へんし~ん!  
メーカー〔May-Be SOFT〕 発売日2004年3月19日


不思議な力で変態します
突然与えられた変身能力で、様々な物体に姿を変えては、女の娘にイタズラしまくるという極めてエロゲらしい発想のエロゲ

覗き、イタズラといっても特有の陰険さや狡猾さといったものはなく、コメディタッチで描かれていましたので、不快感らしきものは感じませんでしたね。主人公が純粋な欲望(性欲)のみで衝き動かされている、良い意味で単純な男だったのが良かった。

こういうおバカな設定のエロゲには、彼のように常時エロばかりが頭にあるような即物的な主人公こそ相応しいですよ。秘密道具を手にしたのび太くんよろしく、調子に乗りまくってイタズラ三昧の主人公にとても好感。これだけノリノリで楽しんでくれていると、こっちもやりがいがあるってもんです。

ある時は、更衣室のロッカーに化けて着替えを覗き、ある時は、ブラジャーに化けて巨乳の感触を味わい、ある時は、自転車のサドルに化けて股間を刺激させ…。う~ん、楽しい~!

ただ、予想通りというか、懸念通りというか、その分人間としてのエッチシーンが乏しかったです。大多数のエッチシーンが「無機物」に姿を変えてのイタズラ行為で占められていまして、エロゲのエロとしてはややパンチの弱さを感じました。

一応、「物」に変身しても、性器はそのまま残しておける都合の良い設定がありますので、変身した後でも挿入は可能なんですが、これは見た目としてかなり微妙。マッサージチェアから手が伸びてまとわりついたり、枕が勃起するシーンは、どうしてもエロさよりもギャグの方が先に立ってしまっていたので…。

個人的には少年誌で見られるお色気の延長線上ってイメージ。それはチョット貶しすぎかもしれませんが、実際に女と平行棒がセックスしているシーンを見せられても、私は何も感慨持てませんでしたからねぇ。感じ方は人それぞれなのはわかっていますが、やっぱり「無機物×人間」の組み合わせではエロさが伝わってこないものです。

しかし、そんな不利を補って余りあるのが、この美しきグラフィック。あかざさんという方が原画を手掛けられているこの絵には、抜群の「可愛らしさ」と「エロさ」も感じさせてくれます。可愛らしさと同時にエロさ、表現としてはエロ可愛いでしょうか。この絵の威力はデカイよね~。もし原画が2流3流のヘタレだったら、へんし~んは燦然たるクソゲーとして片付けられていた恐れもあるんで、あかざさんの絵のフォローはあまりに大きかった。ホント、見れば見るほど惹かれてしまう。正直、惚れた。この絵なら例え陵辱作品でも買っちゃいそうです(私にとって最上級の賛辞)。原画のあかざさん、その名前、忘れない。

エッチシーンの内容にはイマイチ物足りなさを感じていながら、「絵が良かった」といった部分でだいぶ評価は甘くなってしまいました。無機物によるエッチシーンも、確かに私としてはエロを感じにくかったものなんですが、シチュエーション自体に不満はありませんね。「何かに変身してこっそりイタズラする」ってのは、ワクワクさせられるほどに楽しかった。エロの代わりに、他のエロゲでは味わうことの出来ないものをたくさん味わえましたよ。

これをやれば、他の作品が如何に既成概念に捉われすぎているのか、よ~くわかります。へんし~んに比べると、他のエロゲは形式的すぎで、気取りすぎで、畏まりすぎ。エロゲの中身なんて、これぐらい自由奔放でやりたい放題な感じの方が清々しい。

イマイチ垢抜けなてなかった(失礼)MayBeさんのイメージチェンジにもなり得ますし、今後もこの手の路線の作品をどんどんリリースしてくれると嬉しいなぁ。勿論、続編の製作も含めて。エイプリルフールのネタに留まらず、へんし~ん2の実現は本気で考慮して頂きたいものですね。

MayBeさんですから汁描写は量が多いし質もよい。多少ホイップクリームっぽい描写ではあるけど、贅沢は言えませんな。これからも宜しくっ!

へんし~んはメディ倫審査作品のため、淫語に修正がありません。「おちんちん」であろうが「おまんこ」であろうがピー音は一切かからず丸聞こえだというありがたさ。

しかし、こんな利点を持ちながら、何故かへんし~んは淫語に対して前向きでなかったのよ。なんて勿体無い。せっかく邪魔なピー音がないんだから、もっとバシバシ淫語使えば良かったのに~!

中谷柊那(なかたにひな)ちゃん。車椅子で巨乳というあまりに印象的なキャラクターであります。

柊那ちゃんは自分の足で歩けるよう、日々リハビリに励んでいる可憐な少女なんですが、主人公はそんな彼女を励まそうと、壁に変身してはそっと見守ってあげたり、松葉杖に変身して彼女の支えになってあげたり、とっても心優しい一面を見せるんですね。

変身能力の使い道なんて、覗きやイタズラといったエロ行為以外にはないと思い込んでいただけに、こんな人道的な使われ方をされると、思わずうるるっと感極まってしまいましたよ。普段、エロしか考えてないおバカな男であるだけに、こんな意外な一面を見せられてしまうと弱いですな。
04年4月13日