発売日 2002年12月6日
メーカー 大熊猫 
平仮名でまじかるって多いよね
「私、魔法少女なの」という幼馴染の突然の告白でスリリングな夏休みが始まる──といったあらすじ紹介がされていましたので、私はてっきり理屈抜きのコメディもので、ヒロインの穂純もよくいる頭空っぽの軽~い少女なのかなと侮っていたんです。しかし、それは間違いでした。

疎かにしている勉強が祟り、落第間近の主人公と、難しい魔法の試験を直前に控える身の穂純。主人公は落第を避けるために勉学に励み、不合格なら魔法の国へ連れ戻される穂純は必死で魔法を特訓し、恋人2人が、お互いの未来のために試練を乗り越えようとするストーリー。

目標は別々だけど、2人の未来のために努力を費やすのは、なんと美しいシチュエーションか。あれだけ自堕落だった主人公が、彼女が置かれた立場を知るや否や、自分だけが怠けていてはと頑張って、最後見事に試験をパスした時には、チョット感動しちゃいました。

穂純ちゃんの方もすっごく良い娘で、最初は本気で口喧嘩ばかりをする仲の悪い関係なんですけど、ひょんなことで2人の距離が急接近。身体を重ねてめでたく恋人同士になった後は、一変するかのように、今までのギスギスした空気が弛緩され、お互いが段々素直になってくるんですね。普段日常では、彼女も強気な面を崩していませんけど、エッチになると随分淑やかになって、乗り気じゃなかったエッチも回数を追うごとに楽しみ始めたりする。そのギャップがとっても愛しい。

彼女とのプレイの一環で「獣化」というものがありまして、自分自身を魔法で犬化させたまま、主人公が首輪をつけ外に連れまわすといった感じの、普通なら私が毛嫌いするようなプレイ。…なんですが、何故かこのシーンだけは許せてしまう次第でした。それは多分、「あの穂純がこんな事をするなんて…」という冒頭の彼女との変わり様に興奮を覚えたからなんでしょう。

反抗的な性格を調教で従順にさせるのではなく、愛によって素直にさせる。ラブラブ状態になって徐々にホンネを曝け出すようになってくるという変遷に、私は激しく激しく胸を打たれてしまいました。

このように、エッチシーンでは全体的に雰囲気の良いものが多かったです。エッチしている最中で会話を交えるものが多く、恋人同士としての関係が上手に表現されている。彼女が魔法少女である特性を活かして、胸のボリュームを自由に調節したり、処女膜を再生したり、感度を上げたり、果ては男性器を生やしたりと、普通一般では楽しめないような奇抜なエッチが盛り沢山だったのも特徴的でした。


やはりエロゲで最後に行き着く先はキャラクターの愛らしさ。紆余曲折あっても、結局はここに辿り着くもんでしょう。そういう意味で、私はこの作品を大きく大きく評価できるものであると思います。

散々誉めそやしてきたまじかるLOVEレッスンですが、残念ながらここで悲しいお知らせ。実はこのエロゲ……CG枚数が少なすぎというあまりに痛いアキレス腱を抱えています。重複パターンを省くと、なんと僅か37枚しか残らないというのですから、これはいくらなんでも…痛い。

お値段が5800円という廉価でしたので、ボリュームの不足は事前にある程度覚悟していましたが、如何せん作品として非常に優秀であっただけに、このボリューム不足は泣くに泣けない致命傷。いとおしい穂純ちゃんも、CGはほんの僅かばかりしかなかった。

挿入シーンではベッドに横たわるヒロインだけで主人公が描かれておらず、結合していないのに、さも結合しているようなパントマイム的エッチシーンであるのも微妙。やっぱり相手する男性側もちゃんと描いてもらわないと。一人芝居みたいなエッチシーンは拍子抜けでした。

迷うまでもなく、鐘森穂純。論ずるまでもなく、鐘森穂純。久々に質の高い幼馴染兼恋人を見せていただきましたよ。

そんな穂純には一歩届きませんでしたが、主人公の妹(義理)である高見五十鈴もとても可愛いらしい妹キャラで、私の好感度は高い。彼女を特筆すべきは何といっても喋り。五十鈴役の声優さんは、ものすご~く上手な「妹喋り」をしますので。生意気さを含ませながら少し舌足らずで甘えてくるような…。そんなエロゲに出てくる妹という魅力を、余す所なく練り込んだ絶妙の妹ボイスは、聞く価値大いにアリです。
2002年12月8日