きんぎんはぁとさっきゅばす  
メーカー〔MEGAMI〕 発売日2003年3月28日

年齢算出はデーモン小暮方式
サキュバスなんだから、エロくないはずがないでしょう? サキュバスなんだから、エロくなきゃ嘘でしょう? この作品のエッチシーンの説明はもう「サキュバスだからエロかった」で充分なぐらいというものです。

無邪気に男を快楽へ誘い、積極的にセックスに興じる彼女たち…。恍惚の表情を浮かべながらの濃厚な奉仕プレイは堪りません。誘惑大好き人間の私にとって、淫魔とはまさにかけがえのない存在。「いろんなエッチで楽しませてあげる、覚悟しておいてね」のセリフにはどれだけ劣情を催したものか。

本来、このようにエロに前向きな女性ともなれば、同時に節操のない下品さも垣間見えてしまう恐れがある所ですが、この作品に出てくる3人+1の淫魔の場合、淫靡な面とは別にコメディ的な側面を見せてくれていたため、下品さというものは取り分け感じられなかったです。エッチに積極的とはいっても、色情に狂っている程ではなく、あくまでエッチを楽しんでいるスタンス。ここら辺は前にプレイしたSEXFRIENDの繰り返しになりますが、やはりエッチに前向きでも、淫乱、S女、痴女といった行き過ぎの輩に走ってもらっては困りものですから、微妙な均衡がちゃんと保たれていたのは、私的にとても嬉しかった。ヒロインのベアトリーチェなんて、メチャ良い感じでしたよ。笑顔で「早くエッチしようよぉ~」とやたらノリノリ。最近は、こういうキャラにものすごく惹かれてしまいますな。


シチュエーションも良い、エロも良い、キャラも良いと、このエロゲの布石はもう完璧といっても良かった。プレイ開始直後では、「傑作」の2文字もチラホラ浮かんで……。

しかし、真に無念ながら、この作品はこれだけの好条件を揃えていつつも、出来としては極めて中途半端なものであったのですねぇ。

まず不満に思ったのが、作品のボリューム。そう、この作品のボリューム如きでは、まるで満ち足りないです。どれだけエッチシーンが濃厚であっても、総数が物足りなければ不満は抑えきれません。こっちは、のべつ幕なしのエロエロ展開を期待していたというのに、なかなかテンポよくエッチシーンが繋がってはくれなくて、ヤキモキしているうちに物語はあっけなく終わっていた。

数えてみれば、1人あたりの持ちエッチシーン数は6程度、全体としては22パターンばかりしかなかった体たらく。いや、実際に体験してみると、22という数字以上に物足りなさを感じましたね。普通の女の娘相手ならいざ知らず、相手はサキュバス、エロの化身ともいうべきサキュバスが相手なんですよ? エッチに対してオープンで抵抗がなく、男を快楽に導くのが大好きなサキュバスが相手なのに、この程度のエッチシーン数で留まってしまっていたのは悲しすぎる。魔界では果てても果ててもすぐに復活出来るという素敵な設定もあったのに、それも全然活かされていない。

ホント、途中途中の無駄話なんてどうでもいいから、もっとエロへ傾斜してくださいよ。銀の精子、金の精子なんて設定は、エッチへのお題目だけで良かったはず。こっちは早く欲望の海にダイブしたいというのに、キャラ同士の他愛無い会話が延々続いていて、しかもそのせいでエッチシーンが割を食ってしまってるのは如何なものかと!

それともうひとつ。途中からイメクラシチュエーションでのエッチに方向性が変わってしまうのも、やりきれない思いがありましたよ~。淫魔たちが制服に着がえて、コスチュームプレイに興じ始める中盤……正直これは要らなかった

決して私は制服が嫌いな訳ではないですし、コスプレエッチシーンも普段であれば、思う存分楽しめています。でもね、この作品に限っては、果たしてコスプレをやる意義があったのか疑問。淫魔がわざわざ普通の制服を着用して、キャラを作って、イメクラ的シチュエーションのエッチをする必要はなかったと思うのですよ。

だって、淫魔はそれ自身で充分エロいし、それ自身で充分アブノーマル。ですから、無理してイメクラ嬢の真似事をされた所で、大して嬉しいとは思えないんですな。むしろ、せっかく「淫魔」という貴重な設定を反故にしてしまうマイナス面しか浮かんでこないので、ハッキリいって余計に感じられた。誰にでも出来るようなコスプレエッチシーンなんかより、もっと淫魔の魅力を活かしたエッチシーンを私は見たかった為、イメクラみたいなエッチは余分としか思えないんですね…。そもそも、淫魔に制服ってのもあんまり似合ってませんでしたし。

こういう制服エッチも、数あるエッチシーンの中のアクセントとして存在していれば、全然構わなかったわけですけど……まぁ、このエロゲはただでさえエッチシーンが少ないですから。イメクラプレイの比率が高まって、そのせいで他のエッチシーンが割を食うのはご勘弁願いたかったものです。

結局、「これぞサキュバス」といった淫靡なエッチシーンは、最初の1回ぽっきり。当然あると思っていた、いや、あって然りだった全員の淫魔とのハーレムプレイもなかったし、もう何から何までわかっておられない作品でした。もう一度いいましょうか? ハーレムプレイがなかったと。最高の設定を蔑ろにされてしまっていたのは、無念の極み。

このエロゲは、確かに「サキュバスだからエロかった」けど、本来持っているサキュバスの魅力が十全に引き出されていたとは、とてもじゃないがいい難い作品。ベアトリーチェ、リレイナ、シヴィル、アナスタシア……。彼女らの淫魔の躍如たるエロさが不完全なままで終わってしまっていた事に、とってもとっても鬱憤が溜まってしまいましたよ。このやり場のない怒りはどこへもっていきましょうか。

もう我々に残った最後の一縷の望みは、ユーザー登録はがきを送って手に入るという、追加シナリオCDだけですな。この追加シナリオには、本編よりもっともっとエッチなシーンが待っているという実しやかな言い伝え…。果てさて、これで本懐は遂げられるのでしょうか。

う、嘘……。MEGAMIさんなのに……も、問題なかったです…。MEGAMIさんって「システムが糞」の代名詞だと思っていただけに、今回扱いやすい普通のシステムに仕上がっていたのは驚愕。これではまるで、普通のメーカーさんではないですか。

でも、1つだけどうしても生理的に気持ち悪い箇所があって、それはメッセージウインドウについている早送りとバックログのアイコン。これが「←」で早送り、「→」でバックログになっていたんですよ。…これって普通反対でしょ? 絶対「←」がバックログじゃないとおかしいですって! 私は何度押し間違えた事か。

おちんちん透明。フェラチオのシーンになると、男性器がモザイク処理ではなく透明になっちゃうんですよ。顔の表情が隠したくないゆえの処置なんでしょうが、これって私好きじゃない。一人だらしなく口を開けたような仕草にはそそられませんよ。

好奇心旺盛なベアトリーチェ14歳と、無口で無表情なアナスタシア13歳。今回は2人がFAVORITEです。ベアトリーチェの方は明るく無邪気な性格で、完全に私のタイプ。一方のアナスタシアは、徹底してクールで抑揚のない喋り方が一風変わっていて、その妖しさに惹かれた。2人ともエロエロなのはいうまでもありません
03年3月30日