発売日 2004年9月17日
メーカー ぷちぱじゃま 

3Pシュート決まれど3P決まらず
LOVEエロ。なんと美しい言辞でありましょうか。あねいもは愛とエロの両立という尊い理念の下、様々な趣向が打ち出されており、そのどれもが和姦を好む人間に強い共感を呼ぶ魅惑的なコンセプト。コスプレや汁描写といった部分も私の嗜好を大いに満たしていますし、あねいもは様々な部分で私の「求めるもの」と合致していました。

発売前の事前情報をチェックをする限り、不安要素らしい不安要素は一切見当たらない。これはもしかするともしかするかも…!? 期待に胸は膨らむ一方。究極の和姦作品を求めて、いざプレイ開始~。


うわっ、つまんね!! プレイ開始直後、子供のようなワクワク感を抱いていた私は、急転直下で奈落の底へと叩き落されました。

な、なんですか、このクソつまらないストーリーは…。

あねいもは、ゲーム開始すぐにエッチシーンが始まるような作品ではなく、前段階として、純愛ゲームのようなプロセスが存在します。キャラへ感情移入させた後に、濃厚なエッチへと持っていくやり方は正しい手段といえるので、「即エッチシーン」でなかったことに不満があるわけじゃありませんが、問題なのは、その純愛パートが泣きたくなるほどにつまらなかったということ。

何処かからまるまるパクッてきたような会話の流れに、見ている方が「勘弁してください…」と許しを請いたくなるベタベタな展開。勝気なまどかと憎まれ口を叩きあって、怒った彼女に殴られては、「ぐぼぁ!?」(←フォント拡大)と主人公が大袈裟に騒いでいるやり取りは、寒いを通り越して痛覚を感じる。主人公が「んがっ!?」「がっ!?」「ぐはぁ!?」「うがっ!?」「ぐあっ!?」「ひぶしっ!?」等々のお寒いリアクションを繰り返す度に、私の貴重なシナプスが何本もぶち切れてしまいましたよ…。

この凛冽な寒気漂うストーリーに、早くも「こりゃ失敗したかも…」と後悔してしまいそうになりましたが、大丈夫大丈夫。まだ慌てるような時間じゃない。あねいもの本質はLOVEエロにあるのですから、純愛パートが如何に面白くなかろうとも、今はただ黙って耐え忍ぶのみ。逆転のチャンスは後半に残っている!

しかし、そうは思っていても、この純愛パートは本気で長い…ウザい…。LOVEエロはまだかとイライラだけが募ります。こんな二束三文の純愛ストーリー、誰も求めてなんかいないでしょうに…。どうでもいいから、早くLOVEエロを見せてくれ。ん? なんか昔の回想シーンが始まったぞ? お、おいおい…よくこんな恥ずかしい話を堂々と書けるな…。ある意味勇気ある。ていうか、いい加減LOVEエロ始めろ~!!

途中、何度も投げ出しそうになりながらも、LOVEエロを見たいその一心だけで、根気よくクリックを押し続けていく私。そして、長く暗いトンネルを抜けて、ようやく勝ち取ったLOVEエロは、今までの苦労が報われるに充分なほどのエロさを誇っていました!!

ラブラブムード満開な連理の契り。ラブだけどしっかりエロい。まさにLOVEエロ。エッチの回数をこなしていくごとに、段々とエロエロになっていく真奈美&まどかには感激。あぁ~、私はこれを待っていたんだよ~♪

あねいものエロが良かった1つの理由として、エッチシーンが1度の行為ではなかなか終わらないことが挙げられます。パイズリで1発目、騎乗位で2発目、後背位で3発目といった感じで、主人公は3発ぐらいは余裕でこなしてくれます。エッチシーンの段階が上がれば、連続膣出し、連続顔射といったナイスなシーンもありました。いやぁ、今のトレンドは連発連射だねっ。やはりエロゲの主人公たるもの、1度果てたぐらいでへばっていては務まりませんよ!

しかも、ことが終わった後には、2人でその日のエッチを振り返る会話というものがございまして、そこで彼女が「顔に出してもらったときはすごかった」なんて感想を述べたりするのだから堪らない。あねいものエッチシーンを確固たるものにしていたのは、このピロートーク(睦言)のおかげだといえるかも。それぐらい良いアイディア。他のメーカーさんも、エッチが終わってそのままホワイトアウトで終了させるんじゃなく、事後の余韻というものをもっと楽しませて欲しいものです。


しかし、不満がなかったわけでもありません。美しいグラフィック、恵まれたコンセプト。それは確かに褒め称えるべきものでしたが、テキストという足を引っ張る存在は決して無視できるものじゃありませんでしたから…。細かな不満は幾つもあるのですが、一番ムカついたのは、エッチシーンのテキストを平然と使い回していたことですかね。

このあねいも、女の娘のエロエロ度合いに5つの段階が用意されていまして、当然エッチを繰り返すごとにLEVELは上がっていくのですが、最高レベル5に達してしまうのは比較的あっという間なんですよ。LEVEL5に達すると、後は全部テキスト使い回し。これじゃあ、話にならないでしょう。

大体、LEVEL5でさっさと打ち止めになるなんて全然物足りませんし、最低でも倍の10段階は欲しかったところ。LEVEL5程度では「愛情確認」の行為から抜け出せず、お互いまだ硬さが残っていました。もっとお互いが打ち解けて、気軽にセックスを楽しめる段階まで続いて欲しかったです。


一方で、つまらない三文ストーリーの方は、LOVEエロに突入した後も、懲りずにまだ続けているのだから本当にウンザリしてきます。大勢の不良に絡まれて戦ったりとか、やっていて恥ずかしくないのかと萎える展開のオンパレード。その上、不良に負けてしまった後、連れの真奈美が不良の前で恥辱のストリップをやらされ、胸を揉まれて犯されそうになるという、LOVEエロ台無しのとんでもないシーンまでありまして…。ったく、何考えてやがるんでしょうか、このシナリオライターは。理解に苦しみます。


最高峰のエッチシーンを持ちながら、シナリオは最下層と、落差があまりに大きすぎたこの作品。つまらないストーリーが醜くでしゃばっていたせいで、エッチシーンの分量は確実に減っていましたし、ホント、迷惑以外の何物でもありませんでした。エロを犠牲にして純愛ストーリーをやるなら、相当な覚悟を持ってやってもらわないと。それがこんな■■■(検閲削除)では……とてもとても。

最初からLOVEエロだけに割り切っていれば、確実にあねいもは歴史的な1本になったいたのに。純愛パートを捨てて、ひたすらLOVEエロだけに特化した次回作を希(こいねが)う。

もう1つ私が不愉快だったのは、姉妹丼(3P)が存在しなかったこと。この手のエロゲで3Pがないなんてありえない…。一体全体どういうつもりなの? 一生懸命、2人の好感度を同時に上げていた私の苦労を返して。回想モードに「Extra」という枠があったので、当然それが3Pであると信じていたのに……。

おねーさんキャラが好きなので、まどかより真奈美の方が私は気に入りましたけど、特にこれといった魅力が彼女にあったわけじゃない。あのシナリオでは仕方ないか。
2004年9月19日