Sweetでびる  
メーカー〔Tinker Bell〕 発売日2003年2月14日

最後の一花
ひょんな事で呼び出してしまった悪魔から、貴方の残りの人生はあと10日だとの突然の宣告。代わりに、死ぬ前にどんな願い事でも1つ叶えてあげるとの提案を聞き入れて、開き直った主人公。今まで果たせなかった夢、「たくさんの女の子と思う存分Hがしたい」と願い、死亡まで10日間の猶予、残りの人生を好き放題に謳歌する。

ここで主人公への死の宣告を行う役目のミミちゃんですが、彼女はとっても愛らしい悪魔っ娘でした。主人公に未練なく成仏してもらう為に、彼の身勝手なわがままを受け入れ、甲斐甲斐しく世話を焼くミミちゃんは、本当にラブリー。あまり快く思っていない主人公にエッチを強要されたとしても、オシゴトの為に我慢して応えますし、やりたい放題の主人公のわがままに対して、何だかんだで頑張ってくれる。

つまり、ミミちゃんのダメ人間介護ストーリー。自堕落でダメ人間な主人公に、綺麗なおねーちゃんがせっせと世話を焼いてくれるシチュエーションがそこはかとなく素敵なものですよ。彼の下卑た要求にも、「もう諦めましたよぅ…」と渋々従うミミちゃんの不憫さには、なんとなく「萌え」を感じてしまう

しかし、そんなミミちゃんと相反するのが主人公でして、彼はダメな人間というよりイヤな人間。のび太君ぐらい愛嬌のあるダメ人間だったら親しみも持てたでしょうけども、彼のように性根が腐ってるダメ人間ではお話になりません。最初は小心な男だったくせに、ミミちゃんを従えてからは突然調子に乗り出して、横柄になってしまう姿には、憐れみすら漂っていました。そりゃ、自分の余命が幾許もない逼迫(ひっぱく)した状況に陥れば、こういった横柄な人間になってしまうのが通常なのかもしれませんけど……。

でも、彼を好ましく思えなかった事は歴とした事実で、ましてや主人公として感情移入出来ようはずもなかった。人生と一緒に遠慮とモラルも捨て去り、世話焼きな従妹や学校の先輩を、良心の呵責もなく犯すような男にはついていけない。

まぁ、このSweetでびるは、所詮おざなりのストーリーにエッチシーンだけを詰め込んだエロ目的のエロゲですんで、主人公がどうのこうのと叩いたって、あまり意味は為さないですわね。エッチシーンだけに区切ればそれなりに優秀でしたんで、エロだけを求める人にはそれなりにイケてる作品といえるのかも。

ゲームの尺は短くとも、朝晩通してエッチしている話ですから、エッチの総数はそこそこ。テキストも結構エロい上に、シチュエーションの数も豊富。なかんずくヒロインのミミちゃんは、様々なコスチュームに着替えて八面六臂(はちめんろっぴ)の活躍してくれていましたので、満足です。先程にも触れましたが、エッチを快く思っていないミミちゃんが「渋々」ながらエッチして、それで感じてしまっているのが堪りません。女の娘が「しょうがなく」とか「乗り気じゃないけれども」で始まるエッチって良いですよね~。……ん? 私だけ?

そんなこんなでエロさは及第。尊大な主人公のせいで、全体的に凌辱的なエッチシーンになってはいましたが、まぁ、この程度なら私の我慢の範囲。エッチシーンに関してはこれといって文句はございませんでした。


では、まとめ。さっさとクリアしてしまって、後は「回想シーンだけが役立つ」典型的なエロゲ。主人公の痛さは大きなマイナスでも、ミミちゃんがその分をしっかりカバーしています。やっぱり、ミミちゃんのダメ人間介護ストーリーですな。

量は中の上。質感は中の下。掛かり方は上。汁に関しては合格点をあげよう。行為の後には、ほぼ間違いなく射精シーンが兼備されていてGOOD。その中でも一つ私的にガッツポーズのシーンがあって、それはミミちゃんが就寝している最中に主人公がその顔に向けて顔射するシーン。これは美しかったね。被害を受けたミミちゃんは大迷惑でしょうが。

ミミちゃんが着用するコスチュームに限っても、ナース、セーラー服、スクール水着、裸エプロン、メイドさんと、種類は多い。着替え終わったあとにはちゃんと、その制服を着用した立ち絵が用意されていたのは偉かった。オマケに、どれも風俗のおねーさんが着ているようなコスチュームなんで際どくてエロかった。

そりゃ勿論、悪魔っ娘ミミちゃんでございますよ。煽情的なコスチュームに、豊満なバディ。私も死ぬ10日前には彼女がやって来て欲しいな。欲望を発散させて、綺麗な魂を差し上げますよ。でも出来れば、ミミちゃんとのエッチ時には、羽の有無を選択できるようにして欲しかった。
03年2月25日