発売日 2003年1月24日
メーカー Riddle Soft 

ゲーム起動5秒後にいきなり爆笑
主人公が監督兼男優として、アダルトビデオの製作に携わってくAV撮影AVG。普段は言い憚られるような卑猥な話が当たり前のように飛び交う現場の雰囲気はそこはかとなく素敵です。

実際、AV撮影というのは、かなり面白味のあるテーマだと思うのですよ。見てくれるお客さんのニーズに答えつつ、自分の欲望とアイディアを投影できる快感。女優を恋人として接するか、仕事相手として接するかの葛藤もエロゲに向いているはずですし、少し考えただけでも、アイディアはいろいろ膨らましようがあると思います。

しかし、この華開ではそういった利点はあまり活かされていなくて、肝心のAV製作という部分ですら、ウソみたいに等閑(なおざり)になってしまっていたんですね。AV製作が、それこそエッチの動機付け程度でしかなかったんですよ。

AVを製作する権限を任されているのですから、プレイヤーにも「自分がAVを製作している」と思わせる何かが欲しいのは当たり前。なのに、華開におけるAV製作は、ただ製作するAVのタイトルを選択肢から最初に選ぶだけ。撮影の雰囲気はほとんど味わえませんし、AVを作っている感じも全然しません。結局、ただ普通に主人公が欲望のままプレイをして、自らの性欲を満たしていただけとしか伝わってきませんでした。

エッチシーンの内容も在り来たりで味気なく、種別はコスプレと調教ぐらいなものなんで、「AVならでは」といった感じのシチュエーションは、ほとんど皆無な状態。これでは、既存のエロゲとさほど変わったものでなくなってしまい、せっかくのAV撮影という特性が無駄になってしまっています。もっと突き詰めてくれれば、とっても斬新な作品になりえたのに。


ストーリーは基本的にダーク路線……であるはずなんですが、当のヒロインたちが不気味なほど悲観的でないので、一概にダークと言い切れそうにありません。ムリヤリAV嬢にさせられたというのに、彼女たちは普通に順応しちゃっていますから。

例えば、ヒロインの1人の観咲つかさ。彼女は就職活動が上手くいってない所に、顔見知りの主人公からモデルにならないかとの甘言で誘われ、連れ込まれた事務所で強引に処女を奪われてしまうと(選択次第ではごついマッチョが相手になったり)、今度はそれをネタに強請(ゆす)られ、AV嬢として働くようにがんじがらめにされてしまった近年稀に見るほど哀れな女性

しかし、こんな最悪の状況下に追い込まれた彼女でも、何故だか主人公を恨んだり、自身の境遇にそれほど嘆き悲しんだりしないんです。AVという職業への葛藤は消えないものの、撮影が始まれば健気にAV嬢として前向きに頑張っていらっしゃる

まぁ、私としては、あまりお話が陰惨になられても困るんで、彼女が気になさらないのなら、それはそれで構わないんですが…。でも、もうちょっと怒ってもいいと思うよ~?

いきなり、どば~~っと精液がおびただしいほど飛び出てきてびっくり。これ、精液がたくさん出るエロゲだったのね。とにかく、射精シーンでは精液がたくさんたくさん。ぶっかけや、精液重ね(射精した上にまた射精する荒業)もありますし、属性がある人はチェックしていいかも。でも、かかり方はメチャクチャですが。

あと、この射精シーンに関するもので、カウントダウンフィニッシュシステムという面白い試みが用意されております。これは射精まで残り10クリックに迫ると、画面上に数字が表示され、それが0になれば主人公は絶頂を迎えるという、わかりやすい機能。絶頂を主人公とユニゾンしたい方には、とても重宝されるシステムでしょう。

けれど、我慢の限界を予言され、その宣言通りに果ててしまうのには、微かな屈辱感も…? まぁ、どうしても気になってしまう方は、このシステムをオフにすればいいだけですので、ご心配は不要。

普段の生活では常識ある世話焼きな可愛い妹(義理)なのに、撮影になると手馴れたAV女優。そんな二面性が素敵な橘柚摩ちゃんが今回のお気に入りでした。
2003年1月26日