~フェラチオ編~  
メーカー〔Erogos〕 発売日2004年7月30日


あな口惜しや
 ~前回のあらすじ~
意地か惰性か未練か。とっくに興味は失いながらも、とうとう辿り着いたシリーズ5作目「フェラチオ編」。身体は既に満身創痍。だが、ここまで来たからにはもう弱音は吐けない。最後の希望を檻都美久に託し、愚直に前へ前へと進んでいくだけ! 三者面談前の最後の関門。今、風雲急を告げる…!


パッケージを手にとってまず気付いた事。らぶフェチ ~フ■ラチオ編~といった感じに、「ェ」の部分が黒く塗り潰されてしまっているんです。ソフ倫の規定が変わって、タイトルに直接的な単語を使えなくなったと噂で耳にしていましたけど、これはその影響を喰らったカタチなのでしょうかね? ということは、ロリの規制が本格化するという実しやかな噂も真実味を帯びているということなのか…。

ま、そんなどうでもいい話はともかく、このフェラチオ編。パイズリ編から脚フェチ編まで最悪な流れが続き、すっかり天中殺に陥ってしまった予感を漂わせていましたが、フェラチオ編はそんな悪い運勢を打破。“客観的”に見れば、想像以上のエロさを持つ、とても優秀な逸品に仕上がっていたのです。

行為は当然フェラに限定されているものの、多種多様の様式とバリエーション溢れる構図で、単調さは感じさせない。口でズボンのファスナーを下ろす、性器に頬擦りする、睾丸を舐る、そんなところもアニメで細かくフォローしていたのも好印象。単純に「フェラアニメ」としての良し悪しで語るのなら、これは万歳三唱してもいいぐらいに出来が良かった。

しかし、それ以上にフェラチオ編の利点となっているのは、何といってもヒロインの檻都美久。彼女が可愛い! 全キャラ中一番の麗しいルックスを持ち、学園のアイドルでお嬢様という魅惑の設定の彼女には、最初の手コキ編を購入した時からずっと気になる存在でした。涼香が途中でお役御免となり、目的を失いかけていた私が、それでも挫けることなくらぶフェチシリーズを欠かさず買い続けてこれたのも、美久ちゃんのエッチシーンを見たいという一心。その本懐をようやく遂げることが出来たのですから、喜びは一入(ひとしお)、感無量というものですよ。

散々勿体つけられた分、美久ちゃんにはそれ相応のエッチシーンを期待を課していましたが、その願いもちゃんと聞き届けられていたようで嬉しい。最高だったのは、トイレで跪き、美久が両手を使わずフェラをするシーン。この時のフィニッシュは……もう言葉を失うぐらい抜群に良かった。主人公視点で見下ろすようなアングルのまま、彼女は舌を伸ばし享受する態勢。間髪入れず、顔に大量の精液が降りかかると、口内に流れ込んだ精液を咀嚼(そしゃく)しながら嚥下(えんか)し、潤んだ瞳で仰ぎ見る。

素晴らしい、素晴らしい、素晴らしい~! この顔射は何よりも素晴らしいよ! らぶフェチ史上、最もブラボーなシーンであることは疑う余地がない。もしかすると、あのGREENの真琴に行った顔射シーンよりも素晴らしいといえるかもしれない…。そんな最大級の賛辞を送りたいほどに、このシーンは格別でした!


ところが、これだけ偉大なシーンにお目にかかれながらも、作品全体の印象はあまり芳しくない。一級品のアニメに、一級品のヒロイン、そして最上級の顔射シーンと、好材料が揃いに揃って、これ以上要求するものは何もないって言えるぐらい満足感を得ていたというのに、「主人公が不愉快だった」というたった1つの不満のせいで、せっかくの気分がぶち壊しになっちゃいましたからねぇ…。9割方勝負の決まっていた勝ち戦を、主人公1人の過ちのせいで、ふいにされたのだから泣けてくる。

彼は何故レイプをしますか? 1人でイライラして、1人でキレて、泣き喚く彼女をムリヤリ力で押さえ付けては蹂躙し始めるのだから。レイプされた美久は登校を拒否するようになり、人知れず転校し去っていく始末。主人公は獲物を逃してしまったと反省の色なし。……なんじゃこりゃ? らぶフェチじゃなかったの?

美久ちゃんの唯一の本番シーンがレイプだったなんて詐欺でしょ。今まで彼女を目当てに頑張ってきた私の苦労は一体何だったのやら。こんなシーンを自分はずっと楽しみにしてきたのかと思うと、情けなくなってきますよ…。

元々、このらぶフェチの主人公の傲慢さにはずっと気にかかっていました。彼は自分のフェチ欲を発散させるためには手段を選ばないところがあって、相手を欺いたり、威圧したりと、手口がやたらと汚いんですよ。相手の女は性欲発散のための単なる道具。その兆候が2作目のパイズリ編から見て取れて、その度に苦々しく感じていたものですが、今回はとうとう開き直って、レイプをしでかしやがった。今までギリギリのところで踏み止まっていたけど、この一件で完全にらぶフェチの「らぶ」は形骸となりましたね。ラブじゃないなら、こんな作品どうでもいいや。


思いっきり褒めた後、唾棄するように批判。今回もまた、毀誉褒貶の激しいレビューになってしまいましたが、実際、毀誉褒貶の塊みたいな作品だったのでご容赦ください。ちゃんと「らぶ」で「フェチ」だったら、私は素直に褒め称えていたはずなんですけどねぇ…。

さて、次回は泣いても笑ってもこれで最後の三者面談。フェチで三者面談とは一体どういう意味なのか、前々から疑問に思っていましたが、その正体はどうやらただの3Pであったようです。進路相談で親が学校に呼び出されることに極度の性的興奮を感じるとか、そういうマニアックな性癖のエロゲではないみたい。

最後は今まで登場したキャラが一堂に会するようなので、らぶフェチシリーズの締めとして相応しい作品になるんじゃないでしょうか。ま、傑作で終わろうが、駄作で終わろうが、もうレビューの表題は用意していますよ。

最終ヒロイン檻都美久ちゃん。彼女は立派に期待に応えてくれたのに、主人公がアホだから…。

ラストの三者面談を残しつつも、フェラチオ編でとりあえずらぶフェチシリーズは区切りが付きました。ここで簡単に今までの作品を振り返ってみますと、やはり「フェチとキャラの不一致」という問題が第一の感想として出てきますね。貧乳がパイズリ編に出てたり、巨乳が脚フェチ編に出てたり、そういった齟齬が大きく期待を裏切る結果に繋がりました。

変に意表を突いたりせず、無難なキャスティングに務めておけば良かったと私は思うんだけどなぁ。「フェチ」を題材にしている時点で、充分異質な作品なんだから、これ以上奇を衒(てら)う必要はなかった。適材適所で振り分けていた方が、絶対好結果を生んでいたはずですよ。

ちなみに、私が理想とするパターンは以下の3通り。

 ☆甲案(カオル解雇バージョン)☆
手コキ【涼香・千聡】 パイズリ【千聡・あゆむ】 オナニー【奏・あゆむ】 脚フェチ【涼香・美久】 フェラ【美久・奏】

 ☆乙案(涼香全出演バージョン)☆
手コキ【涼香・千聡】 パイズリ【涼香・あゆむ】 オナニー【涼香・カオル】 脚フェチ【涼香・美久】 フェラ【涼香・奏】

 ☆丙案(黄金タッグバージョン)☆
手コキ【涼香・美久】 パイズリ【涼香・美久】 オナニー【涼香・美久】 脚フェチ【涼香・美久】 フェラ【涼香・美久】

こういう配役が妥当なんじゃないかな? 丙案は完全に個人的趣味丸出しですが、甲案と乙案は一般の人にも理解を得られるのではないかと。少なくとも、カオルをパイズリ編に出しているよりは。
04年8月5日