発売日 2002年9月13日
メーカー CLOCK UP 

傍観!戦闘シーン
キャラクター一人一人のデザインが個性的であり、独創的。その強いこだわりは、「よくもまぁ、こんな面倒臭い絵を描けるよね…」と感嘆せざるを得ないほどの、精緻なグラフィックに繋がっているのです。

一枚絵のCGは言うまでもなく美しく、それが例えほんの些細なシーンにしか使われないものであったとしても、決して妥協は許されていない。総てに精魂が込められている優麗なCGが、421枚を数えるに至るまでに収録されているのですから、この作品への強い意気込みはひしひしと伝わってきます。これは本当に良い仕事をしておられますよ。

一方、テキストの方も、膨大な文章量でグラフィックに負けず劣らず気合いが入っていたのですが、その有り余る力のせいか、一つのイベント(エッチシーン含む)が長~いものとなっていましてね。短すぎるよりかは長すぎるほうが幾分マシなのかもしれませんけど、さすがにこれは許容量オーバーと思えるぐらいの冗長さ。状況描写、行為、レトリック、言葉責め、様々な要素を総てつぎ込んでいるかのようなテキストは、それだけ一つ一つが丁寧に作られているとも言えますし、クドイとも言えます。


主人公は昼間、人当たりのいい神父様を気取っている事もあり、この状態で行われるエッチシーンは和姦が主。私もこのあたりは文句なしで楽しめましたが、夜、淫の悪魔と化した主人公によって繰り広げられる陰惨なる宴こそが、このけがれた英雄の肝となるべきエッチシーンなのです。

まぁ、この手の作品に凌辱が多かったのは致し方ない事ですし、私も購入前からちゃんと覚悟は決めていました。少々自分の気に入らないエッチシーンがあったとしてもそれは我慢しようと。……でも。それでも触手はきつかった

ファンタジー系エロゲでは何故か必要不可欠な項目となってしまっている触手ですが、このけがれた英雄でもそれは万全の態勢。作品のウリとして全面に押し出される程に、優に15を超える程の触手エロが待ち受けていたぐらいです。もとよりエロの好き嫌いの激しい私ではございますが、もしかしたらこういった触手エロこそが最も嫌悪すべき存在であるといえるかも…。少女の無垢な身体に絡み付いては、穴という穴を陵辱していく無数の触手…。って、何が楽しいの? サッパリわからない。

触手は置いておいて、私が気に入った部分の話をさせてもらいますと、淫語が良かった。ANALOG FACTORYさんの実姉妹において、淫語が一つの極みに達してしまったため、エロボイスへの執着はやや沈静化してしまいましたが、今回のけがれた英雄はそのような状況下にあって尚、出色のパフォーマンスだったと声を大にして言えます!

テキストが発情カルテ等を手掛けた青匣新力さんですから、一定の期待感は持っていましたが、これは想像以上。ここまで頑張ってくださるとは。キャラクター全員が、満遍なくエロな単語を連呼してくれますし、声優さんの演技もパーフェクト(エロゲをする人ならよく耳にする有名声優さんばかり)。そして、何より消しが短かった。「オチ ポ」のように間の言葉を発声しないタイプなんですが、消えている部分が本当に一瞬である為、ほとんど元の言葉は聞き取れるぐらいなのですよ。中には普通に消し忘れていた言葉もあるぐらいでしたからねっ。


けがれた英雄は、非常に優秀なエロゲであったこと、疑いはないです。数多く用意されたCGの贅沢さ、68を数えるエッチシーンの豊富さ。それら数的なものだけをただ取り繕った訳でもなく、中身もキチンと備わっていたこのけがれた英雄は、傑作と位置付けても何ら恥じない作品であったといえるでしょう。今回の作品がCLOCK UPさんの処女作となるのですが、既に年季を充分感じさせられてしまうような、一つの大作というべき存在に出来上がっていました。

冒頭で述べた通り、とてもビューティフルなグラフィックです。原画の箱入猫子(&刑)さんも相当お上手な方でして、登場する女の娘はみな一様にラブリー。特に今回、キャラクターのほとんどが巨乳であったという事も、私的には喜ばしい要素でございました。これは原画家さんの好みというより、企画した青匣新力さんの好みのような気はしますが…。女の娘に自分の胸を「お乳」と呼ばせるなど、青匣新力さんの乳に対する揺るがないポリシーが見え隠れしていました。巨乳をこよなく愛する諸氏にも堪らないエロゲとなり得るはずですよ。

なお、けがれた英雄のCGは1024×768で描かれています。私が今まで体験してきた数々のエロゲの中でも、屈指の大きさ。そのせいなのか、とにかくレスポンスが鈍い。「次の選択肢へ」によるメッセージスキップも遅々として進みませんし、演出も満足にカット出来ない状態なので、決してプレイを進めていく上で快適な作りであるとは言えません。

ネコミミ童顔爆乳メイドのクリオールちゃん。本当は、変な耳が生えているヒロインは嫌いなんですが、おっぱいが大きかったのでそこは相殺。

ちなみに、彼女のCVはこおろぎさとみさん(多分)。少年アシベのゴマちゃん役ですね。その愛くるしいゴマちゃんが亀頭やらチンポやらはしたない言葉を連呼するのには、嬉しいやら悲しいやらいろいろな感情が渦巻いてしまいますよ。
2002年9月25日