女とのラブラブでアブノーマルなエッチなのですから、その味は極上なのです。

まぁ、あまりに極上すぎたんで、踏み込んでしまったこの足をどうやって引き抜けばいいのかわからなくなったのが当面の大問題なんですが…(切実)。ハッキリ言って、この作品の中だと、フェラチオやアナルセックスなんかの行為は、全然普通の行為に思えてきますからね。なんの捻りもない本番のセックスだと退屈にさえ思えてきてしまうぐらい……。ヤバすぎる。

もし、この作品の影響で足コキなんかが日本国民の間で浸透してしまったら、今直面している少子化の問題に拍車を掛けてしまうこととなって、国家の衰退をも招きかねません。ですからこの先、今宵も召しませは文部科学省から有害図書指定を喰らって、発禁扱いにされてしまうかもしれませんよ? さぁ、皆様もそうなる前に是非、この作品を購入しておいて、新たな世界を今の内に覗いておきましょうよ。

私一人変態のレッテルを張られるのは心細いので、皆さんなるべく早くこちら側へ来てください……(手招き)。

バカップルっぽいやり取りが素晴らしい。今宵も召しませのエッチシーンは、大抵会話を興じる余裕のある行為ばかりですから、エッチしている最中にアリスと主人公のバカップル的な会話が楽しめるようになっています(馬鹿なのは主に男の方ですが)。

このバカップルな会話は、マニアックプレイに付随する「空気の悪さ」を打ち消してくれる効果もありまして、楽しげな雰囲気がマニアックな行為の灰汁抜きとなり、変質的なプレイでも健康的に思えてきてしまうマジック。一般的でない素材を、ここまで食べやすく調理しているテキストには賞賛の言葉をかけたいですね。

赤丸さんの絵は野々原幹さんの絵に決して引けを取っていなかったけど、汁に関してはダメだ! リトルモニカと比べて、汁的な魅力は大幅に減退。なまじ野々原幹さんの時が最高級であっただけに、そのパワーダウンは痛烈に印象づいてしまう。

シーン自体は結構良いものがあったんですけどねぇ。コンドームに溜めた精液を飲み込んでもらうシーンとか、わざわざメガネを着用させて、そのメガネに射精、メガネを外して付着した精液をアリスが舐めとる(別CGアリ)シーンとか。

この作品ならではのこだわりと言えばやはり「ニーソックス」になるでしょう。エロゲでは不気味なほど普及率の高いニーソックスでも、ニーソックスそのものに焦点を当てていたのは、恐らく他になかったはず。この作品では、ニーソフェチな主人公が、様々なこだわりと共に、撫でたり舐めたり擦り付けたりで欲情していました。

私は別にニーソックスが嫌いというわけではありませんので(好きってこと)、こういうこだわりに悪い気はしませんね(嬉しいってこと)。

この作品ほど、脇役の必要性を感じない作品も珍しい。すべてのシチュエーションを網羅した後、オマケで脇役全員との4Pが見られたんですけど、こんなのは別に全然嬉しくなかったですもん。どうせならアリスのエッチシーンを1つでも多く入れて欲しかったのが本音。よって、今回のお気に入りはアリステル=レスデルになります。

アリスは、つるつるぺったんでも文句は言えないほど幼い容姿なんですけど、意外にも胸は結構あったりする。幼女には抵抗のある私でも、おっぱいが大きければ拒否反応は一切出ません。

すいません、今回のレビューもまた冗長になってしまいましたね。でも、本当はまだまだ全然言い足りてないんですよ。萌え萌えな妊婦プレイとか、他にも伝えたいことはたくさんあったのに、文字数の関係上で泣く泣くカット……。この作品は、レビュー2、3本分は楽に書けてしまうぐらい話題が豊富な作品だったんです。
2003年9月7日