発売日 2002年4月12日
メーカー SelenADVANCE 
DEEP2
監禁、陵辱は犯罪です。決して真似をしないでください
私は陵辱・調教が大嫌いという極度の偏食家でございまして、こういった類いのサディスティックエロゲは身体が受け付けてくれない、難儀な体質なのです。「牝奴隷」という単語にですら眉をひそめてしまうような私が、今回、このようなハード調教SLGを購入した経緯(いきさつ)は、やはり絵に惹かれて。前作、DEEP1のようなヘタレな絵(主観的にですよ)では50円でもいりませんが、この奥間まさみさんが手掛ける絵はもろ好み。エロゲ原画主義者の私としては抗えません。見た目の力は偉大なりです。

という訳で、「絵だけ一通り見たら即アンインストールかな~」とも考えていたのですが、どうしてなかなか、これが面白い。調教シーンの高い完成度は既に言うまでもないレベルですが、その調教を行うまでの過程、つまり、遥と瑞希を奴隷へ貶めるまでのイベントや、その後の変化していく心境の描写と、調教シーンの合間に発生する単体のイベントが非常に良く出来ている。偉そうな物言いですが、私の率直な感想です。


ゲームの主人公は、私立「麗姫女子学園」の教師であり、同時に寮監も務めている真性サディスト。彼はその有する職権に加えて、学園長(理事長だったかな?)の弱みも握っているため、学園内にある反省室を自分好みの調教部屋に改造したりなどとやりたい放題。学園寮に住む2人の女生徒、「遥」と「瑞希」を罠に嵌めれば、自慢の反省室へ監禁してしまいます。勿論、この後に待ち受けているのは「調教」。

私はこの一連のイベントの後には、もうひたすら調教コマンドを駆使して立派な牝奴隷に仕立てるだけだと思っていたのですが、そうではありませんでした。既述にもある通り、調教シーンの合間に「調教の経緯に準じた様々なイベント」を織り交ぜているので、調教、調教、調教の一辺倒の流れになっていないんです。これにより、調教の単調さを感じさせにくくしてくれていることが大きい。調教ゲームに100%付帯してしまうマンネリとルーチンワークを、極力感じさせないように苦慮されているところが見て取れますよ。

更に、「調教マトリックスシステム」というDEEP独自の優良システムも。グラフとして今現在どのレベルの調教を行っているのかを一瞥して知ることができます。加えて、未見のシーン、既に見終わったシーン、現在のルートで確認したシーン、一番最後に見たシーンと、色分けで区別化がなされているので再プレイの指針として便利。もう、至れり尽せりで、プレイ中の快適さは約束されているといえるでしょう。

他には、イベント・エンディングの一括表示&回想が可能なシステムや、野村睦実という登場キャラクターに、「メガネをかけるさせるか、外すか」を選択できる機能なんかもありました。後者の方は、どちらかというとオマケみたいな感じではあったのですが、世の中メガネ嫌いもメガネフェチもいますからね。自分の好みにあわせてカスタマイズできるのは嬉しい。

ともかく、セレンさんが今までに培ってきた経験からか、表示画面やシステムは調教ゲームとして洗練されたものになっていました。その如才(じょさい)ない心行かせのおかげで、プレイ中に不便を感じることはほとんどありませんでしたよ。……これで難易度さえ緩かったらね


マジでムズカシ~~~です。意地悪をされているのかと感じるぐらい。調教ゲームですので、ある一定のCGは苦もなく見る事が出来る訳ですが、総てのCGを揃えるという事なら話は別。調教シーンを一通り網羅する事ですら大変であるというのに、莫大なイベント量、24にも渡るマルチエンディング、これらのコンプリートは並の根気では不可能です。これをやりがいと感じるかどうかは人によりけりでしょうけど、私は完全にドロップアウト組でして…。もう、精も根も尽き果てました。

ゲームシステム自体はしっかりとしておりましたので、理不尽な難しさでない分、「次こそはっ」の推進力がある程度は持続していくんですけどね。しかし、さすがに10時間越えでイベントが半分も埋まらないというのも…。自分なりに一生懸命順路を変えての再トライと一抹の努力は試みているのですが、結局同じBADENDにばかり辿り着いてしまう厳しい仕打ちでは、当初みなぎっていたヤル気も漸減(ぜんげん)していきます。

まぁ、私が「被虐調教」と「排泄調教」を一切選択せずに進めていったという手緩さもあるわけですが…。こんな好き嫌いをしているようなご主人様に愛想を尽かしたのか、調教を受けていた彼女達は、解放と同時に早々と警察へ逃げ込んで行きやがりました。私は余程調教師に不向きな人間のようで、序盤から逮捕の連続でしたよ。

ていうか、やっぱりこのゲームにも「お巡りさんに逮捕END」は用意されているんですねぇ…。逮捕って調教ゲームには必須項目なんでしょうか。まぁ、現実とゲームの境界線を知らないような男が、安易に真似をして女性を2週間ほど監禁調教されたりするのも困りものですから(時事ネタ)、そういう人の為にも「お巡りさんに逮捕END」という警告は仕方なしに残しておく必要があるのかな。むしろ、総てのENDを逮捕にすれば、調教ゲームの真似なんかをする人も出てこなくなりますか?


…話が変な方向に逸れているので修正。

真面目な話、このDEEP2の攻略に四苦八苦しているのは私の責任ではない(と思う)。大体、プレイした人、みんな最初に逮捕されちゃったでしょ…? 勿論、初めからトゥルーエンドに辿り着ければいいといっているわけではありませんけど、せめて何度かプレイしていけば、いつかは辿り着けて、頑張ればコンプリート出来る…ぐらいの希望は欲しかったですね。

せっかく良いゲームであるというのに、この悪夢の難易度(面倒臭さ)が私の印象を悪くしています。

調教も後半へ差し掛かると、エロな台詞がふんだんに用意されていました。バリエーションとしてはそれほどないのですけど、おち○ぽ、おま○こはかなりの量。完全に従順な奴隷にまでなってくると、ご主人様へ奉仕する前の口上がありますんで、相当数の淫語があります。

お気に入りは鈴井遥ちゃんでした。いつしか同じ境遇にある瑞希に嫉妬心を燃やし、自分だけがご主人様に愛される奴隷になりたいと「洗脳」されていく様は最高ですね。

瑞希側にも同一のイベントが用意されていますんで、同じことが言えるのですが、やっぱり自分を「オレ」と呼ぶ女はノーセンキュー。てなわけで、鈴井遥ちゃんがお気に入り。

義妹の大泉加奈美ちゃんの方も超可愛かったのですが、あまりにもいじらしい娘なもんで、調教の際心が痛んでしまって…。本編の主人公も口酸っぱく忠告していますが、ご主人様と奴隷の間に恋愛感情は厳禁ですね。ある程度距離を置かないと辛い辛い。…やっぱり私には調教師は務まりません。
2002年4月23日・2002年5月21日