DISCODE-lo
メーカー〔ソフトさ~くるクレージュ〕 発売日2008年11月29日


虚誘掩殺の計
近頃、すっかり疎遠になりつつあったクレージュさんですが、reverse以来久々にDISCODEシリーズの新作が出ると聞けば黙っていられません。およそ3年半ぶりとなるDISCODEが一体どのような進化を遂げているのか、しっかりと見定めることにしました。

その前に1つ気になっているのがDISCODE-loというタイトル。この「lo」っていうのはどういう意味なんですかね? ローレンシウムの元素記号? いや、あれはlrか。「lo」で調べてみたら、イタリア・スペイン語で使われる中性代名詞のようですけど、さすがにこれは関係なさそう。う~ん、となると何かの略語かな? Look out(危ない・気をつけての意)とか。お、これは何となく正解っぽい。内容からして危なっかしいエロゲですもんね~。

というわけで、今回のヒロインは危ないロリータ少女です。年の頃は前作の鏡華ちゃんと大して変わらないはずですけど、見た目は完全にちびっ子。本人も容姿が幼いことは充分自覚していて、むしろそれを武器にしているぐらい。「ロリっ娘の手コキ、どうかな?」「私のキツキツマンコに挿れたいロリコン、いるかな?」と、まるで自らの未成熟な体型がステータスであり、希少価値であるかの如くアピールしてくるプロ幼女なんで。

同じ「誘い受け」という立場のヒロインでも、鏡華ちゃんとはまったくイメージが違っていましたね~。鏡華ちゃんは、消極的に相手をその気にさせつつ、ムリヤリ犯されることを装いながら自らの願望を満たすタイプだったのに対し、今回の鈴ちゃんは、積極的に相手を誘惑しながら、行為に至っても自分の意のままにリードしてしまうタイプ。もはや「誘い攻め」と呼ぶ方が適切なのかも。

どちらが良かったかは一概に答えにくいのですが、鈴ちゃんの享楽的な性格のおかげで、陵辱的なムードが一切皆無だったのは、私にとって大変ありがたいことでした。薄暗い廃校舎で年端もいかぬ小さな女の娘を複数の男たちが取り囲み、嬲り者にして性の捌け口にしているというのに、ちっとも陵辱じゃないというのはある意味すごい。お互い軽口を叩き合いながら、ものすごく和気藹々とした親しげなムードなんですもん。

ちなみに、“積極的に相手を誘惑”という部分は、実際にプレイヤーの手で行うことができるんですよ。学校の先生、クラスメート、外回り中のサラリーマン等々、エッチの対象となる男性キャラにはそれぞれ「理性」という数値が設定されていまして、その数値を自分の「魅力」が上回れば「誘う」コマンドで相手を籠絡できてしまうという仕組み。

正直これはすごくいいアイディア! クレージュさんはゲーム性にもこだわりが強い方で、毎度嫌がらせとしか思えない複雑面倒なシステムでプレイヤーを苦しめてくれますけど、今回のは初めて面白いと思える試みでした。自分から誘惑して落とすのは楽しくて仕方ない!

今後、もっとこのシステムを突き詰めて欲しいとさえ思う程です。出来れば、相手の理性値はシークレットにしておいて、落とせるか落とせないかのドキドキ感が欲しいところ。会話のニュアンスから「もう落とせるかな?」という手応えを感じて、そこから誘惑を試みる流れが理想的。相手のツボ(性癖)に即した挑発をすることで、理性値を下げさせることができたりするのも面白そう。DISCODEは誘惑ゲーではないのであまり関係ないことに力を入れすぎるのはマイナスですけど、「誘惑する楽しさ」は大いに評価できる点ですので、是非とも別の作品で実現してもらいたいものですね~。


陵辱による陰惨なムードが緩和され、アイテムや金銭といった邪魔な要素を廃してスリム化。ネックだった難易度の高さも、クリアする気が失せるような理不尽さではなくなり、クレージュさんも随分丸くなったもんだと実感する1本でした。ただし、エッチシーンも若干丸くなっているのは、気になるところ。

Surface・reverseとはボリュームが全然違うので、単純に比較するわけには参りませんが、やっぱりあの最高傑作と比べるとエロの弱体化は激しい。それぞれの部位に細かく射精位置を選べるようなフェティッシュ性がなくなり、良くも悪くもノーマルな感じになりました。こんな精液ぶっかけゲーでノーマルな感じとか言われても困りますが。

個人的に一番痛手なのは、やっぱり原画の見劣りかな~。DISCODEは顔に精液をぶっかける行為が主食のエロゲですので、ヒロインのご尊顔の善し悪しは他のエロゲよりも更に重要度が増してくるのですよ。鈴ちゃんも可愛くないわけではありませんが、Lindaさんが描く鏡華ちゃんと比べると、モチベーションに差が出てくる…。

それでもここ最近、まったく自分の趣味に合った作品が出てこなかったクレージュ作品の中では、久々のヒット。このDISCODE-loが中興の祖となり、再び私がクレージュ作品の虜になるような日がやってくれば嬉しいですね。

男性キャラはサウンドノベル的な青いシルエットで表示されています。普段、私は“男性キャラもしっかり描け”と主張している人間ですが、この作品に限っては、出てくる相手はアレな感じの人が多いので、容姿を伏せてもらえたのはありがたかったかも。いくら鈴ちゃんが気にしなくても、キモいオッサンの絵をまざまざと見せられたら、こっちは誘惑する気なくしますからねぇ…。シルエットにしたのは大正解です。ちなみに、エッチシーンでの一枚絵ではちゃんと身体が描かれていますので、その点はご心配なく(ほとんどおちんちんだけだったりしますが)。

くりくりした釣り目(?)が特徴的な鈴ちゃん(名称変更可)。小生意気だけど愛らしい幼女です。ん? もしや「lo」っていうのは……lovelyの略なのか!? 意外な盲点でした。
2008年12月3日