Floralia+
メーカー〔XUSE【純米】〕 発売日2004年2月20日


裏返してこそFloraliaの本領
「純愛ゲームの体裁を取りつつ、エロを手抜きしない」という単純明快ながら強力なポリシーを用いて、萌えとエロの両立を成し遂げたあのFloraliaが、新規ストーリーと新規CGを引っさげ、新たな装いで再発売。

でも、こういった作品は、正直ファンとして嬉しいような嬉しくないような微妙な心理がありますねぇ。追加シナリオは是非見てみたい欲求がある反面、元のFloraliaを既にプレイしている身だけに、こういった焼き直し作品を、また新たに買い直すのには躊躇がある。買うべきか買わざるべきか、非常に難しい問題なのですよ。まぁ、結局は「買わずに後悔するぐらいなら買って後悔しよう!」と決心して、購入したわけですけどね。

一瞬、何か嫌な予感が私の頭の中を過ぎりつつも、結果はオーライ。Floralia+は買って後悔するような作品ではございませんでした。

心に決めた彼女に仄かな想いを寄せながら、家ではおねーさんたちの誘惑に耐える毎日と、「純愛&誘惑」の秀でたコンセプトは今でも新鮮。微温湯な純愛に濃厚な誘惑というコントラストが、お互いの存在を際立たせてストーリーを彩っているのは見事ですね。改めて、この作品は良い作品だな~と再確認しましたよ。

目的であった追加要素に関しても、期待に違わぬ内容。シナリオをクリアした後に現れるオマケシナリオは、それぞれのキャラの魅力を掘り下げた要求通りのストーリーに仕上がっています。

この追加ストーリーは付き合い始めた後の話になっていまして、ラブラブ恋人関係な2人のやり取りが楽しい。今更言うまでもないですが、私はこういうの大好き。やっぱり、男女交際の醍醐味は付きあって以後の話でしょ。告白して、付き合って、初エッチして、「それから」を求めるのが普通ってもんじゃないですか? 多くの作品は「初エッチして」でエンディングを迎えてしまいますけど、エロゲなんだからその後の話が最も大切なはずですよね。

本編では、初めての経験ゆえ、ぎこちなさを感じさせたエッチシーンでも、多少慣れてきた今となっては、誘惑組のおねーさんたちにも負けないぐらいエロエロで頑張ってくれていました。憂、御文、由佳里の新規エッチシーンは、それぞれとっても満足できるものでしたよ。

憂は教室で体操服姿のままによるエッチ。無印Floraliaでも御文との体操服エッチは盛り込まれていましたが、あれは挿入の際、あっさりブルマを脱がしてしまうという、救いようのないバカをやらかしていた。でも今回は、ちゃんとその点を留意してか、脱がさずにそのままやっちゃってるんで偉い

一方、御文はテスト勉強の合間のエッチ。「勉強のためにエッチ禁止」というシチュエーションを作っておきつつ、彼女は無邪気にエッチを求めてくるってのが堪りません。「生理がきた」とのことで、フェラのみ挿入なしのエッチシーンかと思わせておきながら、ちゃんとアナルセックスで続行させる2段重ねは心憎い

そして、由佳里は園芸部の温室でフェラチオ。この時、わざわざメガネをかけてフェラしてくれるってのが嬉しいじゃありませんか。メガネをかけていることが嬉しいのではなく、わざわざメガネをかけることが嬉しい。そう、大切なのは「わざわざ」なのです。わざわざメガネをかけてフェラをするから嬉しい

純愛担当だったからとはいえ、無印Floraliaの時にはろくにフェラもしてくれなかった彼女らが、今こうしてしっかりと濃厚なエッチシーンを見せてくれるようになると、その感激も一入(ひとしお)というもの。ストーリーにしろ、エッチシーンにしろ、Floraliaに不足していた部分が、このプラスでキッチリと補完出来ていますので、元のFloraliaをプレイしている私でも、充分買いなおしの意義があったといえますね。

寄せられたユーザーの声を最大限反映して、ミットを構えた場所にキチンとボールを投げ込んでくれるXUSEさんの仕事にはとても好感を持ちました。この調子なら、後に発売が予定されている「憂ちゃんの新妻だいありー」も大きな期待ができそうです。

新たにCGを加えることで、心配だったのは旧作と新作の絵柄の相違でしたが、思ったほど気になるものでもありませんでしたね。原画のまさはるさんの絵は以前のものとは大分違っていますけど、絵に似せようとしている努力からか、そんなに大幅な変化でもなく、違和感は些細。

むしろ、気になったのは解像率の方。旧作は640×480のサイズだった絵が、今回のプラスでは800×600に引き伸ばされていますから、その分絵の解像度が劣化して、少し滲んだ感じの絵になってしまっているんですね。目くじら立てる程ではありませんが、気になってしまう人は辛いかも。

年長組の誘惑おねーさんたちにも追加要素はちゃんとありまして、それぞれ知られざる過去が明らかとなる補完エピソードを完備。より一層Floraliaの世界観は深まっています。しかし、こちらの追加シーンは年少組のものと比べてやや肩透かしだったかな。

お気に入りは、年長組なら麻生鈴音先生、年少組なら三ノ宮由佳里会長ですね。だから、「鈴音先生の誘惑授業」や「由佳里ちゃんの新妻だいあり~」なんかを密かに熱望しているんですが…。もし、こんな作品が実現するのであれば、私はお値段3割増しでも買わせて頂きますよ。
2004年2月24日