DISCODE reverse
メーカー〔ソフトさ~くるクレージュ〕 発売日2005年4月29日


 
宴の残滓
Bukkakeは世界の共通語。女の娘にひたすら精液を浴びせまくる作品なんて、ニッチでマニアックでドロップアウトなエロゲだとイメージしがちだけど、実はと~っても“ぐろーばる”で“わーるどわいど”で“いんたーなしょなる”なエロゲだったんだねっ。うんうん!

瞠目すべきその汁描写の素晴らしさは、まさしく世界標準! 多量ながら決してかかり方は雑にならず、質感は常に最高のものに保たれている。汁好きなら無条件でやっておくべきDISCODEは、例え陵辱作品を徹底的に排斥している我がなでしこやまとにおいても、最大級の評価で称えなくてはならない稀代の名作なのです!


そんなDISCODEに新たなシリーズが加わりました。“reverse”ということで、最初は「陵辱の反対で和姦?」な~んて甘い考えも持っておりましたが、さすがにそんなに都合のいい話ではなかったようで。誘い受けのプロフェッショナルである鏡華ちゃんが、陵辱輪姦の渦中に進んで我が身を投じ、海千山千の変態さんたちを相手に精液を浴びまくるという従来通りのお話。つまり、見慣れたいつもの光景が繰り広げられていたってわけですね。

というか、基本的にSurfaceとの違いはほとんどない。それは性質的に似ていたというより、単純に同一シーンが多く使い回されていたってこと。プレイ開始直後には「間違えてSurfaceの方を買っちゃった?」と本気で不安になってしまったぐらいで、CGもイベントもエッチシーンも大半の部分で重複してしまっている有様なのです。

元々、今回のreverseという作品の位置付けは、ハッキリしないところがあるんですよ。続編なのか再販なのかリメイクなのか。Surfaceの新規エッチシーン追加版……というのが一番近い気もしますけど、追加された分、従来の幾つかのシーンが差し引かれているので、純粋なパワーアップ版というわけでもないんです。3歩進んで3歩下がったような出来(同じ歩数でも下がった歩幅の方が大きいですが)。どうしてこんな「一部イベントの差し替え」なんてわかりにくい真似をしているのか、私にはクレージュさんの真意が図りかねます。どうせなら「新規シーンを付け足した完全版」という名目で売り出せばよかったのに…。


とりあえず、Surfaceとの違いを簡単に列挙しておきますと、サブストーリー&性欲処理クラブの強化、新たな要素としてネット投稿と野外露出が追加ってのが主なところ。

サブストーリー&性欲処理クラブの強化ってのは、まぁ普通に嬉しい。従来の性欲処理クラブは内容に乏しく、輪姦パーティーと比べて存在意義が希薄でしたが、今回新たなイベントが盛り込まれたことで、きちんと体裁が整いましたから。

新機軸であるネット投稿も、直接エッチシーンとは関係のない要素であったものの、アイディアとしてなかなか面白いです。自身の輪姦パーティー等での体験談を掲示板に書き込んだり、その際にデジカメで映した自分の痴態をネット上にアップロードしたりする。それを見た閲覧者からレスポンスがあると、自然に「もっと過激な写真を掲載しよう!」と段々ノリ気になってくるもので。このアイディアは中途半端にreverseで用いず、他の作品でもっとちゃんとしたカタチで使った方が良かったかも知れませんね。

最後に野外露出。今回のreverseの眼目と思(おぼ)しき新要素でありますが、これはチョット微妙でした~。いきなり1人で露出し始めて、「ああ、誰かに見られているかもー!」と悦に入り終了ってのは正直味気ない…。そもそも精液描写が生命線であるDISCODEにおいて、直接汁シーンと結び付かない野外露出は、相性が良いとは思えませんよ。たまに鏡華の痴態を覗いていた男が現れて、汁をぶっかけて帰っていきますけど、それだと結局普段のシーンと変わらないですし~。

何より、野外露出にまで手を染めてしまうのは、いくら鏡華ちゃんといえど、変態趣味がエスカレートしすぎというか。優等生という顔の裏で、犯されたい、精液塗れになりたいという願望を秘めているのが彼女の魅力でしたが、往来で自ら堂々と下半身を曝け出し、手持ちのバイブをつっこみながらよがり始めるようになってしまうと、もう遠い存在の人って感じですもん。段々なんでもアリみたいな感じになってきて、その分安っぽく見えてきてしまう。

そんな理由もあってか、私は和泉鏡華というキャラに魅力を感じなくなってきました。野外露出に限らず、追加されたどのエッチシーンでも以前ほどの喜びがないのです。原材料と調理法が以前のSurfaceと同じでも、素材(キャラクター)の鮮度が落ちていれば当然味わいも落ちてくる。いくら精液描写が優れていようと、エロゲである以上やっぱり最後は「人」ですから、ヒロインに魅力を感じにくくなると辛いですねー。


モチベーションが下がっている中でトドメの一撃となったのが、いつものクレージュさんの極悪難易度。Surfaceベースで作られているreverseは、ゲームの面倒臭さも不変。そう、つまりあのSurfaceを「もう1度」クリアし直さなくてはならなくて…。

Surfaceを実際にプレイされたことのある方なら、この「もう1度」がどれだけ酷薄な仕打ちであるか、よ~~くわかってもらえるでしょう。場所と時間とアイテムとパラメーターが複雑に絡み合い、イベントの発生が困難極まりないDISCODEは、スキップを自由に使えない操作性の極悪さも相俟って、自力でコンプリートするには恐ろしいまでの時間と忍耐が必要。それを前回、歯を食いしばってやっとこさクリアしたと言うのに、事も無げに「また最初からやり直せ」と突き放すクレージュさんはもはや鬼。鬼畜すぎます…。


Surfaceの余韻で強引に商売しているreverseですから、やっぱり今回は印象が悪かったな。まぁ、reverseはSurfaceという大傑作を作ってくれたクレージュさんへのお礼。更なる傑作に向けて英気を養ってもらう意味でのお布施だと割り切るべきですかねぇ。

ブルマとスクール水着のエッチシーンを削ってブルマとスクール水着のエッチシーンを加えたり、結局reverseは何をやりたかったのか、最後までわからなかったですよ。

今までは鏡華ちゃんだったですけど、今回は該当から外したいです。彼女は既に限界っていうか、これ以上のことをやらせてもマイナスにしかならないっぽい。淫乱キャラってのは難しいね。和姦作品で再登場させるなら、温かく迎えたいと思いますが…。
2005年5月21日