発売日 2011年2月25日
メーカー M de PINK 
ハァハァ…今どんなパンツ穿いてるの?
久々の大事故でした。INOさんの絵に見惚れて何気なくフラフラ近寄ったら、この有様。前方不注意だった私にも過失があるとはいえ、このような大惨事に巻き込まれてしまった自らの不運を呪わずにはいられません…。あまふたサンドイッチは、どこを切り取っても罵詈讒謗(ばりざんぼう)しか出てこない正真正銘の事故ゲーです。


押しかけ女房+三角関係というベタベタなご都合主義がテーマになっている時点で、元から大したことなさそうな内容ではあったんですけど、とにかく、この作品の中には無数の“ウザイ”が詰まっていましてね。その1つが、ヒロイン仄里(ほのり)の喋り方。最初登場したときはびっくりしましたよ、そのあまりにバカっぽい喋り方に。

仄里「キミゎ、ぜったぃ、ぉ腹んなかも洗ぅって、ゎがまま、ゅうもん」

常時こんな感じなんですよ……マジで。キャラに合っているとも思えない気持ち悪いギャル文字表記にこっちはイライラ。ていうか、「言う」が「ゅう」だったり「ゆぅ」だったり「ゆう」だったりまったく統一されていなかったのが余計ムカつく! たまに小文字使うの忘れて普通に喋ったりするし! 普通に喋れるなら普通に喋れよっ!

黒髪ロングな仄里ちゃんは見た目一番のお気に入りだったのに、このバカっぽい喋りのせいで台無しです。言葉遣い同様、おつむも緩い感じで(ついでに貞操も)、ちっとも魅力を感じられませんでした。三角関係の一角が、よもや三角関係が形成される前に脱落してしまうなんて。しょうがないので、残ったはゆるちゃんの方に期待するしか…。

はゆる「ぇっと、邪魔しないようにって、こっそり……ぁ、ぃけなかったかな……っ」

お前もかっっっ!! バカっぽい喋りは仄里のキャラ付けのためかと思いきや、まさかのWバカ仕様! 一体どうなっているんですか、これ…。もしかして、こういうのカワイイって思っちゃったりするの? 勘弁して欲しいです。仄里とはゆる、2人の彼女のどちらを選ぶか悩みたかったというのに、これじゃあ両方とも願い下げ。どっちもいらないから、さっさと片付けて!


しかし、真に恐ろしいのは、そんなウザイヒロインに輪をかけて主人公がウザかった事実。作品の性質上、主人公がヘタレなのは覚悟していましたけど、彼のウザさはそれどころではない話。なんて言うんですかね、オタク男子の悪い部分だけを抽出したような性格っていうか…。日常会話では妙に捻くれた言い回しを好んで、ぶっきらぼうで理屈っぽく、皮肉屋ぶって根拠のない上から目線。本当にウザイとしか形容できません。いっそ割り切ってオタクキャラにしてしまえば、まだ親近感沸いたかもしれないのに。

まともな選択肢を選んで主人公を誘導させようにも、その選択肢にろくな回答がないから困りもの。例えば、メガネの子をどう思うかという問いかけに対して、「別にどうでも」「好きじゃないな」という受け答えしかできないんですよ。なんで「好きだよ」という選択肢がないの?? 街中で親しげに話しかけられても、「気の無い反応」「なかば自棄に」の2択。…選択肢ぐらいプレイヤーの意志を反映させてくれません?

そして、主人公のウザさが極まって爆発するのがエッチシーン。

「気持ちいいかどうか、聞いてもいいかな?」
「それだけ?」
「まだこれといって変化ない?」
「ぼーってしてきた?」
「本当に初めてなのかな」
「だってさ、初めての子が、ここをこんなにされたくらいで、今みたいな声を出すと思う?」
「ひどいって何が?」
「やらしい触りかたって、こんな感じ?」
「そろそろ下着の中がどうなってるか、確かめていいかな?」


矢継ぎ早に疑問系のセリフを投げかけてくる主人公が超ウザイ!!! 「どうなってる?」「気持ちいい?」「もう欲しい?」「どう? どう?」 ……少しは落ち着いてくださいって。言葉責めの一種として、女の娘の口で状況を説明させるエロさってのはわかりますよ。しかし、限度ってもんがあるでしょうに。相手の状況を逐一報告させたがるお前は、テレフォンセックスでもしているつもりなのかと

ト書きの部分は官能小説ばりに難解な語彙を並べていて鬱陶しいですし、こんなにウンザリさせられる最低なエッチシーンもそうそうございません。「あまあま」なLOVEエロなんかを期待していたら確実に痛い目遭います(経験者談)。レイプされている彼女を助けることもなく、ボーッと見届けているという最悪なシーンまでありますんでね! 何があまあまだ! くそぉぉーー!


ヒロインはケータイ小説で、主人公はライトノベルで、エッチシーンは官能小説。さぁ、果たして貴方は、この三位一体の攻撃に耐えきれるでしょうか?

あまふたサンドイッチはその何もかもがウザイ。あまりにウザすぎて、あんなに好きだったINOさんの絵まで嫌いになってしまいそうな勢い。それぐらい、負のパワーが充満しています。長時間プレイしていると、自分自身もウザくなってしまうのでご注意を。

ウザイヒロインとウザイ主人公のカップルですから、お似合いといえばお似合い。私は主人公の薄ら寒いノリに耐えられませんでしたが、彼女は一緒になってはしゃいでいて楽しそうでした。私が口出しすべきカップルじゃないですね。
2011年3月2日