発売日 2010年6月25日       
メーカー CLOCKUP team.ANISE 

エスノセントリズム
私、エロゲーとかあんまりやったことないんで詳しくないんですけど、エロゲー1つ作るのにも大変な苦労があるんだな~と、この作品を通して思い知らされましたね。よりよいパイズリシーンのために原画家自らが身体を張って実践するとか。そもそもエロゲーの制作現場って、もっと男臭くてむさ苦しいものだと勝手に想像していましたが、スタッフはみんな若くて美人揃いで、思った以上に華やかな職場。まるで日常そのものがエロゲーのようです。まぁ、さすがにこれはフィクションですし、誇張を含んで描かれているのは重々承知していますけど…。でも、80%、いや、70%ぐらいは本当ですよね!?


攻略対象は、原画家と、シナリオライターと、グラフィッカーと、社長。これまでの小綺麗でエロくない作品から脱却し、ユーザーを唸らせるようなエロゲー制作を目指すため、主人公が身を以て教えていくのが基本路線。グラフィッカーとのエッチなんて、どのような建前で行われるのか展開が読めなかったですが、精液の塗りへのこだわりから、主人公の精液を調べるという流れでした。なるほど。

それからというもの、グラフィッカーの伊織さんは、精液に異常なまでの執着心を見せるようになりまして…。ファミレスで食事する際には、デミグラスハンバーグに精液をかけて美味しそうにむしゃむしゃと。ひいいぃぃぃぃ! もはやグラフィッカー関係ないっす! ただのド変態!

しかし、物静かで超然としている彼女が、実は一番エロエロだったというギャップは凄まじかったと認めざるを得ません。それもエッチになると性格が豹変するのではなく、あくまでクールに粛々と変態行為に及ぶのが新感覚。こういうキャラ、いそうでいなかったな~。


伊織さんに限らず、えろげー!のヒロインは全員があり得ないほどにエロいです。わかりやすい淫乱痴女タイプはいなくて(鳳麗奈はそうですがサブキャラ)、最初はエッチに対する知識もままならないヒロインばかりなのに、気付いたら半狂乱になって淫語を連呼しているのですから、その成長速度に戦慄を憶えますよ。

ヒロインの成長に合わせて、シチュエーションも多彩に変化。ラブラブ和姦の体裁を保ちながら、無類のエロさを誇っています。一度のエッチが1回で終わらず、平気で2~3回持続していくのはさすがですね。システム面でも、断面図やカットインやバックグラウンドボイスの有無など、微に入り細を穿つ充実度でエロを支えており、こっすこす!の時のようなフェラCGを使い回しで済ます不実も今回はなし。まさしくタイトル通り、エロゲーとして規範的な作品であったと言えるでしょうか。


ただ、この作品に唯一欠けていたもの。それは品性。欠けていたというか、えろげー!では最初から「品性などエロの邪魔だ!」と言わんばかりに、努めて下品であろうとしているんですね~。この低俗さを是と取るか非と取るかが、恐らく最大の評価の分かれ目。ぶっ飛んだ理性で野獣のような嬌声をあげながら、下品な淫語を連呼し、だらしなく顔を歪ませている彼女たちを見て、エロいと思えるかどうかがポイントです。

私は、白目を剥いたアヘ顔も、「おほほぉっ!」「いぐぅっ!」の喘ぎ声も、まったくと言っていいほど受け付けられませんでした。自分でもこんなに拒否反応が出るとは思わなかったぐらいで、最初は大喜びだったヒロインのエロさも、途中でさーっと引いてしまう瞬間が必ずありましたね。リアルにドン引きです。淫語も、後半に入ると完全にギャグに走っているとしか思えない内容でしたし…。

きさら「イキチンポからっ イキチンポザーメンのおぉっ ゼロ距離子宮打ちこみいいいぃぃーっ」

桃花「朝からぁっ…朝立ちしたてのモーニングチンポぉっ モーニングバイキングセックスでっ、たっぷりオチンポを朝から満腹にいただきますううぅっ」

伊織「またザーメンルームにVIP精液ご案内っ… ま、満員なのにっ…1部屋なのに団体客ううううううぅーっ」


別に上品ぶるつもりはありませんが、私にはチョット生理的に合わない作品だったようです。これだけ途中でテンションがガタ落ちした作品も珍しく、度を過ぎたエロさはすっかり嫌悪感に変わり、今や、ヒロインたちにも気持ち悪さを感じるようになってしまいました。エロさと下品さは等価交換で、エロさを求めれば下品さが伴うのは必然だと言えども、ここまで開き直って品性を放棄されると個人的にキツイですね。

誤解のないように申し上げておきますが、これはあくまで好みの問題。いえ、文化の違いです。外国人が「魚を生のまま食べるなんて野蛮だ!」と主張しても、それはたまたま魚を生で食べる文化を持っていなかっただけ。私がこの作品を下品だと感じるのも、それと似たような理由ですよ。つまり、えろげー!という作品自体に非があったわけじゃないことを弁明しておきます。team.ANISEさんは、どうぞこれからも今の路線のまま突き進んでいってください。

はましま薫夫さんの絵は独特ですね。最近では珍しいアニメ塗りで。スタイルの良さよりぽっちゃり気味な肉感的な身体を好むのか、お腹の贅肉も目立ちます

エッチシーンの構図はとてもエロくてお上手。作品内できさらがエロい構図を描けと散々注意されていましたが、さすがにそれはきちんと実践されていますね。

初体験を済ませるまでの姫乃きさら。即ち、私はかなり初期のうちからリタイアしてしまったということ。

CVは有名なサトウユキさん。同日発売のすくぅ~るメイト2でも、拘束プレイ(疑似レイプ)で引くぐらいの演技を見せていましたが、こちらは更にすごかった。ドン引きするぐらい。でも、これだけ真に迫って熱演できるのはホントにすごいと思います。
2010年7月14日