? こっすこす! あなた好みのコスプレHしてあげる! なでしこやまとレビュー
こっすこす! あなた好みのコスプレHしてあげる?
メーカー〔CLOCKUP team.ANISE〕 発売日2008年9月26日


1億ドルの価値
世の中のエロ主体の作品には、純粋なエロさを求めた直球型、フェティッシュな要素を絡めた変化球型、特定の属性に狙いを定めた制球型の3種類が大別してあると思っています。

この例に「こっすこす!」を当て嵌めるとすれば、まさしくそれは150km/hの高速スライダー。剛速球で飛んできた思ったら手元でぎゅぎゅっと曲がる恐るべきエロゲでしたよ。私のストライクゾーンからは微妙に外れていたので、制球的にはイマイチだと言わざるを得ないんですが、それでもこんな球が飛んで来たら思わずバット振っちゃいますよねぇ。

お話としては、突然2人の魔法少女が現れて、女王になるために精液が必要だからエッチさせろと迫ってくるという、よくある話。この2人の魔法少女はとにかく壮絶なエロさを誇っていまして、エッチに対する貪欲さはサキュバスさながら。通常状態でも手が付けられないのに、アダルトチェンジでグラマラスなおねーさんに変身して更にエロエロになるのというのだから堪りません~。小悪魔的な子供の魅力と妖艶な大人の魅力が1粒で両方楽しめる素晴らしい設定です。子供状態と大人状態での声優さんのギャップも素敵!

いきなりですけど、本作の最大の功労者は声優さんであることをここに断言しておきます。だって、「こっすこす!」のテキストは頭がおかしい(多分、褒め言葉)んですよ。チンポだのオマンコだの亀頭だのキンタマだのチンカスだのザーメンだの妊娠待望妹子宮だの、これでもかと卑猥な無修正淫語が羅列されていて、さすがの私でも一歩引いてしまうような異常さ。そんな文字を目で追うことすら憚(はばか)られるテキストを、完全にキャラクターになりきりつつ、情感込めて朗読してしまう声優さんのプロ根性は本当に偉大すぎる…。思わず、下馬して脱帽して跪きたくなるほどに。

一体どのような精神状態で演じていらっしゃるのか気になって仕方ありません。通常の精神状態ではあんな絶叫のような喘ぎ声、下品極まりない唾液音を事も無げにこなすのは不可能でしょう。アフレコ前に、何かイケナイ注射でも打っているんじゃないかと…。

話を戻して、お次はコスプレについて。エッチシーンは、コスチュームを纏ってのシチュエーションプレイが基本路線。コスプレエッチ自体特に珍しくもない要素ですけど、「こっすこす!」の場合、主人公の柏木勇がコスプレ趣味を自覚していて、自分で衣装を調達しているところが偉い。他のエロゲでは、好きか嫌いかを公言しようとせず、衣装もたまたま女の娘が持っていたからとか、悪友から押しつけられたからとか、自分の手を汚さない卑怯者ばっかりじゃないですか? その点、彼は自分を誤魔化そうとせず、手を汚すことも厭わない。それでこそ、コスプレエッチの有資格者ってもんです。

主人公が積極的にコスプレを求めることで明るいムードが保たれていますし、「難色を示す相手を説き伏せた上で、衣装を着てもらう」という私好みの展開にもなりやすいんですよ。もう何度説明したかわかりませんが、私は説得して口説き落として、相手が「しょうがないなぁ」で渋々了承する過程が大好きなんで~。コスプレエッチそのものより、コスプレさせるまでの過程の方が楽しいのです。


これだけ立て続けに褒めてしまうと、なんだお前のストライクゾーンにちゃんと入っているじゃないかと思われるかもしれませんが、いやいや…。確かにエロさとして飛び抜けたレベルであるのは間違いないんですが、私のスイートスポットである「和姦」からは懸け離れていたので、素直に褒めたくなくなるんですよねぇ…。

凌辱調教モノだった前作から方向を一転して、今作では明るいコミカルな和姦モノをお届けするぞ!

とか、煽っていましたけど、ウソウソアルテとトリアなんて、後半ほっとんど陵辱ですから。シチュエーションプレイを名目にして、強姦、輪姦、痴漢、監禁、拘束、触手とやりたい放題。最初から思いっきりハードなエロだったので、これを更に突き詰めようとすると、結局オーバーロードして陵辱になるんじゃ…と心配していたら、案の定でした。そもそも、虐めるか虐められるかの両極端なエッチしかないのが困る。そのどちらにも罵倒が絡んできますから、鬱陶しいことこの上ないですよ。「ブタは死ね!」とか詰りながらレイプしている作品を、和姦モノと呼ぶなんておこがましい話でしょ。ストライクゾーン云々の前に、全部デッドボールでした。ボコボコです。

陵辱は論外としても、私にはやっぱりシチュエーションプレイってのが性に合わないなぁ…。衣装に沿って気分を変えるのはいいんですけど、人格まで変えてエッチするのはどうも。ヒロイン自身のキャラがまだ掴めない時点で、他のキャラを演じられても混乱しますよ。結局、変に役になりきられるより、魔法少女のままのアルテとトリアが一番良かった。本編が始まる前のアルテ&トリアの3Pがこの作品のピークでしたもん。実質、3Pはこれ1つしかありませんでしたしね…(エンディング除く)。最初に横綱の大一番をやって、その後に十両・幕下の取り組みを見せられるってどうなの?


ただ、私にはまだ一縷望みが残っていまして、それは幼馴染祈里の存在。この手の押しかけヒロイン作品では、その積極的に迫ってくるヒロインよりも、むしろ触発されて大胆になっていく普通の女の娘(大抵幼馴染ですね)の方に私は注目したいのです。つまり、アルテ&トリアに対抗意識を燃やして、普通の女の娘である祈里が大胆になっていく相乗効果を期待していました。

結果はズバリ。ルートに入るとそのヒロインと一直線でしたので、あまり対抗意識を燃やすシーンは見られませんでしたが(嫉妬はある)、「大胆になっていく」という要点はしっかり押さえてあったので大満足。最初は淫語を口にするのも抵抗があった彼女が、エッチの回数を重ねることで、自ら積極的に淫語を口走るようになっていく過程は最高でしたよ~。

彼女のルートは他のルートと違ってラブラブ指数が高く、忌まわしい陵辱に陥らなかったのもありがたいところ。一応、レイプはやらかしていましたが、アルテやトリアのようにガチンコじゃなく、充分愛情を感じさせるものでしたので、これなら私でも平気。シチュエーションプレイも、完全にキャラに没頭してしまうのではなく、あくまで気分を変えるだけ。人格を変えるような真似はしません。事後にはピロートークを欠かさないなど、和姦作品として「やれば出来るんだ」ということをキッチリ証明しています。さすがにアルテ&トリアと比べると球速は抑えられていましたけど、私のストライクゾーンによくコントロールされたナイスピッチでした! 攻略を最後まで取っておいて良かった~。


こうして振り返ってみると、やっぱりエロで重要視されるべきは制球力だなとしみじみ思いますね。どんなにエロさが秀でていても、趣味に合わなきゃ意味がない

でも、これは私のストライクゾーンが極端に狭いからそう思うだけであって、もっと大きなストライクゾーンをお持ちの方なら、多少のコントロールの乱れなんて気にならないものかもしれません。本来なら「こっすこす!」はそういう人に向いている作品でしょうね。傑出したエロさを持っているのは紛れもない事実なので、私の評価以上に評価されるべき傑作であるかと。ノーコンでフォアボールばっかり連発していても、メジャーで18勝あげられるピッチャーだっているんですから。

外回りの充実は目を瞠ります。主人公が絶頂を迎える瞬間を知らせるカウントダウン表示や、膣内断面図のカットイン表示など、ユーザーフレンドリーなシステムが多々用意されています。何より親切なのは、それらをオプションで自在にカスタマイズできるってところですね。決して押し付けがましくない。バックグラウンドによる喘ぎ声&フェラ唾液音の音量調節まで出来るのはびっくりしました。

最初に150km/hの高速スライダーと申しましたが、アブノーマルなのは淫語とコスプレぐらいで、エッチの行為自体は基本的に直球勝負。チンポ歯ブラシとか魔球(反則球)を投げてくる裸足少女とは違います。

エロの濃度が非情に濃いので、特殊なプレイに頼らない選択は正しいと思うのですが、フェラのやる気のなさだけはチョット見過ごすことが出来ないところ。

別に描写が適当とか極端に尺が短いとかそういう不満じゃないんですよ。1つのシーンだけ抜き出せば、やっぱり凄まじくエロいです。が、CGが全部使い回しなのは一体どういう了見なのかと…。他はちゃんと使い回しせずに1枚1枚個別のCGを用意しているのに、フェラだけは平然と3回4回使い回しているのです。何という差別! これは厳しく弾劾せねばなりません。

サキュバスにも負けない神乃祈里。サイヤ人に負けじと頑張るクリリンのような女の娘です(あれ、萌えなくなっちゃった)。祈里役の声優さんがセリフの途中で笑って噴き出したと語っていましたが、気持ちはよ~くわかります。
2008年10月8日