発売日 2002年3月29日
メーカー aias 
幻夢館
~愛欲と陵辱の淫罪~
クソゲスパイラル
携わる作品はどれも糞ばかりという、報われない悲哀の絵師Tony。この度も、ごく一部の人々による意地悪な期待を裏切ることなく、立派なクソゲーに仕上がっていました。

主人公木戸悟は勝手気ままな私立探偵。そんな彼のもとへ、突然「身辺警護を依頼したい」という手紙が舞い込む。誘いに導かれ、辿り着いたその先は厳かな洋館。ここには一筋縄ではいかない奇妙な謎が隠されていた。

…とまぁ、良くある話どころか、辞書にも載っていそうなお話です。ここまでの話もそうなんですけど、とにかくテキストが異常なほどに淡泊。この屋敷へ足を踏み入れるまでの過程を、プレイ時間で換算するとおよそ3分。何故こんな急ぎ足のストーリーなのかサッパリわからない。別にシナリオライターの文章力が特に拙い訳でもなくて、ただ単に短かくて素っ気無い。余計なものも必要なものも、まとめてバッサリと削ぎ落とされた、超軽量テキストなんです。

物語後半なんてもっとヒドイ。謎や伏線を(一応)盛り込んだ探偵モノなのに、適当に煙を撒いて終わらせちゃうんですから。そもそもこの主人公、探偵のクセに何も活躍しないんですよね。捜査も推理もロクにせず、ただ惰性に館内外を散歩しているだけ。その合間で適当に女の娘に手を出していたら、ワケワカンナイ女が「貴方には本当のことをお話しましょう」とべらべら館と令嬢の秘密を勝手に暴露しやがる。それって主人公が暴く事でしょ? ものすごく消化不良な感じでエンディングを迎えちゃうんですよ。終わり方も全部バッドエンドっぽいし…。絵に惹かれて買ったとはいえ、こんな手抜きシナリオは我慢なりません。

「エロと関係ないところはワザとなおざりにして、エロに照準を絞っているのかな?」 当初、そんな考えも少しは過ぎりましたが、その認識は大甘であったようです。むしろ、このエロのやる気のなさが、幻夢館のクソゲーたる所以といえるぐらいでしょう。

そう、エロシーンの尺もメチャ短くて、目にも止まらぬ速さで終わっちゃう。短い話の中でも濡れ場はそれなりの数があるのですが、いずれもハイスピードで終了するんで、全然満足できません。ていうか、主人公超早漏。数あるエロゲの中でも、1,2を争う速さじゃないですか? 1分もかからないうちにシーンが終わってしまうぐらいですから…。挿入からカウントすればおよそ15秒ぐらいの恐るべきクイックドロウですよ。太刀打ちできません。

そんな厳寒エロシーンの中において、唯一私が惹かれたシチュエーションは4P。深窓の令嬢、家庭教師、メイドさんを一様に集め享楽に耽るという夢のようなシーンです。モチロン、そんな夢も瞬く間に過ぎ去ってしまうんですが。…まったく、最低エロぐらいはしっかりしてくださいよ!

クソゲークソゲー連呼してますけど、実はシステムなんかはしっかり出来ています。未読のテキストを飛ばせないというのにが気になりましたけど、どうせ短いテキストですから。適当に左クリック押してればすぐに終わります。

SE(効果音)はかなり不気味でした。雨は洪水のような轟音ですし、鳥の鳴き声は電子音。特に、暖炉の音は、誰が聴いても館が燃えている音にしか聴こえないと思うのですが…。BGMはすごく雰囲気にあった曲で印象良かったんですけどね。何で、こんなヘンな効果音なんでしょ?

初っ端、パンチラで颯爽と登場する助手の中山芽衣に、エッチシーンが一つもないのは大いに不満。個人的にはこの娘が一番好みだったのに…! 仕方ないから今回のお気に入りは渡瀬望。エロゲではお馴染みの馬鹿丁寧、馬鹿律儀のメイドさんです。キャラ立ちの部分では物足りなかったんですが、ルックスは申し分ない。うん、尋常じゃない可愛さです。
2002年4月4日