フェチ3
 
メーカー〔U・Me SOFT’s〕 発売日2005年6月3日


表・裏含めた評価です
ダイヤモンドヴァージン乙女
フェチシリーズ第3作目のテーマは「処女」。登場している5名のヒロインたちは、当然のことながら全員がセックスの経験を持たない女の娘です。

でも、「処女フェチ」というのはあまりピンとこない。半数以上は恐らく処女であろうエロゲのキャラクターの中、5人全員が処女と言われてもインパクト薄いのですよ。フェチって一部の愛好者をターゲットにしているニュアンスがありますし、処女フェチという言葉自体何だか変な感じ。どうせなら「非処女」をテーマにした方がフェチに相応しかったような。まぁ、それだと絶望的に売れないでしょうけど…。

このフェチという作品には表の記憶と裏の記憶の2種類が同時発売されております。それぞれオムニバス形式でショートストーリーが展開されており、表が和姦メインで、裏は陵辱メインのシナリオ。和姦しか興味のない私ですが、一応両方買っておきました。

フェチ2もそうでしたが、裏の記憶は陵辱を謳いながらそんなにハードな内容ではないので、私でもあまり拒否反応が出ないのですよね。“なんちゃって鬼畜”とでも呼べばいいのか、主人公は陵辱作品の中でもかなり甘い部類なので、全然悲惨なムードにならなくて。

例えば、女子高生(っぽい人)の小早川羽鳥シナリオ。エロ本を勝手に捨てられた主人公が「弁償しろ、さもなくばやらせろ!」と迫るのも実に情けない脅迫でしたが、その次なる脅し文句は「今度はお前の弟に手を出すぞ!」でしたからねぇ…。妹を守るため、姉が身を差し出し犠牲になるというシーンは何度か見てきましたが、弟の貞操を守るため姉が犠牲になるというのはさすがに初見。主人公の「俺は男もいけるのだ!」って脅迫は別の意味で怖かったです。

女の娘は女の娘であっさりと懐柔されちゃうし、手口こそ乱暴ではあるもののその実ほとんどの内容は和姦。後半なんて普通にラブラブでしたよ…。私のような人間には大変ありがたいことですが、こんなに温い陵辱(?)じゃ、本当に陵辱好きな人には全然物足りないだろうなぁ~と。ま、これは私なんかが心配することじゃないか。

さて、裏の記憶でウォーミングアップを済ませたら、お次は本題の表の記憶です。

こちらの作品でも印象的だったのは、やはり女子高生(っぽい人)の小早川羽鳥シナリオでした。恋人として付き合い始めてそれなりの時間を過ごした主人公は、当然ながら彼女を抱きたいという欲求が募っていくるわけですけど、彼女は恐怖心もあってなかなか初めてのセックスに踏み出せない。「好きという気持ち」と「セックスの抵抗感」の狭間で揺れ動く羽鳥ちゃんの心情がいい感じ。主人公に我慢させ続けることに少し負い目を感じて、手でしたり口でしたりと彼女なりに頑張っているところも良かったですね~。

さすがに処女がテーマになっているだけあって、この辺の題目の添ったシナリオ展開は上手でした。単に処女という記号のキャラが5人揃っているだけじゃない。処女は見た目で判別出来る性質ではないものですから、今回はテキストで如何に相手を処女であるか意識させるのが重点だったと思いますが、そこはしっかり合格点だったといえるでしょう。

ただ上手だな~とは思っても、エロいな~とはあんまり思わない。エッチの頻度も落ちていますし…。やっぱり、処女をフェチとして売りだすには少し無理があったというか、これぐらいが限界だろうなと思わざるを得ないですね。製作者側としても「処女」だけでは売りとして弱いと自覚していたのか、「巨乳」という保険をかけている。そう、フェチ3のキャラクターは全員が処女というだけでなく、全員がFカップ以上の巨乳なのですよ。

でも、こうなると巨乳がテーマだった前回と完全に被ってしまって、ますますフェチ3の焦点がぼやけていく。本当に処女フェチにこだわるつもりであったなら巨乳は不要だったし、むしろ貧乳にするべき事柄。中途半端に巨乳を用いたことで、どうしてもフェチ2からパワーダウンした作品というイメージが強かったね…。

大いに不評だったであろうミニゲームが今回は完全廃止。私自身、前回のレビューで「ダルい」「イライラする」と批判しまくっていたので、弱点が改善されたということは喜ぶべきことだと言えるのですが……何なんだろう、この心が抜けたような満たされない気持ちは…。悪態を付きながら、またあのつまらないミニゲームをやらされたかったと思っている自分がいるのですよ。

確かにあのミニゲームはしんどくて邪魔な存在でしたけど、その面倒なゲームをクリアすることでご褒美としてエッチシーンが見れるという構造は好きでした。だから、ミニゲーム自体は廃止しないで欲しかったのよね。あったら文句を言う、なくなっても文句を言う私は何様なんだって感じですが、どうかそんなユーザーの理不尽な我侭を汲み取ってくださいませ…。

フェラのシーンはすごい唾液音で声優さんがやたらと頑張っていました。処女喪失までのエッチは手や口や胸を使ったシーンで賄っているので、オーラルセックスは多かったです。このシナリオライターさんはその手のエッチが好きみたいね。

ちなみに今回も自己主張である腋コキは健在。いっそのこと、フェチ4では腋コキをテーマにしてしまえばいいのに…。

アンドロイドや鎧武者にはまったく興味ございませんので、今回の対象キャラクターは実質3人だけ。小早川羽鳥がFAVORITEでした。彼女は巨乳キャラじゃなかった方が良かったと思います。
05年6月6日