発売日 2003年7月25日
メーカー Atelier KAGUYA 
ドキドキお姉さん、略して姉汁
第一印象はまさしく“妹汁の姉バージョン”。ところが、今回は別に汁とは関係ない作品みたいなんで、心の中で小さな舌打ち。それでも、「姉ゲー」に名を連ねる作品がまた1つ誕生してくれたのですから、当然私はこの作品への期待は大きかったですよ。今年は本当に姉ゲーが順調に増えてくれていますね。そろそろ本気で姉ゲーの黎明を信じても良い頃なのでしょうか?

ドキドキお姉さんはタイトルの通り、登場女性キャラ4人全員がお姉さん。内訳は義理の姉が2人、近所のお姉さんが1人、学校の先生が1人となっており、義理の姉の内1人は年下の女の娘なんですが、彼女は兄嫁という立場なので戸籍上の義姉に当たります。私は「お姉さんキャラが好き」と言うよりも、「お姉さんぶるキャラが好き」だったりするんで、彼女みたいなキャラはまさに私のために生まれてきたキャラ……と錯覚してしまいそうなほどです。

しかし、年下は彼女1人だけとはいえ、見た目的なもので言えば、他の3人の女性も年上のお姉さんと思い込むには少しばかり無理があります。原画は妹汁の人と同じ人で、あの頃のロリロリした雰囲気が全然抜けていませんから、「おねーさんらしさ」というものは極めて低いといわざるを得ない。身体の描写も、ただ胸が風船みたいに大きいだけで、お世辞にもセクシュアルとは言えません。玲子さんのようなお色気ムンムンのキャラが、どこか背伸びしている子供のように見えてしまうのは悲しいことですよ…。

でも、エッチシーンの中身は全然お子様じゃありませんでした。テキストはさすがKAGUYAさんと称えるべき濃厚さで、おち○ちん、おま○こ、キ○タマを軸とした得意の淫語の使い方も上手。ボイスリピート機能でサポートする配慮も行き届いていて手抜かりなし。

それと忘れちゃならないのがエッチシーン冒頭で導入される「誘惑モード」。おねーさんにエッチに迫られ、そこでウブに徹するか我慢で耐えるかの選択で展開が変化してくる誘惑モードでは、エロエロなお姉さん節が炸裂で最高。誘惑好きな私にとってはたまりません。

この誘惑モードを含んでの話になりますが、ドキドキお姉さんは大きな特徴として1つ、男性受け身のシーンが非常に多かったことがあるんですね。最初のエッチは4人とも「お姉さんに手コキされて…」からで始まっていますし、以後もほとんどが女性側からのアプローチによるエッチで占められている。

まぁ、これはこれで全然構わないんですが、私がチョット困ってしまうのは受け身を越えてM的なシチュエーションにまで発展してしまうことです。ていうかこれ、ものすごくマゾヒスティックなエロゲなんですよ。年上のお姉さんというのは、しばしば「痴女」や「S女」という役柄を与えられてしまいますが、この作品の4人のおねーさんたちは全員そういう性質を大なり小なり持っており、特に顕著なのがお隣のお姉さん玲子さんと年下の兄嫁みちるの2人でして、彼女らは本当にいろいろな無茶をしてくれました。

玲子さんの場合は、アナルにローターを入れられた主人公がプールへ連行され、女性客の好奇と侮蔑の目に晒される辱めを受けることになりますし、一方みちるの場合は、女子テニス部の部室内で緊縛されたまま徹底的に罵倒される。その上、女装を強制されて街を歩かされたりするわ、罵られながら逆レイプされたりするわと、やりたい放題。

しかもその後、怒った主人公が彼女たちに復讐を企てることになりますから、一気に陵辱ムードになってしまって興醒めなんですよね。おねーさんたちと明るく楽しくお馬鹿なエロだったのが、急にダークな陵辱になるのはいかがなものでしょうか。

罵倒も、愛情の裏返しみたいな感じならまだしも、もろ軽蔑の罵倒ですからキツイです。こういうのは嫌だなぁ。先の「姉、ちゃんとしようよ!」にも似たような罵倒がありましたけど、ドキドキお姉さんの罵倒の方が真に迫ってるというか、純粋に罵り方がえげつないと思います。かなりムカッとくる言葉もあるんで、逆にそれを性的興奮に置き換えられる人なら、これはこれでたまらない作品になるでしょうね、多分。

男性器を透明とモザイク処理のどちらかプレイヤーが自由に選択できるシステム。フェラやパイズリの最中、顔にモザイクがかかるのを嫌う人は透明に切り替えられますので、それなりに重宝するシステムかもしれません。私はこの機能をすっかり忘れていて、気付いたのはクリアした後でしたが…。

最初に気になっていたのは年下のおねーさん、川奈みちる。でもまさかあんなに攻撃的なキャラとは思わなかったなぁ…。彼女には何度ヘンタイと罵られたことか。
2003年7月26日