発売日 2003年9月26日
メーカー 130cm 
プリンセスブライド
ババ抜き告白
「幸福って名前の果実が落ちてくるのを、じっと口を開いて待ってる奴は、理解不能さ」

含蓄あるこのお言葉は、不朽の名作YU-NOの主人公たくや君によるもの。私としてもこの素晴らしい箴言には大いに肯きたいところで、受身がちな主人公というのはとかく性に合わないんですよね。

ところが、このプリンセスブライドの主人公本城理人君は、まさに為されるがまま、任せるがまま、委ねるがまま。5人の少女から突然プロポーズを受けるというDEVOTEがフラッシュバックする展開から幕を開けては、なし崩し的に少女たちとの同棲生活、なし崩し的に少女たちによる争奪戦、なし崩し的に少女たちとエッチな関係と、総てを事の成り行きに身を任せたマグロ状態となっている。

押しかけ幼妻5人は、それぞれに4枚ずつ「プリンセスカード」たる札を保有しており、このカードが差し出されるのは「抱いて欲しい」という乙女の意思表示。このカードを最初に4枚全部を受け取ってもらった人が、念願晴れて王子様(主人公)のお嫁さんになれるという勝手なルールで、少女たちはそれぞれの想いを胸にあの手この手でアタックしますが、ここでも理人君はやっぱり流されるがまま。

彼はひたすら受け身な主人公でであって、エッチでさえも少女たちがカードを差し出すまで何もしないという有様ですから、見ていて何だかとっても情けなくなってくるんですね~。冒頭のたくや君の言葉を借りるとするならば、プリンセスカードが差し出されるのを、じっとてぐすね引いて待ってる理人君は、理解不能なんですよ。

そもそも、このプリンセスカードというシステム自体も私は少し馴染めなくて、ややもすればこのカードが不快感をもたらす場合すらあった。

「抱いて」のサインであるプリンセスカードが少女の手から差し出されれば、誰だって悪い気はしないでしょうが、エッチの度にこれが事務的に差し出されるようになると、さすがにそれは違うんじゃないかって思えてくる。

お姫様がなんたら、ベアトリクスがなんたらと、美辞麗句で飾ってはいますけど、結局シンプルに言い直せば、「カード貰ってくれたらやらせてあげる。でも全部引き取った場合はお前責任取れよ」ってことですしねぇ。そんなしたたかな意図が見え隠れしたカードは、心情的に受け取りを拒否したくなってきません? 4枚先に引き取られた人が勝ち抜けとか、勝手に遊び半分なゲームみたいなことをやらされてる感じもしましたし、どうも私はいい気分がしなかったですよ。


期待のエッチシーンも低調でしょんぼり。少女たちは理人君に惚れているので和姦は堅持されていますし、ライバルに負けたくないとの思いから、性経験は浅くても大胆であったりするなど、土台はものすごくいいものがあったんですが、如何せん主人公がなよなよショタなんで、全体的にエッチの内容は「ショタ受け」になっちゃっている男装した少女が女装した主人公を犯すなんて、私の固い頭では到底考えられないシーン。CG総数も13cmさんらしく寂しい限りの数なので、エロ目的で購入するなら思い留まった方が宜しい。

というか、このプリンセスブライドは元々エロが主目的の作品なんかじゃなくて、どっちかっていうとお話を楽しむ人専用の作品だったんですね。13cm系列ですから、私は当たり前のように青レビューで紹介させていただきましたが、完全に私の方が勘違いしていました。

シナリオはそれなりに良い出来で、コミカルなキャラたちによる小気味いい会話が面白い。終盤のシリアスな展開も好印象。ただ、私はやっぱりここでも理人君に引っ掛かりを覚えてしまいましたけどね。結局のところ、私は「ショタ」という存在が気に入らない。主人公が少々情けなかろうが、受身がちであろうが我慢は出来るけど、女々しいショタとなると我慢ならんのです。エッチの時、女声で喘がれたのには総毛立ちました(全速力で音声OFF)。

私は徹底してこのプリンセスブライドとは水が合わなかったですが、それはショタにアレルギーが出てしまったからという個人的な理由なんで、作品そのものに大きな罪はないことを注釈しておきます。

だからこのレビューはもう忘れて。ストーリーを含めた“正しいプリンセスブライドの評価”は、是非他のサイトさんのレビューをご覧になってくださいね(はぁと)

本来純愛ゲーであるプリンセスブライドは、シナリオが主。饒舌な会話の楽しさは特筆です。私も最初からこちらを期待してこの作品をやっていたら、もう少しマシな評価が出来ていたかもしれませんね。今更そんなことを後悔してみても後のカーニバルですが。

女の娘は皆さん可愛かったですよ(1名除く)。特に私のお気に入りだったのは葛城佳央で、周りの雰囲気を明るくしてくれるその性格が好きでした。声優さんの演技の上手さにも惚れ惚れ。
2003年10月20日