発売日 2004年6月25日
メーカー MBS TRUTH 

原画がシンガー
年下の少女から年上のお姉さんまで等しく魅力的に描ききり、そのセクシーな身体の描写には定評のある原画家の望月望さん。私は-スガタ-の頃から注目しているお気に入りの絵師の一人でありますが、その望月望さんがなんとこの度、自分の手掛けた作品の主題歌に挑戦するというのだから仰天。原画家が主題歌を歌うなど、まさに前代未聞。もう私はゲームそっちのけで、その歌声の方が気になっていました。

購入後は早速サウンドディスクを取り出し、望月望さんの歌声を拝聴。う~む、確かにお上手。カラオケの歌い方が抜け切れていないのは否めませんけど、普通に何ヶ月かボイストレーニング受けたりすれば、すぐにプロの歌い手さんと変わらないぐらいのレベルに達しそうですねぇ。歌って描ける原画家とはカッコイイ。

姉・オレ・妹は、この「原画家が主題歌を歌う」という驚きのみならず、MBS TRUTHさんが初めて和姦に着手した記念すべき作品でもあります。ここ最近は、陵辱が社是だったメーカーが、突然和姦ゲームに着手するケースが珍しくなくなってきましたが(KAGUYA、クレージュ、Selen等)、古豪MBS TRUTHさんまでもが改悛なさるとは喜ばしい。「散々陵辱やってたくせに、今更和姦をやるなど片腹痛いわ!」なんてわだかまりは一切ないので、他のメーカーさんも続いて、どしどし和姦ゲーを作って頂きたいものですね。どうです? BISHOPさん。


さて、「原画家が主題歌を歌う」・「MBS TRUTHさんが初めて和姦に着手」、2つの大きなインパクトを持つこの姉・オレ・妹ですが、肝心のゲーム内容はどうだったかというと、意外にも平凡だったりします。普通に学園生活を送って、普通に会話を重ねると、普通にエッチが始まる、びっくりするぐらい特徴のない普通の作品。

日常シーンはズバリ退屈。変な友達と毎日ギャーギャー騒いではいるものの、盛り上がりに欠けていて、楽しさは感じられず。第一、この日常の会話には音声が付いていないというのがいけない。今時パートボイスもないでしょう。いい加減、この悪しき伝統は断ち切ってくれませんかねぇ。

ただ、音声に関して良かったのは淫語。淫語は素直に良かった。Tech Arts系列のメーカーはメディ倫審査を受けているため、淫語が完全に無修正。おまんこ発言もたくさんありました。今回は発売前に「言わせたい淫語募集」なんかもやっていたぐらい、淫語に意識は傾いていたので、それが好きならそこそこの満足はいくかと。

しかし、いくら卑猥な単語を数多く叫んでいようと、この作品のエロを褒める気にはなれませんがね。望月望さんの絵で見栄えがするキャラでも、テキストにおける描写が薄っぺらいため、その魅力は絶望的に活かしきれていない。「キミ」なんて他人行儀な呼び方をしてくる姉とエッチしたところで、ちっとも嬉しくなんかないですよ。

膣出しに対する相手の反応が肯定的であるか否定的であるかをこちらが設定出来るという風変わりな趣向も、テキストの練り込みの足りなさから、持ち味が殺されています。どちらを選んでも違いは些細。せっかくのアイディアも、これじゃあ無意味ですね。

結局は、「絵は最高、されど、テキストが最悪」というTech Artsお得意のパターンだったということ。一体、誰がこの作品のテキストを手掛けていやがるんだと思って調べてみましたが、あの「失格医師」と同じシナリオライターだったみたい。それなら納得。キャラの大雑把さ、話の味気なさ、まさに失格医師の和姦版って感じでした。

インストールに3GB弱ものスペースを要求する割には、せせこましい作品だよね。フルボイスでなく、長編シナリオでもなく、CGが大量な訳でもない姉・オレ・妹は、CD1枚でも充分やっていけそうなボリュームなのに、一体何処でこれほどの大容量が使われているというのか? 機密費並に用途が不透明。望月望さんの歌に1GBぐらい使っているの?

お気に入りのキャラクターはなし。既に誰も名前を思い出せないぐらい、印象は薄かったです。

この作品、「原画家が主題歌を歌う」・「MBS TRUTHさんが初めて和姦に着手」という話題がなかったら、レビューが成り立たなかったな…。
2004年7月22日