艶女医~2人のエッチな女医とのエロエロ研修体験~
メーカー〔Atelier KAGUYA〕 発売日2007年9月28日


“いつものKAGUYA”という結論のための文字数稼ぎ
マンネリを避けるため、新たな方向性を模索していたKAGUYAさんが、この度、再び年上おねーさん路線に復帰。病院・ハーレム・教えてあ・げ・る系の盤石な内容に「待っていました!」という喜びと、「結局それかよっ!」という落胆が交錯しますねぇ。パスターゲットを必死に探したけど見つからないマイケル・ヴィックが、結局いつものスクランブルで突っ込んだみたいな作品。

でもまぁ、心境は複雑といえども、割合的には8:2ぐらいで喜びの方が断然大きいんですが。私はChocochipさんの年上おねーさん路線が何よりの大好物なんですし、それを捨てるなんてとんでもない! この路線を堅持しつつ、より良く昇華させていくのがKAGUYAさんに課せられた使命だと思っていますよ。

けど、ここまで代わり映えしないのはどうなんだろう。雰囲気的には、ナースにおまかせの皮を被った家庭教師のおねえさんといった感じでして、詰まるところいつものKAGUYAということ。エロいかエロくないかの設問なら、当然エロい。誘惑エッチのシチュエーションは甘美ですし、連戦連発の主人公の絶倫さもブラボー。が、既にそれらは散々褒めそやしてきたことであり、今一度同じテンションで褒め称えるのは無理なんですよね…。

かといって、「マンネリだ! いい加減にしろ!」と叩いてしまうのも気が引けます。内容が悪いわけではまったくありませんから。臍を曲げられて、また「Shcool☆ぷろじぇくと」的なものに走られると最悪ですし、いたずらに刺激したくない。しかし、褒められない、貶せないでは、本当に一体何を語ればいいというのやら…。進めば朝敵、退けば全滅といった感じで完全に手詰まり状態ですよ。

フェラを減らして本番シーンを増やしてみたとか、おねーさん系作品で初めてのアニメーションが採用されたとか、微妙な違いは幾つか見て取れるものの、それは「お~いお茶が、自然抽出・フレッシュ製法で更に美味しくなりました!」程度のマイナーチェンジ。「ああ、そうなんだ」「言われてみれば」ぐらいの感慨しか沸きません。

ただ、ヒロインを2人に絞ったところは、マイナーチェンジの中でも評価できる点でしょうか。ダブル女医サンドをキャッチフレーズに、水樹と司の2人の女医さんがメイン。通常は4~5人がメインとして据えられているところを2人に絞っているので、必然的に1人あたりのエッチシーンの割合が増えています

私は攻略キャラが少なくても、1人分の密度を濃くして欲しいタイプですから、この仕様は大賛成。むしろ、中途半端に出しゃばってくる双葉(ナース)や澪(患者)が邪魔に感じたぐらいかな。ここは思い切って、完全に水樹&司の2人に限った方が良かったのでは。

双葉や澪が好きだという方には申し訳ありませんが、基本的に彼女らは「いらない子」だと思うんですよ。2人の女医に絞って推し進めた方が決然とした作品になっていましたし、付きまとうマンネリ感も少しは緩和されたのではないかと。

特に煩わしく感じたのは、ハーレムルートで双葉や澪の2人が常に絡んでくること。今回、ハーレムルートもいつもより増強されていまして、かなり長丁場のハーレムエッチが用意されています。でも正直、5Pともなるとごちゃごちゃし過ぎていてよくわからないんですよね~。

これまでのKAGUYAさんはその辺を考慮し、例え4人の女性を相手するケースでも、予め2組に分けて、3P→3P→最後の仕上げとして5Pという流れでやってきていましたが、今回は一貫して5Pのまま。4人のヒロインたちと同時に絡み合い、フィニッシュで全員に大量の精液をぶっかければいいみたいな、非常に大味なものが長々続くのです。これならフツーに水樹と司のダブル女医サンドの方が絶対良かった。空気読んで双葉と澪は先に帰ってくれないかなぁ。


何だかレビューが批判めいた空気になってしまいましたが、ハーレムに対する不満なんか些細なことですし、本来ならわざわざ取り上げる必要すらないもの。フォローの意味ではなく、艶女医は文句なしの良作なんですよ。マンネリとはいえ、この路線が「飽きた」なんて一度たりとも思ったことありませんし、マンネリを超越した様式美の世界だと私は解釈しています。

でも、そういう作品をレビューすることほど難しいことはなくて…。「いつものKAGUYA」の一言で語り尽くせてしまう作品を、ここまで長引かせて文章を書くこと自体、大変な苦労なんですよ。こんなことなら、最後はいきなり宇宙戦争でも始まって欲しかった。「そんな展開あり得ないだろ~w」とノリノリでレビューが書けましたので!

なんか不安定なCGが幾つかあったのは何故なんでしょう。司先生とか怪しいのがチラホラ。おねーさん絵から長らく離れていたせいで、描き方忘れちゃったんでしょうか?

艶女医は、タイトル通り女医モノなのですが、その「女医」の特性を上手く発揮している作品とは言い難いです。主人公は立場を同じくする「研修医」であるため、彼女らは女医ではなく、「先輩」「上司」なんですよね。ついでに、同じマンションの一室をシェアする「同居人」でもあるので、どんどん女医という意識から遠離っていく。素直に先生と患者さんの関係の方が良かったんじゃないでしょうか。

二条院司より恩田水樹。でも、白石涼子の二番煎じみたいな存在なんで、そんなに入れ込むものはなかった。キャラを変える気がないなら、素直に「ナースにおまかせ2」を作っておけばいいのになー。別物でありながら内容が変わらないというのは、余計マンネリ感を印象付けてしまうと思います。

「結局それかよ!」と言えるのは幸せなことですね。ヴィックのように言えなくなってしまえば、途轍もなく寂しくなるものです。
2007年10月14日