have relations with…2
メーカー〔ソフトさ~くるクレージュ〕 発売日2004年11月10日


エロゲでは異臭の人間臭さ
クレージュ作品の中でも屈指の駄作だったhave relations with…に、まさかの続編発売。なんでこんな作品の続編をわざわざ作るんだろう……と、気持ちは思いっきりスルーの方向へ傾いていたのに、何だかんだで買ってしまっている自分が不思議。まぁ、さすがに1よりマシになっているだろうとの期待を込めて。


そんな私の期待はどうやらしっかりと届いたようで、2は前作のような手抜き作品ではなく、他のクレージュ作品と遜色ない作りでした。回想モードだって、今回はちゃんと用意されているのでご安心を。

内容の方は、相変わらず毎日ダラダラしたエッチの繰り返しに過ぎなかったんですけど、一筋縄ではない深みがありまして。

その原因となるのはヒロインのしのぶ。年上だけど童顔で愛嬌のある女の娘と、非常に私の好みに沿っていた彼女には、“男性経験の豊富さ”という、ヒロインとしての常道から外れる意外な設定があったりします。エッチの最中、「あ、宏和くん“も”ここ、感じるんだ?」というセリフがサラリと出てきたり、彼女の男性遍歴を感じさせるシーンは随所にありました。

更に彼女には、「心と身体は別物」という考えがあって、恋人がいてもセックスは自由に楽しむべきだという、大胆な持論を持っているんですよ。恋人相手では満たせない欲求を他で満たすのは間違ったことではなく、割り切った愛のないセックスは、浮気には当たらないと彼女は語る。

この考えが正しい正しくないは置いておいたとしても、エロゲのヒロインの言動として、極めて特殊であるのは間違いないでしょうね。主人公の友人が、「またエッチさせて」と迫った時、「じゃあ、後1回だけだよ」と渋々ながらもOKしちゃっていたぐらいなので、悪いように取れば大変な尻軽女ともいえる。こんな彼女に拒否反応が出る人は少なくないでしょうし、当然私だって抵抗感はありました。

けれど、それ以外の部分では至って普通の可愛い恋人ですし、主人公のことを一番に考える甲斐甲斐しい一面もある。「性癖」を除けば、基本的にはすごくいい娘なんですよ。だからこそ、葛藤が生まれるわけで。彼女との価値観の違いをどう埋めるか、恋人として相手の嫌な部分をどう受け止めるか、その上で、どう彼女を独占することが出来るのか。主人公の懊悩に私は大いに共感出来ましたので、鬱になりつつも、ストーリーを楽しむことが出来たのです。

ちなみに、私がしのぶさんを嫌えないのは、エロに関して彼女は極めて優秀だったからという理由が大。さすが経験豊富な彼女だけあって、反応はいいし、奉仕も手馴れたもの。やっていることは、愛撫と挿入が主体の普通のセックスだったんですが、なんていうか、すごく生々しい感じなので、強烈なエロさがありましたよ。構図の上手さ、CGの質感、モザイクの薄さのおかげでしょうかね。テキストの行間で、キスの唾液音や、喘ぎ声が絶え間なく流れていたというのも、素晴らしかった。これは他のエロゲでも常備して欲しいぐらいです。


そんなこんなで、振り返ってみれば結構な良作だった今回のhave relations with…2。前作のマイナスイメージを引きずっていただけに、今回は見違えるほど良かったように感じました。万人にオススメ出来るようなエロゲじゃありませんが、しのぶさんに興味が沸いたのなら。

前作より劇的に印象はよくなった2ですが、難しい&面倒臭いという、いつもの欠点は相変わらず…。CGが埋まらないわ、エンディングが見れないわ。繰り返しプレイをするにも、スキップが貧弱(既読文章をスキップ出来ないなんてどういうことだ)だから、やり直しが億劫で仕方ない。

問題なのは、これをクレージュさんは確信犯でやっていることですねぇ。だから、今後もこの難しさと面倒臭さに付き合っていかざるを得ない。

汁描写のすごさは毎度褒めまくっているので今回は敢えて割愛。ただ、しのぶさんが顔射に対して、とても前向きな姿勢であったことだけは、声を大にして伝えておきたい。

「恋人の顔にいっぱい精子出せるって思って興奮しているんでしょ?」
「出したくなったら、また顔で受け止めてあげるからね

こんな感じで、とっても肯定的。いや~、素晴らしい~♪

しのぶさん。たまにはこんなキャラいてもいいよね。自分にとって都合の良い女性ばかりじゃつまらない。

ストーリーの話題が思わず長引いたので、最後、エロの説明がやっつけ仕事っぽくなってしまって、ごめんなさい。私もまさか、クレージュ作品でこんなにもストーリーについて語る日が来るとは思いませんでしたよ。今までのレビューは、「汁がすげー!」と無邪気に喜んでいただけだったのに。
2004年11月26日