発売日 2002年5月3日
メーカー アイル【チーム・Riva】 

絶壁にそびえる城が気になって仕方ない
エルフィーナの根幹である「国そのものを売春街」というアイディア、「奉仕を義務と課した国」という設定はなかなかに面白いものであると思いました。国中をエロスで満ち溢れさせるとは、なんとも素晴らしい発想。とりわけ「奉仕国家」という甘美な響きが堪りません。

そんな事を言っておきながら、実際にゲーム中で、街の娘がワケのわからんゴロツキに犯されているのを見せられてしまうと、それはそれで寂しい気分になってしまったり…。どっちやねんと自分でも思いますけど。


さて、エルフィーナは、フィール公国のお姫様と侍女(メイド)の調教がメインとなっているその名の通りの調教エロゲ。ですがシーン部分は、昨今の本格的なものと比べてみますと、ややあっさりとした作りしち面倒臭いパラメーターが絡んでこないという利点はあるものの、「反発→従順」の過程がなおざりになって、あっという間に淫乱になってしまうという不自然さも残しました。

つまりはというと、用意されている3段階の調教レベル、その最初の1とMAX3の差があまりに大きいのです。レベル別で説明してみると“1:イヤイヤ 2:観念 3:淫乱”と、こんな感じなんですが、2~3の心変わりが強烈過ぎる。ついさっきまであんなに嫌悪していたというのに、突然、戸惑いを隠せないほどエロエロな人に大変貌しちゃうので、先程述べた不自然な点に繋がってしまう訳。

でも、逆の視点からモノをいえば、不自然さを感じさせるほどにレベル3はハジケていたということ。CGは残念ながらレベル1と大差がないのですが、テキスト、淫語が大きく違っていて、もうエロ台詞絶叫といった感じでものスゴイ。ここまでぶっ飛んでいますと、淫乱と言うよりトランス状態といった方が正確であるような気もしますよ。

淫語に関してはこの調教に限った事だけでもなく、その他サブイベントにおいても故意に淫語を言わせようとする素敵な姿勢。どうやら、この部分に関しては並々ならぬ意欲をお持ちのよう。更に喜ばせてくれるのが、音消しが極端に短かい事ですね。これはピー音はかかっていても元の単語は聞き取れるぐらいの短さでして、言わば、オマピーンコ、おちピーんちんといった状態なんです。この美技は、かつての「リトルモニカ物語」を思い過ぎらせる見事な単音消し。久々に堪能させていただきました。

ついでに、汁に対しても真摯な姿勢を見せてくれています。とにかく、精液の出ているCGの量が多いです。フィニッシュに差し掛かると必ず「中or外」「顔or口」の選択肢が現れ、そのいずれの選択にもちゃんとグラフィックで反映されますので。

ただし、汁描画の方はなんだか独特。わかりやすい説明が思い浮かばないのですけれど……なんというか、無作為に飛散するような描写ではなくて、一点集中で粘度の高い精液を塗りたくっているような感じなんですよ。なんか石膏(せっこう)を連想させられるような表現ですね。色も灰色がかってますし。顔にべっとりとかかった大量の精液は、石膏で塗り固めようとしている風に見えなくもないです。この汁表現に関しては、好みが少しわかれていくところでしょうか。ちなみに、私は良い印象をもっている方です。批難しているような口振りでしたが…。


エルフィーナは「調教ゲー」であったとはいえ、私でも充分に楽しめた作品。確かに、偽善者である私としては、思わず目を背けてしまうようなシーンも多々あったのですが、そんなものを余りあるカタチでレベル3の良質シーンが見逃せない。脅迫、瑠璃色とステップを順調に駆け上がったアイルさんの新作は、あらゆるユーザーのニーズに応えうる万全のエロゲでした。

なんにせよ、ディスク1枚でここまでやってくれるのはさすがとしか言えません。今時、ディスク1枚だけですと、不安に駆られてしまうものなんですが、エルフィーナは壮大過ぎず短絡過ぎずの丁度良い塩梅。今後もこういう「程好いエロゲ」をどんどんリリースしてくれるとありがたいです。

「真・瑠璃色」の時もそうでしたけど、アイルさんはフェラの唾液音を高いレベルで備えています。無論、この度エルフィーナも頑張っておりまして、音声はパーフェクトでした。

問題なのは、アイルさんお得意の部分アニメーションが消え失せていたという事。私はこれが大好きだったんですけどね…。同時に、アイルさんの持ち得る強力な武器であるとも思っていたのですが。部分アニメーションというのは、エッチシーン等でCGの一部分がアニメーションするもので、即ち、目パチ口パクや、フェラシーンのときの舌の動きや、口をモゴモゴと動かしたりする小さなアニメーションの事です。これが今回、スッポリと抜け落ちちゃっていたんですよ。

うーん、何で無くしちゃったのかなー。やっぱり面倒臭かったのかなー。好きだったのになぁ…。とても残念です。復活を切に願います

お気に入りは、フィール公国のお姫様エルフィーナさん。私は最初(購入前)、エルフィーナって国の名前だと思っていたんですけどね。ヒロインの名前だったんですか。

そんな彼女を気に入った理由……は取り立ててなくて、まぁ、ヒロインでエロも多いし、可愛らしいし、おっぱいも大きいし…、といったあたりの順当な選出。「お姫様」自体は結構好きですしね。別に、気高い公女を牝犬に貶(おとし)めてやるのが好きなわけではありません。

あ、それから、このエルフィーナ役の声優さんはメチャ気合入ってましたよ~。ここは二重丸をあげたいポイントでした。激しい呼吸音から洩らすような喘ぎ声や、肛門を突き抜かれたときの青息吐息はリアル過ぎ。数いるエロゲ声優の中でも、卓越した実力の持ち主ではないでしょーか?
2002年5月6日