えんでび にっANGEL or DEVIL
メーカー〔ハイカラ喫茶〕 発売日2005年7月8日



絵だけゲーも極まれば傑作
物腰丁寧な口調におっとりとした穏やかな性格。艶かしさと美しさが同居したその相貌に、非の打ち所のない抜群のスタイル。言葉通り悪魔的な魅力に溢れていた悪魔っ娘のノアールちゃんなんですが、前作ではその強烈な存在感を見せ付けてくれつつも、パイズリ1つで本番なしという無体な生殺しに苦しめられてしまったもので…。

しかし、今度の2では正真正銘のヒロインとして、メインに据えられての再登場! あの酷薄なおあずけは、全部「えん☆でび2」のための布石だったというわけですね! いいように踊らされている自分に忸怩たる思いはありつつも、悲願であったノアールちゃんとのエッチが実現されたのは率直に喜ばしいことなので、率直に喜んでいます!


リュミエールが健康診断のために家を空けた隙を狙い、主人公に取り入るノアールちゃんとエッチ三昧の日々。基本的な流れは、前回リュミエールがヒロインだった時となんら変化なしで、出てくる選択肢もほぼ同一。やっている中身も大した違いは見られません。エッチが終わると、すぐに次の日になって、またエッチを選択……といったいつもの単調な繰り返しでした。

エッチの内容も同様に、これといった捻りのない実にスマートなもの。受身か責めか、服を着せたままでするか脱がせてするかを選択出来るのが少し特殊だったぐらいでしょうか。途中、新たに増える「まにあっくに」という項目も、単なるコスプレエッチに過ぎませんしねぇ…。

同人ソフトは商業エロゲと比べて総合力で勝負出来ない分、何か一芸に秀でた作品であることが多いんですけど、ハイカラ喫茶さんはいつも小細工なしで真っ向勝負。同人にありがちな倫理スレスレの行為や、言い憚られるような淫語が連呼されているわけでもなく、ごくごくノーマルで健全なエロゲを作っていらっしゃる。

通常であれば、そんな普通さには物足りなさを感じてしまうところなんですが、これだけ強力の原画家さんを擁立しているとなると話は別。事情は大きく違ってくるというものでして。

ぶっちゃけ、あめいすめるさんの描く超絶可愛い女の娘が相手なら、何の捻りがなくても充分満足。メチャクチャ可愛いノアールちゃんとのエッチシーンが見られるという時点で、何事にも変えがたい至福がありますよ。「見た目」がこれほどのレベルに達していれば、後はもう余計な手出しは無用っていうか、奇抜なアイディアや、自己主張の強いシナリオは必要なくなってしまう。塩胡椒を振るだけの簡単な味付けの方が、素材(絵)の旨みが活かされていますから~。

「えん☆でび」は前作も今作も絵以外に見所のない「絵だけゲー」だったわけですが、それは批判的な意味合いではなく、あめいすめるさんの絵の持ち味が最大限活かされていたというポジティブな評価。絵だけしか取り得がないことが、逆に好結果を生み出していたのです。何だかんだで私は、外見が良ければ(グラフィックが良ければ)それでオールオッケーという考えの持ち主ですし、えん☆でび2の満足度は点数以上に高かったと言えましょう。

グラフィックの美しさは最高級。原画のあめいすめるさんの絵が素晴らしいのは勿論のこと、ハイカラ喫茶さんの優雅な彩色もナイス。薄いモザイクの処理といい、良い仕事していますよ。

汁描写もいいですね~。質、量は共に申し分なく、かかり方も不自然さは見られない。射精中と射精後を二段階でキッチリ描き分けているこだわりも心憎い。完璧な仕事です。クレージュさんといい、何故同人の方が汁描写にこだわりを持っているんでしょうか…。

内容はほとんど変っていないのに、前作のレビューと大きく点差が開いてしまっているのは、そのままノアールちゃんへの愛ということで。リュミエールも可愛かったけど、ノアールちゃんにはとても適わない。おっぱいの差は絶大。
2005年7月11日