発売日 2002年8月23日
メーカー Alice Soft 
Zで消せるのかよ…
DVD先行組から遅れる事3週間。ようやくCD版の解禁を迎え、DVDドライブを所有していなかった私にも、めでたくエスカレイヤー入手の運びとなりました。しかし、その先行DVD版のせいで、世間的には既に評価が知れ渡ってしまっているこのエスカレイヤー。仕方がなかったとは言え、3週間の遅れを取ったレビューとなれば、テンションも下がらざるを得ないという所です…。

でも今回、敢えて私は声を大にして叫びたい。「今更」と揶揄(やゆ)されようとも、この作品を猛烈に褒め称えたい。これは…素晴らしすぎるエロゲでしたよ!


いやぁ、本当にエロかった。極めてエロかった。痺れるほどにエロかった。Aliceさんのエロゲを、言うほどプレイしてはいない私が語るのもおこがましい話ですが、恐らくこれはAliceさんの歴史上、最もエロに特化された作品であるといえるのではないでしょうか? あらゆるユーザーのニーズに対応しているのが特徴的で、和姦と陵辱の両面に意識が行き届いているのは勿論、責めに受け、アブノーマルもコスプレなど、各個人の多種多様な嗜好を満たしてくれる万全の態勢であったのです。

普通、こういった手広い構えであればあるほど「浅く広く」になりがちなのですが、ことエスカレイヤーに限ればそれは当てはまらなかった。エスカレイヤーは「深く広く」という理想形で成就されております。ここら辺はもうさすがというか、老舗ブランドという力が為せる業ですね。


エスカレイヤーは、性的昂奮(こうふん)で得られるエネルギーを源として闘っています。つまり、エスカレイヤーのエネルギーを供給する為にはエッチが必要となり、より昂奮を喚起する為にはアブノーマルなプレイも必要となるわけ。エスカレイヤーこと高円寺沙由香も、エッチに抵抗が全くないわけではありませんが、「世界の平和を守る為」という大義名分ゆえ、無下に拒むことが出来ないのが良い。

初めは渋々ながら受け入れていたエッチも、徐々に回数を重ねていくと、今度は逆に沙由香自身が求めてくるようになって、大胆に変わっていく。これらの流れが、完全に恋人同士のスタンスで執り行われているラブラブルートに、私は大満足。このルートだけに絞ったとしても、プレイのバリエーションはとても幅広いものですし、お腹一杯になるほどのボリュームです。エスカレイヤーの格好のままエッチしたいという理由だけのために、わざわざ沙由香がエスカレイヤーに変身する「個人的に参上」には、万感胸に迫るものがありましたねー。


「変身ヒロインが犯されつつも、独占的にエッチが出来るゲーム」。これはマニュアルの開発日誌にかかれてあった文言なんですが、エスカレイヤーという作品を端的に表現されている良い言葉であると思います。正義のヒロインとして日夜活躍しているエスカレイヤーを、自分の恋人(実際は恋人じゃないですが)として独占できるのは幸せじゃないですか。願わくば、エスカレイヤーの変身前と変身後の二面性を、もう少しハッキリと分け隔ててくれれば最高であったのですが、そんな難癖も、この高い完成度の前では掻き消えてしまいます。

ゲーム性を保全したいが一心で、どこでもセーブが出来ない、ロードも自由に出来ない、プレイの成否を決めるダイスの目がリセットしても変化しないという、ある意味非常に意地の悪い仕様となってはいたのですが、絶妙に保たれたバランスでストレスをあまり感じさせない。エスカレイヤーと怪物の戦闘シーンも、必要以上にややこしくなく、かといって流れ作業的なつまらないものではない。ここらは今までAliceさんが長年培ってきたものですからね。一流です。

しかし、バッグログを未だにつけてくれないのには激しく疑問。ついでに音声リピートも欲しかった。よもやこれらをつけ忘れている…という事は在り得ないでしょうから、つけないのには何らかの理由があるのですかね?

 ~9月9日追記~
発売後、バッグログを後付できるツールがAliceさんのサイトにて配布されました。この心配りは確かに嬉しいんですけど、クリアした後に配られてもね…。わざわざ後付で配布したという事は、バッグログをつけないのはポリシーではなく、忘れ物だったってこと?

当然、エスカレイヤーの高円寺沙由香。意表をついて、未亡人の霧谷遼子を選んだりするようなひねくれ者ではありませんよ、私は。

「ヒロインの名前を冠している作品」というものは、一にも二にも当のヒロインによる魅力が最重要課目。早い話が、エスカレイヤー高円寺沙由香が可愛くなければ、他がどうあがいてもこの作品が面白いものに仕上がるわけがない。

評価判断を左右する重責を担っていた沙由香ちゃんですが、結果、彼女は最高のカタチで不安を払拭してくれました。高円寺沙由香ちゃんは可愛すぎ。でも彼女はメガネッ娘でありますので、それを忌み嫌う方であればキツイものがあるかも…。エスカレイヤーに変身すれば、さすがにメガネは外していますけどね。ちなみに、私はメガネをかけている娘も大好きです。
2002年8月25日・9月9日