発売日 2002年4月26日
メーカー WINTERS 
KISS×200
とある分校の話
タイトルのBGMにチョットびっくり
このゲームに高得点をつけるという事は、そのまま自分が変態である事を、公に向けて宣伝しているようなものではありますが…。けど、実際そうなんで反論が出来ない。まぁ、そんなやるせなさにもめげずに、この屈折しまくったエロゲの感想を書き殴っていきましょうか。

私がWINTERSさんの作品をプレイするのは、実はこれがはじめて。KISS×100もプレイしておりません。でも、以前何かの雑誌で、その処女作KISS×100のコンセプトについて語るインタビューが掲載されており、当の記事を目にした時からなんとなくここのメーカーのソフトは気にはなってはいたのです。

ただ、これまではあまりに下手……いえ、「独特な絵」や、「寝取られ」など、私の守っていない方向へ打球が飛んでいたので、傍目で見送る事をやむなしとしていました。しかし今回のKISS×200では、ようやく私の守備範囲にボールが転がってきてくれましたね。やっぱり絵が良くなくては。


このゲームを漢字2文字で形容するのならば倒錯。舞台として、僻地であるという言い訳は用意されていますが、そんな事だけでは収拾がつかないぐらい倒錯した非常識の世界です。

主人公はこの僻地へ赴任してきた一介の教師。そんな彼が授業を始ようとすると、おもむろに4人の女生徒がワラワラと近づいてきては、ディープキスを強請(ねだ)ってくるという突然の展開。とは言いましても、既にこれは毎日の恒例行事となっており、主人公は躊躇(ためら)いなく、挨拶に応えるように続けざまに少女達とキスを交わしていきます。しかも、行為の最中において、少女に自らの屹立した性器を愛撫させては、そのまま手の中で果てるという豪胆ぶり…。

なんと、これがゲームの幕が開いて初めてのイベントであるというのですから衝撃。もう出端から倒錯しっぱなしですね。ですが、このような異常なコミュニケーションも、この閉じられた世界の中では日常であり、常識。誰も言い咎める人間なんておらず、当の女生徒達にも嫌悪等の負の感情は混ざらず、実に楽しそうな振る舞いです。ゆえに主人公も、気に惹けたり後腐れに悩んだりする必要がない。やってる事はメチャクチャですけど、相手の要望、同意があっての上での行為ですので、背徳感は塵となく、自我の赴くままに振舞える訳なんですよ。まさにワンダーランド。


KISS×200では、キスを立派な性行為として表現しています。お互いの舌を絡めあい唾液の音が淫らに響き渡るような、極限までエロさを煮詰めたキス。このような淫靡なキスシーンなら、私のようなキス愛好者でなくとも、充分その魅力を堪能できる事でしょう。

あと、キスとフェラチオは通ずるものがあるのか、オーラルセックスへの意識も大変強かった(参考・キスCG27枚 お口CG21枚)。むしろ、このKISS×200には純然たる性行為には期待を持たない方がいいでしょう。ノーマルなセックスに比べて、オーラルセックスの比率が非常に高いですから。数的な、質的な判断から考えてみましても、明らかに普通の性行為がオミットされています。

私的には、このような「屈折した世界観を持つ作品」が、他のエロゲにもっともっと波及してもいいはずだと考えますね。一日中、キスに溺れているような世界観が、どれだけ興奮を喚起する事か。それでいてヒロインたちも悲観的ではない。こんな非常識の世界は素晴らしいと思いませんか?


さて、もうさすがにエロはお腹一杯って感じもするんですが、まだまだ。複数人プレイが用意されています。2人同時にしゃぶられるシーンを嚆矢(こうし)として、最高女生徒4名による5Pが待ち構えていました。彼女たちは一様に、陶酔状態…というかもう泥酔状態で、エロエロな台詞を淀みなく吐き続けてくる。複数人でのプレイの基本形は、まず一人が性器を咥えて、一人が肛門に舌を入れる。で、残ったものが唾液混じりのキス…。主人公、終始為されるがまま。う~む、こういうのを本当のハーレムというんでしょうなぁ。

随分ダラダラと長くなってしまったので、そろそろ総括。ズバリ、「キス、オーラル、唾液、髪、精液、アナル」これらが好きなら迷わず買いましょう! それにこれだけ勝手気侭のエロエロストーリーであるというのに、全然陵辱色が出てきませんよっ。陵辱嫌いの人も二の足を踏まずにさあ飛び込んで!

SIRU×200でも通用するぐらい、精液にもこだわりまくっているゲームです。そのこだわりは追々話していきますが、とりあえず「基本的」なことから。

フェラ・パイズリからは、例外なく顔射or口射へ派生して、射精後の汁CGもちゃんと用意されていました。汁の描写については、量が多めで、かかり方にエロさを感じさせるような表現であり、CG描写の面での問題はなし。射精前と射精後では表情も変化させているのが個人的には見逃せない点。

しかし、そんなグラフィックを余りある勢いで台詞・テキストが凄すぎ(変態すぎ)。とにかく、女性キャラ総てが精液に対して肯定的で、「口に出して」「顔にかけて」「髪にかけて」と抵抗がない。何より、果てた後の展開(いわゆる後戯)が特筆。シチュエーションとしても、「私の顔を真っ白にしてみない?」との提案からの、顔射6連発を敢行したり、「机の上にペニスを置きなさい」といわれては、そのまま机上フェラ(?)したりと、実に変質的なシーンが多数。

声優さんの演技にも不満は全然ありませんでしたし、キス&フェラの唾液音も凄かった。皆さん「ちゅっちゅっ」「じゅばじゅば」「ぢゅるるるるっ」と恐ろしい音を立てていますから。

嗚呼、これで台詞の反復機能さえついていてくれたら完璧だったのにぃ。

一人と決めるのは思案のしどころですが、ま~~、夕暮秋(ゆうぐれあき)でしょうか。千島列島の問題に対する我が国への憤りと「露」への怒りが愛らしい……というのは勿論冗談で、彼女が一番「キスの原意」を理解していながら、それでなお、主人公と煽情的なキスを交わしてくれるという点が好みなんです。そう、「精液パック」にやられたというのは秘密です。

いやぁ、いつもならもう少しオブラートに包んで、お上品なレビューを心掛けようと配慮しているのですが、今回は実に直接的で、変態的なレビューになってしまいました。しかし、如何せんレビューの対象が著しく変態的なモノなのですから、無理してアカデミックを装う事も適いませんよ。

にしても、本当にこのエロゲは良かった。ユーザーを極めて限定するような内容ですんで、万人にはオススメできないんですけど。そういった意味では、70~80点辺りが妥当なのかなぁ…。まぁ、独善的なレビューで誰に気を使ってもしょうがない。変態と罵られようが、このゲームは90点です。
2002年4月26日