恋Q!恋とHの乱れ射ち  
メーカー〔Meteor〕 発売日2005年6月10日


良かったと思うよ、浅生的には
学園のアイドルに勇気を振り絞って告白をするものの、体よくあしらわれてあっけなく玉砕。フラれ続けて20連敗、未だ童貞で、オマケに左曲がりの仮性包茎と、本作品の主人公浩一君はエロゲの主人公らしからぬとことん惨めな境遇の人。

そんな哀れな主人公に私は一抹の同情を感じていた……のですが、彼の側にはいつも可愛い幼馴染がいるし、恋心を持って慕ってくれる後輩もいるし、家に帰れば美人でグラマーおねーさんまでいるしで、結局、何だかんだでとても恵まれた環境の幸せな主人公だったり。ちぇっ、同情して損した

まぁ、それでも明るくてノリの良い彼は、好感の持てる主人公であったことに変わりはありません。童貞3人組を成す男友達との絡み(会話という意味ですよ)は楽しくて、エッチ重視の作品ながらテキストの方もなかなか読み応えがあって面白い

基本的なストーリーは、突然目の前に現れたキューピッドのマナが、モテない浩一君の恋愛成就のために一役買ってくれるというもの。彼女の放つ恋の矢は、命中させた相手をエロエロにしてしまうという素敵な特性を持っています。

薬や魔法で淫乱にする……って反則技は正直嬉しさ半分なんですが、エッチに奥手そうなフツーの女の娘が、豹変するようにエロエロで積極的になるギャップは、やはり魅力的だといわざるを得ません。意に反することをムリヤリやらされていたのであれば抵抗はあったでしょうが、彼女たちは元々主人公に対して好意を持っていますし、あくまで背中を押す程度の“きっかけ”だったので、この辺は割と抵抗なく受け入れられましたね~。

明るいムードの中で、濃厚な純愛エッチ。恋Q!は、オフィシャルサイトで「寝取られ、レイプ、などのシーンは入っておりません」という頼もしい文言が記されてあった通り(触手があったのは盲点でしたが…)、ラブラブ和姦オンリーだったのが嬉しかった。和姦一本ながら、コスプレ、野外、ハーレム、性器解説、手コキ足コキ、精液ぶっかけ等々、シチュエーションは豊富に揃っていますし、エロのレベルは思った以上に高い。

どのエッチシーンでも共通してすごかったのは淫語ですよ。修正のないメディ倫審査の利点を最大限活かすように、おちんちん・おまんこ使いまくり。女の娘は恋の矢で発情しちゃっている状態(恋の矢を使わなくてもすごいけど)ですから、次から次へとはしたない淫語が流れるように連呼されています。

「浩一ちゃんのごつごつちんぽ……! わたしのエッチ、エッチまんこの中、ごりごりって!」
「浩一ちゃんの、こってりザーメン……うふ、あおくさぁい。くりの花……」


もはや、プチ裸足少女というべき威力。おっぱいおまんこや、チンポミルクって単語もありましたしねぇ。リアリティ重視な人なら逆にマイナスになりそうなほど淫語はぶっ飛んでいます。でも、本家(?)と比べるとさすがに程度は劣る感じなので、「裸足少女は少しやりすぎ」と思っている人なら、これぐらいがベストなのかも知れませんね。

棒読み口調のセリフが幾つかあったのは気にかかるところでしたが…。やっぱり淫語だらけのセリフってのは声優さん泣かせなんでしょうか。

その他にも、グラフィックやインターフェイスに一昔前のエロゲを彷彿させる古臭さがあったので、この辺で少し損をしていたかなという印象。普通の女の娘が痴女の如く淫らになるエッチシーンに、笑いのテイストの強い上質なラブコメと、せっかく作品としては目を見張る出来であったのに、何処かしら二流的な空気が全体に漂っていたのが勿体無かったです。そういった辺りを改善していけば、次回は大化けする可能性も…?

一枚絵のCGはズームアップして見ることが出来ます。Waffleさんの優遇接待・水泳教室と同等の機能ですが、こっちは総てのCGで拡大出来るのが良い。でも、拡大用のCGを用意したことで、その分インストール容量が肥大化してしまっていたような。

健気な幼馴染・神代春菜。途中で制服のスカートの丈を短くするイベントが良いね。恋をすることで、幼馴染が女としてアピールをし始める微妙な乙女心。主人公のために髪形を変えたTO HEARTのあかりちゃんを想いだします。

そんな春菜とストーリー上で対立することになる柴崎葵ちゃんは、本来憎むべき相手であり、敵なのですが、実は私、こっちも結構好きで…。

冒頭で主人公のことを無碍に振っておきながら、自分を忘れて別の女(春菜)と付き合い始めたことが気に入らず、自分のプライドのためだけに、脅迫を交えて強引に再び自分に振り向かせようとするなど、性格は最悪といえる彼女。

「釣り合わない葵が、お付き合いしてあげてもいい、って言ってるんだから、ありがたく付き合うべきだと、葵的には思うのね」

……なんてセリフを平気で宣うほど高慢でムカつくキャラだったのですが、ここまでストレートな悪役だと清々しいというか、ムカつくを通り越して逆に惹かれてしまう魅力があったのよね~。間違いなく嫌なキャラなのに惹かれてしまうというのは、自分でもよくわからない感情。良くも悪くも、エロゲでは珍しいタイプのキャラクターだったからかな~。
05年6月13日