発売日 2003年3月20日
メーカー CODEPINK 
戦争勃発、その頃私は
「ヒマだからエッチしない?」 そんな軽いノリで誘われ、なし崩し的に始まる2人のカラダのお付き合い。

いやいや、セックスフレンドとはこれまた大変魅惑的な題材ではございませんか。お互い気兼ねなく、身体だけを求め合う関係は、本来必要とされるはずの恋愛のプロセス、セックスへの大義名分といった煩わしさが免除されている。それでいて、両者ともにハッピーになれるというのですから、文句の付け所がないというもの。

まったく、何で今の今まで、このセックスフレンドという題材がエロゲで取り沙汰されてこなかったのかと、逆に疑問に思う次第でありますよ。即物的エロが当たり前のエロゲにおいて、誰もこの貴重な存在に見向きもせず、ずっと放置され続けてきたのは、甚だ不可解としか。

今回のSEXFRIENDだって、ただセックスフレンドというテーマに沿って作られた作品だけであって、特別な何かを仕出かしているわけではない。なのに、ここまで美味しく仕上がっているのは、素材の良さが抜群であるからと言わざるを得ないでしょう。素材の旨みをふんだんに生かしたSEXFRIENDは、それだけで傑作の仲間入りを果たしていました。

明るく和やかな雰囲気の中、文字通り友好的なセックス。エッチに肯定的で積極的な早瀬美奈との情交はどれだけエロティックなものか。男心を熟知した1つ1つのセリフや仕草も見事で、私の大好きなセリフ、「しょうがないな~」もたくさんありましたね。

彼女自身もエッチを全身で楽しんでいて、それは常に浮かべている笑顔が証明しています。悦楽に浮かべる笑み、こちらの心根を見透かした笑み、あるいは挑発的な笑み、用途は様々ながら純粋にエッチを楽しんでいる彼女の表情は見ているだけで幸せ。エッチの際の笑顔ってホント良いですよね~。やっぱ、エッチの最中は笑顔でないと。

お相手となる主人公自身も、愛着を持てる人で一安心。彼は最初童貞であるがゆえ、エッチでは終始早瀬美奈にリードされっぱなしの男だったんですが、回数を重ねれば徐々にセックスを楽しむ余裕が生まれてきて、ピロートークなんかにも花が咲くようになる。彼の成長が見て取れる過程もまた素敵でした。


さて、ここまで褒め称えちゃっている中、水を注すようで恐縮ですが、実はこの作品はそんなにハードなエロってわけでもなかったりします。毎日毎日エッチばっかりしているストーリーなので、その点では文句なくエロエロな作品といえるんですが、私が指摘しているのはプレイ内容の方。これがいうなら思いの外健康的なものだったのですよ。

非現実的と呼べる無茶な行為はほとんどなく、総てが常識の範疇に留まっているため、フェチなエロゲや、淫語連発のエロゲに慣れている私になんかでは、ものすごくあっさりしていた印象が否めない。

実際にやっている事はと言えば、愛撫、キス、オナニー、オーラル、挿入といった感じで、それほどバリエーションが豊かではないですし、プレイの場所もほとんど保健室のベッドに限られ、選択の幅が乏しい。したがって、エッチシーンひとつに限ってコメントをすれば、「エロかった!」とは言い難い作品だったんですね。

ま、それでも、雰囲気はこの上なく良い訳ですから、多少抑え気味のエロであろうともーまんたい。惰性にセックスに耽る男女、身体に溺れるといった表現が、これほど適切に使用される事はないだろうってぐらい素敵なシチュエーションを、この私が非難するなんてできやしません。私はこれで充分満足です。

SEXFRIENDはセックスフレンドという斯様(かよう)に魅力の詰まった題材を使用していただけでも、価値のあるエロゲ。ホント、何でセックスフレンドって誰も使わなかったんだろうね?

この作品には普通の回想モードが実装されておらず、自分で好きなシーンをビデオ録画のように保存するシステムになっています。

ビデオ録画というと、いかにも自分の好きなエッチシーンを自由自在に編集って感じがしますが、実はこれがかなり使いづらい

というのも、このビデオ録画方式の保存方法では、「今のエッチシーン気に入ったから保存しておこう!」では時既に遅しであるからです。あらかじめ録画を始める地点を設定しておかなくてはならないため、結局「これから良いエッチシーンに巡り会える予感!」と予測しながら保存する必要が生まれてくるんですよ。よって、自分が好きなエッチシーンを保存するという事が難しくなっている。

SEX FRIENDはエッチシーン数が多いゆえに、今回のような変則回想モードの仕様になったんでしょうけど、多少面倒でも、普通の回想モードが欲しかったのが本音です。

当然ながら、早瀬美奈。恥じらいや慎みを持った女の娘も悪くないですが、やっぱり私はエッチに積極的な女の娘の方が好き。こっちの方がより濃厚なエロになりますし。

ただエッチに積極的、肯定的な女の娘とは、その度合いを間違えれば途端に下品になってしまう危険性も持ち合わせていて、あまり「セックスが好き」という思いが強烈過ぎると、S女や痴女といった間違った連中になりがち。セックスに積極的な女子には、常に節度を保ってもらうという微妙な均衡が必要なのですよ。

ちなみに早瀬美奈、彼女の場合は節度をちゃんと守っていました。やや物足りないぐらいのエロさは、この場合由とするべきなのかもしれませんね。

セックスフレンドからプラトニックな恋人へ変わっていくハッピーエンド。この2人のやり取りには、不覚ながらウルウルきてしまった私…。ああ~こういうのって大好き~。

一方、バッドエンドの方は、これとは真逆で陵辱な装い。私にはまったく興味のない話なんですけど、レビューを書く以上、一応こちらも見ておかなくてはならないなと思って、イヤイヤながら体験してみる事に。

う~ん、主人公殺したい

この陵辱ルート以外の主人公はとても好感持てる男であったものの、豹変してしまったこちらの彼に抱く感情はただただ殺意。最後には主人公の愚かさが露呈して、幾分救われもしましたが、こんな胸糞悪いシナリオなら見るんじゃなかったと大後悔ですよ。
2003年3月22日