blue note
メーカー〔ソフトさ~くるクレージュ〕 発売日2007年12月31日


育ちは良くても柄と行儀は悪い
2007年、エロ同人作品を1つもやっていないことに気付いて、慌てて買い求めました。昔は出る度に購入していたクレージュ作品も、これが螺旋階段以来実に6作ぶり。最近はすっかりクレージュ離れが続いていましたよ。

まず目を惹くのはにの子さんの絵。螺旋階段の時も良かったですが、ますます綺麗になっています。この絵+クレージュの汁ってだけでも一定の価値はありますね。ヒロインのなりたは、その雰囲気や風貌からして、どことなく凉宮ハルヒと重なるものがあり、私の好きそうなタイプに思えました。

が、その認識を改めるまでに時間は要しませんでした。なりたお嬢様と凉宮ハルヒは、とても同列に語れるような存在ではない。なりたお嬢様の前では、凉宮ハルヒなどまるで常識人。ただの人間に過ぎませんよ。宇宙人も未来人も異世界人も超能力者も真っ青なぐらい、なりたお嬢様の奇天烈っぷりはひどかった

普段は物腰丁寧で落ち着いた振る舞いのお嬢様なのですが、些細な拍子で突然機嫌を損ねて激昂し出すのが気難しいところ。例えば、女子トイレ内で足コキされるというシチュエーションの際、「いいですよ。好きなときにお出しなさい」との言葉に促されて果てた後、彼女は優しく「気持ちよかったですか?」と微笑みかけてくる。そこで主人公が素直に頷くと、突如なりたお嬢様はご立腹されて態度が急変「少しは自重ってもんができねえのかよ、このサル!」と語気を荒げていきなり罵倒してくるのです。ええぇぇっ!?

blue noteには、このような“お嬢様の指図通りに従っているのにお嬢様にキレられる”という理不尽なシチュエーションが数々取り揃えられておりまして…。

なりた「このまま、顔に出して、いいですよ」
そうじ「くはああっ!」
なりた「人の顔ザー汁塗れにしやがって」
そうじ「ご、ごめん……」
なりた「アンタって、ホントにKYね

お嬢様の空気読むの難しすぎ! これは気の短い方には絶対にオススメできないエロゲですねぇ~。

言葉遣いがやたらと乱暴なところも引っ掛かります。「ああ? 調子づいてんじゃねえぞ!」「ぐだぐだ言ってねえで、とっとと後始末しろ」「……て め え」「年がら年中発情しやがって」「こいつ……マジ使えねえ……」といった感じで、イメージに反してかなり柄が悪い。これでは罵倒好きな人でもチョット引くんじゃないでしょうか?

慣れてくると彼女の毎度のブチ切れっぷりが癖になって、「こんなことしたら次はどんな風に怒り出すんだろう?」と逆に面白くなってきたりするので、もしかするとこれは、“彼女をわざと怒らせて遊ぼう!”という趣旨のゲームなのかもしれませんね。

しかし、キレるだけならまだ笑って見ていられますが、まったく笑えない行動に出るケースも…。

お嬢様が頬を赤らめ、目を潤ませながら「あの……私のこと、好きですか?」「私のなにもかもを、愛せますか?」と殊勝な感じで問い掛けてくるんですよ。それをてっきり愛の告白だと履き違えた主人公は、喜色満面に「もちろんです!」と返答。

するとお嬢様は、何を思ったのかおもむろに自室の床に脱糞「私が出したものです。……もちろん、食べられますよね?」とアンビリーバブルなことを仰る。その申し出を何とかお許し願うと、じゃあ今度はそれを見ながらオナニーしろとのご無体な命令。やむなく(?)主人公は排泄された大便に向かって射精をする(CGアリ)という、実に勇猛果敢なシーンを見せてくれました。そして、「それ、片付けておいてくださいね」と、お尻も拭かずに高笑いしながら去っていくお嬢様。畏怖を抱かずにはいられません…。この人にだけは絶対逆らえないなと。


真面目な話、主人公がなんでなりたの言いなりになっているのかは最後までよくわからなかった。射精したくなったらお嬢様に頼みに行き、彼女が射精を手伝ってくれるという2人の関係もわからない。そこで射精したら彼女が激怒する意味もわからない。そんな行為が連日連夜ひたすら繰り返されているのもわからない。本当に意味不明な作品。まぁ、それもこれも「プレイの一環」だと言われれば、全部説明は付くんですけどね。

エッチシーンのテキストはものすごく淡泊。あっという間に射精して、あっという間に終わる。本当に出すだけが目的って感じです。これではエッチなんかじゃなくて、単なる排泄行為。

私がなりたを愛するには、まだまだ人生の研鑽が足りないみたい。自由奔放な生き方は魅力ですが、彼女はあまりに自由すぎて野生人のよう。とりあえず、床の上にいきなりうんちは漏らさないようにキッチリ躾しないと。
2008年1月17日