コスってエイリアン誘惑のコスプレH  
メーカー〔SCORE〕 発売日2005年1月28日


独り善がりな独り相撲
昔、コスって!My Honeyってエロゲあったよね。プレイはしておりませんが、主題歌のChange my Styleは何度も繰り返し聴いたなぁ。キミの可愛い子猫になりたいにゃ~ん(にゃんにゃん!)。……あれは名曲でした。

そんなコスって!My Honeyとは縁もゆかりもないであろう、今回のコスってエイリアン。「女の娘が空から降ってきて突然求愛」という最も安易な展開で始まるこの物語には、如何にもなエロゲの主人公に、如何にもなエロゲの幼馴染、如何にもなエロゲの男友達と、総てがありきたりなキャスティングで固められている。もはや、シナリオに望みを託せられるような作品でないと逸早く察知。すぐさま、私はストーリーを見捨てて、興味をエッチシーンへシフトしました。


そのエッチシーンで柱となっているテーマは、コスプレと誘惑。どちらも私の大好物な題材なので、これが上手くハマれば、あっという間に傑作になり得る予感。でも、上手くハマらなかったので駄作でした(もう結論)。

まず、コスプレに対する不満を2,3述べさせてもらうのならば、元々の格好が充分エロいラルファが、普通の看護婦やメイドの格好をされても、逆に嬉しさダウンになってしまうこと。それに何の脈絡もなく、いつの間にかコスチュームを着ているだけの突発的エッチだから全然味気なくてね…。ただ単に相手が衣装を身に纏っていれば良いってもんじゃないでしょうに。

主人公も主人公で、コスチュームに対するこだわりはおろか、好きなのか嫌いなのかすらもハッキリせず、女の娘が「どうかな?」と水を向けても、「どうって…」と返答を濁す意気地なし。これじゃあ、相手が1人で先走っているだけのように思えてしまって、コスプレしている女の娘がバカみたいです。

勝手に女が惚れて、勝手に女が手引きして、勝手に女が着替えて、勝手に女がエッチして……主人公は常に置いてけぼり。置いてけぼりっていうか、自分から付いていこうとしない超受身タイプなんですけどね。エロゲの主人公は大なり小なりこういう性格ですけれど、この作品では特にその傾向が強かった。誘惑がテーマにあるゆえ、ある程度受身になるのは避けられないにしても、普段、余裕ぶった態度の目立つ主人公が、エッチになると途端に威勢が弱まるのは、なんともいえぬ情けなさが漂っていたなぁ~。


そして、誘惑。これも全然良くありませんでした。ラルファを取り巻く様々な異星人がいきなり登場したかと思えば、いきなりエッチを誘ってきて、するかしないかを選ぶだけですもん。

なんていうか、フィールドを歩いていると敵が出現して、

┏コマンド┓
┃たたかう┃
┃にげる ┃
┗━━━━┛

これと同じような感覚。まるで雑魚キャラに出くわしたような煩わしさです。相手の魅力がまったく描かれてない状態で誘惑されたところで、ちっとも気持ちが揺らぎません。誘惑の高揚感は微塵も感じられなかった。ただ単に相手がセックスを誘って来れば良いってもんじゃないでしょうに。


何も、エッチシーンの総てがメチャクチャだったというつもりはなく、前後の展開や設定、キャラクターの魅力を度外視して、エッチシーンの良し悪しだけに目を向ければ、むしろレベルはそれなりに高かったと言えます。セリフがやや画一的であったものの、行為の豊富さと描写の濃厚さでカバー。膣出しと外出しを常に選べた点も良い。フェラ唾液音もさすがSCOREの腕前。八葉香南さんの絵は相変わらず可愛くてエロかった。相対的には充分上のランクにあったように思う。

だがしかし、そんな最初から回想モードにしか用がないような無機質なエロゲを評価出来るはずもありませんし、製作者としてもそんな扱いは本意でないはず。結局、変な情けはかけずに「駄作」と断罪してしまうのが温情だと私は思いますね。

とりあえず、今後コスプレ主体のエロゲなら、最低限、主人公が制服好きであることにしておきましょうよ…。何故、制服にこれといったこだわりのない人間のために、わざわざ女の方からいろいろコスプレしてあげる必要があるのか? それが解せないから白けてくるんです。もし、MILKジャンキーの主人公が巨乳に興味のない男だったら、面白くもなんともないでしょ? 「別にコスプレは嫌いじゃないけど…」といった曖昧な態度の輩はもうたくさん。

原画は八葉香南さんと士崎多結さんの二人制。八葉香南さんの絵は大好きな私ですが、もう一方の士崎多結さんの絵は残念ながらあまり好きになれなかった。だから、ラルファのライバルの志織は、ポジション的に好きでも、キャラクターとしてイマイチ好きになれなくて…。

致命的だったのは、ヒロインの原画が別々であるせいで、ラルファと志織の3Pが実現されていない大欠陥。恋のライバル同士がお互い競い合うような3Pはお約束でしょ!?

見所は、突然現れた恋のライバルに奮起する志織ちゃん。奥手で純情な彼女が、ラルファに対抗心を燃やすことで大胆になっていく…。そう、つまりこれはしゅこあさんが「さっきゅば☆SOON」で失敗したメソッドの再挑戦ですね。

今回は対決の構図が途中で有耶無耶になることなく、最後まで対立の構図は変わらなかったので、その点は進歩していたといえますが、惜しいのは志織ちゃんがあっという間に覚悟を決めてしまったこと。「志織は自分からエッチを誘うようなタイプではない」ことを充分に植えつけた後でやらないと、効果は薄いんですよ。序盤からあっさり身体を許すのではなく、ある程度焦らした方が効果的でした。
05年1月29日