発売日 2002年8月30日
メーカー 13cm 

源氏名を変えて再出演☆
ハッキリいいましょう。この作品はDEVOTE2では非ず。続編というよりは再製。DEVOTE~リメイク~が最も正しい呼び名です。

そうキッパリと断言ができるほどに、このDEVOTE2は前身であるDEVOTE1に瓜二つ。もはやこれは意図的なものであり、「元のDEVOTE1にキャラクターとアニメを追加しただけの作品」であると考えてもらってなんら不具合はありません。キャラクターとエッチのシチュエーションはそっくりそのまま残し、グラフィックとテキストを書き直し。この「リメイク」という認識を間違えてしまうと、痛い目にあうことは必定です。

しかし、レビューをご覧になっている方々の中には、そのDEVOTE1自体が如何なる作品であったのかご存知でない方もいらっしゃるでしょう。ですので、初めにゲームの概容を述べさせていただきます。

 ~あらすじ~
放課後に呼び出された主人公が4人(+1)の女の娘達に、突然「私たちを好きにしていいよ」といわれる。終わり。

いやぁ~、なんとも説明が簡単ですね。一つのセンテンスで済んでしまうのですから。でも本当に、省略も何もせずにこんな話です。このある種、不気味な提案をあっさりと承諾してしまった後に待つのは、放課後イタズラし放題という夢の展開のみで、徹頭徹尾ひたすらやるだけのゲーム。途中で大きなイベントもなければ驚きもありはしません。「女の子でもエッチな気分になる」「受験のストレスを発散したい」等とわかるようなわからないような理由付けはありますが、何故急遽こんな美味しい展開になってしまったのかの言及は一切なし。気がついたらハーレム状態というとんでもなく御都合的なお話なのですよ。

こんな風俗以下の手順でそそくさと始まってしまうエッチシーンには、さすがの私も「手を抜きすぎだろ」と思えなくもないのですが、それでも「私たちに好きなことをしてもいい」という崇高なる理念のもとで交わされるエッチはたまらなく素敵。理屈はなくとも、ラブラブ~な甘ったるさをエッセンスとしたシチュエーションは、実に甘美な一時ではあります。プレイも程々に濃いものでありますし、種類も豊富。少ないのはCGだけで、そこそこに満足のいく出来であるのではないかと。


ただこれらは冒頭でも述べた通り、DEVOTE1で既に実装されていたものですので、2で再び同じ轍を踏まれてもその歓びは半減してしまうものなんですよね。99年当時では目を見張った展開でも、今となっては力不足が否めません。

ということで、2には新たな試みとしてアニメが加わりました。13cmさんとして、初となるアニメへのチャレンジです。浮沈の鍵を握るこのアニメの出来は、非常に気になるポイント。

実際にアニメを観賞してみると、確かに尺の長い動画が流麗に動いており、当初想像していたものを少しばかり上方修正させられるものではありました。が、それは最悪の出来ではなかった…という程度。有意義なアニメであったとはお世辞にも言えません。遥か昔に発売されているGREENと比べてみたとしても、足元どころか靴底にも及んでいないレベルなのですから。

万事休すだったのが、作画の不出来。元もそれほど可愛くないキャラだというのに、アニメシーンでは更に崩れてしまっており、描き込みは圧倒的に足りていなかった。乳首のやる気なさには頭を抱えたくなるぐらい。この程度のレベルでは、動画エロゲとしての利用価値はないと言っても問題なさそうです。

そもそも、13cmさんに求めてられているものはアニメなんかではないと思うのですがね…。そりゃ勿論、今までの13cmさんにGREEN並の動画が加われば激震が起こる。けど、そんなことは夢物語。土台無理な話で有り得ない事なんですから、期待なんか出来やしないのですよ。それよりも中途半端にアニメへ触手を伸ばし、今まで持っていた長所がスポイルされてしまう事の方が私としては恐れます。少なくとも今回、発売遅延という毒がまわってしまったわけですから。是非とも今後、アニメへの再挑戦は避けていただくようお祈りいたします。


それにしても、たった1年消息を絶っていただけなのに、今の13cmさんはロートル感満点です。DEVOTE2も予定通り1年前にちゃんと出ていたのなら、まだ印象も変わってきたのかもしれませんが、もう今の時代となっては古臭い古臭い。途中、淫乱OL~悶え泣く~なんて時代錯誤甚だしい作品をリリースされた時にも我が目を疑いましたが、加えて今回のDEVOTEリメイクでついにノックダウン。もう13cmさんは、このまま静かに立ち消えてしまう運命のメーカーなんでしょうか…。かつてはクリーンナップでバカスカ活躍なされたスター様なのですから、このまま消えられてしまうのはとても悲しいです。是非、もう一花咲かせてくださいませ。応援しています。…余計なお世話ですか?

13cmさんを「淫語メーカー」知らしめた区切りの作品といえば、他ならぬDEVOTE。気心が知れると、「~っていってくれない?」のお願いを女の娘が聞いてくれて、とってもエッチな台詞を喋ってくれるというシステムは秀逸でした。

DEVOTE1の時代では、淫語らしい淫語がまだなかった時代でしたので、この画期的な試みには高ぶりを感じていましたが、さすがに今となってはどうってことない。やっぱり、「言わせる」のではなく自発的にに言ってもらわないとね。99年から流れた3年の月日の間に贅沢の味を憶えてしまった私では、もう既に満足できるレベルではありませんでした。

前作登場したキャラクターは4人とも貧乳でありましたので、新キャラに新藤静香というおっぱいの大きい人が出現してくれて何より。でもね! こんなケバいオバサンじゃあダメだな~。それにDEVOTEの作風では女教師は混ぜない方が良かったと思いますよ。あくまで「学生同士によるイケナイ放課後」にしておいた方が~。

そんな訳で、今回のお気に入りはなし。「やるだけ」だとキャラも立ちませんしね。
2002年9月3日