発売日 2002年8月30日
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貞淑とはなんたるかを…
DISCIPLINEとは規律や統制、または鍛錬や練習といった意味。よくサッカーなどで用いられる単語ですので、私もその用法は理解していたつもりでしたが、もう一方の意味に関してはつい先頃まで知り得ませんでした。

もう一つの意味……それは「調教折檻」といった、SM的な意味を含んだ言葉であること。

この作品における「DISCIPLINE」というものは、おそらくそのSM的なものを指しているはず。こちらを意味合いとしたタイトルになっているのでしょう(クリムゾンから拝借しただけのことかもしれませんけど)。しかし、「調教、折檻」のワードで皆さんが思い浮かべられるような「女性を奴隷として調教していく」作品の性質とはまったくの裏返しで、この作品では女性側の方から逆に調教されてしまうマゾヒスティックなエロゲであるのです。

「調教される」というのにはやや語弊があるかもしれません。が、ともかく主人公は何においても受けて側に回されることが多く、Sっ気満々な女性たちにいいように玩(もてあそ)ばれてしまう。物語が始まった間もない頃から、既に主人公は女性達の尻に敷かれてしまっておりますし、そのまま挑発されて、翻弄されて、馬鹿にされて、逆レイプ。徹底された女性上位の世界観が確立されています。

ある特定のキャラクターがSであり、主人公を翻弄するといったパターンは然程珍しくもない話ですけど、この作品においては、登場する人物の過半数が勝気でサディスティックなキャラクター。目つきの鋭い人もとても多い。主人公も主人公で、例の如く口では嫌がってるフリを必死にしてはいますが、その実、充分に虐められることに快楽を見出していました。


さてさて、そんなMに偏ったシチュエーションも大きな特徴の一つではありますが、私が聖少女さんを贔屓しているのは、もっと別の理由、汁へのこだわりなんですよね~。あらゆる場面において、射精に対する執着心が見て取れて、汁描写そのものにも強いポリシーを感じさせる聖少女さんはさすが。膨大な射精量に加え、射精前、射精中、射精後をキッチリ書き分ける仕事には感服仕切りであります。

でも、実はどうしても1つ気になるポイントもありまして、それは似たような構図でのシーンがとても多かったこと。これはなにも射精シーンのみに限ったものでもなく、全体的にエッチシーンで似通った構図が多かったのですよね。


ストーリーとインパクトにおいては前作BIBLE BLACKに分があれども、グラフィックとシチュエーションは、断然DISCIPLINEに軍配という評価。前置きを省いた即物的なエロを好み、それでいて精液に対して特別な思いがある人、オマケにM気もあるのなら、この作品が至高のエロゲとなること、疑う余地はないでしょう。そんな貴方にとって、まさにこの世界はアルカディアそのもの。一歩離れた場所での物を言っているような私ですが、この私とて例外ではありません。本当に素晴らしき世界でございました。

聖少女さんが手掛けた作品を順に並べてみると、麻雀幻想曲1~3、Angel Halo、HEART WORK、BIBLE BLACKと続いて、今回のDISCIPLINE。評価は一部でとても高いものばかりなのですが、私がプレイしたのはBIBLE BLACKとDISCIPLINEのみ。以前のものはやっておりません。

それは、聖少女さんの絵で耐え得るのはBIBLE BLACKまで……ということなんですよね。それより後ろの絵ではどうにも私の射程圏外。BIBLE BLACKがギリギリ範疇だったのですよ。

「絵師」としてはそれほど好きではなかった聖少女さんであったのですが、今回のDISCIPLINEではそんな拒絶反応は一切発症しませんでした。というかむしろ、今の絵は大好き。

登場するキャラクターは、女性に限っても総勢15名。これだけ多いと目移りしてしまいますね~。その中で私が選ぶのはズバリ、森本レオナ。躊躇(ためら)いもなく教師を車で轢き殺そうとしたり、銃で撃たれてもそのまま立ち上がって打ち返したり、とっても愉快な女王様でした(笑)
2002年8月30日