Fate/stay night第13話~第18話雑感

Fate/stay night SET1

第13話「冬の城」

予想通りというか、セイバーの過去の描写はあっさり風味。物語のバックボーンは極力省いて、表面上のFateをしっかり見せるのが、アニメの方針でしょうか。

その後、ぼんやり考え事をしていた我らが士郎君が、簡単に捕縛。衛宮士郎ってのは、ホントどこまでも迂闊な主人公だな~。敵の攻撃に向かって、考えなしに自らの身体を投げ出したり、言いつけを守らずに、夜フラフラ出歩いて殺されそうになったり、友達に呼び出され、ノコノコ会いに行ったら罠に引っかかったり…。出来の悪い主人を持って、セイバーの気苦労も大変だ…。

そのセイバーが、士郎の窮地をいち早く察知すると、消耗した身体を奮い立たせ、救出に向かおうとするシーンは感動でした。ゲームでは直接見ることのできなかった一場面だけに。

それでも、今週最大の名場面はやっぱり間桐慎二の最期。潰される瞬間を見せてもらえなかった心残りはありつつも、バゴッ!ドゴ!メキョ!と心地好い音色で癒され、満足。声優さんの断末魔も素敵でしたよ。さよならワカメ。

 ★今週の遠坂凛★
士郎を救出するために力を貸して欲しいと懇願するセイバーを捨て置けず、「アーチャー」と呟きつつ横目で視線を送る。この凛の視線に心が射抜かれますよっ!

第14話「理想の果て」

格好良すぎて泣けた…。ペーソスによる感動ではない、偉大さを目の当たりにした心震える感動。第14話「理想の果て」はまさにそんな真実の感動を私に見せてくれました。

今回、最大の注目点だったアーチャーの名台詞、「別にアレを倒してしまっても構わんのだろう?」の場面は、アーチャーを死地へ1人置き去り、見殺しにする感が弱く、それを命じる凛の非情さにもやや不足がありました。

しかし、その後のアーチャーVSバーサーカーは感動的の一言。両者どのような激戦が交わされたのか、原作では伏せられていた部分を、こうやってアニメで具(つぶさ)に描いてくれたことには大きな意義がありましたよ!!

圧倒的な暴力の前に幾多の致命傷を受け、勝算が限りなくゼロである中、それでも次々と武器を投影しながら、必死に抗い続けようとするアーチャー。今まで不甲斐なさを感じていたバトルの迫力不足が嘘のよう。1秒たりとも見逃せないスリリングな展開に、もう完全に虜。

「こちらの敗北は動かないが、終わらせるのは手間だぞ、バーサーカー。せいぜい手を抜け…。その間に、あと2つはもらっていく…!」

ここで極めつけの無限の剣製!

「Have withstood pain to create many weapons.(←ここら辺で私は泣いてた)
Yet, those hands will never hold anything. So as I pray, unlimited blade works!」

フッと口元を一瞬緩めた瞬間、バーサーカーとイリヤを固有結界へ引き込み、今度は余裕の笑みを浮かべながら、泰然とアーチャーは2人の前に立ち塞がる。この時の表情が死ぬほどカッコイイ…。間違いなく惚れるよ。

「ご覧の通り、貴様が挑むのは無限の剣。剣戟の極地、恐れずしてかかってこい!」

死闘の果て、無数の剣が肉体を貫き、満身創痍となったバーサーカーの姿。これが最後の最後まで足掻き続けたアーチャーを象徴していて、また感動…! ああっ、私もアーチャーの固有結界に連れ込まれて、串刺しにされたいっ!

作画は魂を感じるまでに完璧なもので、限界まで絵は動いてくれていた。音楽による盛り上げも最上。ここぞというタイミングで新EDテーマ投入が憎い! この1話にかける、スタッフの気合いがひしひしと伝わってきましたよっ! ありがとう、本当にありがとう! 心より感謝致します。

 ★今週の遠坂凛★
バーサーカーに退路を断たれ、全滅は避けられないという大ピンチに陥ろうとも、決して狼狽することなく、強気の表情を崩さない凛が素敵。“冷や汗を流しながら余裕の笑み”ってのはそそるなー。

消耗しきったセイバーを厳しい表情で見つめる凛、アーチャーに非情な宣告をした時の凛、思いもかけぬ言葉を返され面食らう凛、その意気を汲み取って笑顔で発破をかける凛、一連のシーンにおける彼女の表情はどれも素晴らしい。何度も繰り返し見ています。

第15話「十二の試練」

セイバーへの魔力供給で、セックスという手段を回避しましたか。つまり、Fateに士郎とセイバーのセックスは不要であるというご判断なんですね? 性交渉の事実を抹消しても、物語上何ら支障は生じないというお考えなんですね? 原作で行われていた行為は、ただの蛇足に過ぎなかったと申されたいのですね? へぇ~、そうですかそうですか。

そして、設定をムリヤリねじ曲げた結果が、あのであると? そりゃ、さすがに私もあの龍の大迫力には度肝を抜かれましたが。あんなダサ……カッコイイ龍が出てきたら、魔力が漲るのも当然でしょうねぇ。

前回、最高のものを見せてもらい、多大なる感謝をしたばかりなのに、早くも感謝の気持ちが帳消しになってしまうほど、今回の15話は最低の出来。

男女の性別を意識しなかったセイバーに、心境の変化が芽生えてくるのは、士郎と身体を重ねたからのはずでしょう? それを否定してどうするんだか。エッチせず、どうしてお互いが意識し合うことになるのか、説明してもらいたい。別にセックスそのものをアニメで見せろなんて無茶は言いませんけど、行為の事実そのものを闇に葬るのは、まったくもって納得いきません!

後半、バーサーカー戦での凛の活躍にも不満ありありです。凛が宝石を出し惜しもうとするセリフがなかったことで、あの宝石がどれだけ貴重なものなのかわかりにくかったですし、宝石を解き放つ迫力、着弾の威力は、泣けてくるほどにしょぼい…。

バーサーカーに身体を捕まれたときも、ハラハラするような緊迫感がゼロ。あのシーンで、私は心臓が止まるぐらい凛の身を案じたというのに、アニメはものの数秒で「そんなことだろうと思ったわ」と終わり。ここで大切なのは絶望を感じさせる「間」なんですよ。「凛が捕らえられたこと」「バーサーカーは1度殺すだけではダメなこと」という2つの大きな絶望があったはずなのに、「間」がなかったため、最初の1度は勿論、2度目の衝撃も薄かった。凛屈指の名場面が、こんなぞんざいな扱いで悲しすぎる。

スタッフは14話の「理想の果て」に、全精力を使い切っちゃったんですかねぇ。それなら、スタッフに魔力を注入してあげるよう、あの龍にお願いしなきゃ。

 ★今週の遠坂凛★
せっかくの凛とのキスシーンが、何やってんのかわからないぐらい下手な見せ方だった。お前ら、凛のキスにどれだけ莫大な価値があるのかわかってんのかー!!

第16話「約束された勝利の剣」

バーサーカー戦における最大の見せ場はやっぱりカリバーンの投影。ずっと足を引っ張る子だった士郎君が初めてものの役に立った瞬間で、セイバーと手を取り合いながらバーサーカーを撃破するシーンは感動モノです。

けど、アニメは何か違う…。全然格好良くないっす…。カリバーンの投影って、こんな簡単そうな行為なんですかね? 生命を削っているような、魔術回路がバチバチ暴走する感じがないから、無から剣、それも最強の聖剣を生み出す凄まじさを感じさせてくれない。原作を知らない人は、「何だよ。最初からそれやりゃ良かったじゃん」って軽く思えてしまうのでは。あれだけ頑張ったアーチャーが無駄死にだったような気にすら…。

何故、こんなに物足りなさを感じたかというと、士郎君の口上にも原因がある。

(1)創造の理念を鑑定し、 (2)基本となる骨子を想定し、 (3)構成された材質を複製し、 (4)製作に及ぶ技術を模倣し、 (5)成長に至る経験に共感し、 (6)蓄積された年月を再現し、 (7)あらゆる工程を凌駕しつくし、 (8)今ここに幻想を結び、剣と成す!

原作ではここでようやくカリバーンが具現化するわけですけど、アニメではこれの(1)(4)(5)が省略されているんですねぇ。あらゆる工程を凌駕しつくすまでが早いんですよ~。過程を省いてカリバーンを投影しないで欲しい。

そんなわけで、バーサーカー戦は最後グダグダでした。悪いとまでは言わないけど、原作の迫力にすら及んでいないのが実情。14話の「理想の果て」に心血注ぎすぎて、気合い抜けちゃったのかね。

 ★今週の遠坂凛★
ベッドに腰掛けて脚を組んだときの太股のアップがやけにエロい。アニメを見終わったときにはもう、凛の太股しか頭に残らなかったです。バーサーカーとの激闘とかすっかり忘れた。

第17話「魔女の烙印」

衛宮家襲撃ではなく、ここでUBWルートに鞍替えですか。しかし唐突だ。前後の繋がり関係なしにいきなり飛びましたから戸惑いました。

最強のサーヴァントを打ち破ったセイバーが、次の回であっさり人間に殴り負けているのはどうなんだろう。「葛木先生の強さ」より「セイバーの情けなさ」が際立ってしまうような。葛木先生の20年の研鑽をちゃんと説明して欲しいけど、もう時間的に無理か…。

士郎君の投影シーンは素直に良かったと思えました。「手順などどうでもいい! 創れ! 偽装しろ! 強化と複製の違いなど無いと思い込め! 急げ、死ぬのは俺だけじゃないんだ!」 セイバーも凛もやられて、窮地に立たされる中、高速で干将・莫耶を投影する姿はカッコイイ。投影のときの士郎君は、やっぱり輝いています。

最後に1つ不可解だったのは、キャスターの宝具であるルールブレイカーの効力。サーヴァントとの契約破壊など、「原初にリセット」する短刀が、アニメではセイバーの宝具の封印という謎の使われ方をしていたので。いくら宝具でも、Fateのルールまでブレイクされちゃ困りますよ。

 ★今週の遠坂凛★
遠坂凛のおっぱいを素手で殴った葛城先生は許せないと思いました。

第18話「決戦」

なんだか急に話についていけなくなっちゃったなぁ…。ちゃんと毎週見ているはずなのに、2~3話見逃したような気分。よくわからないうちに、いつの間にか大変な事態になっていた。とりあえず、桜ルートのHeavens Feelをやりたいんでしょうが、前振りなしで来てしまったために、非常に半端な扱いになっていますね。

あの下品な格好の桜は、一体何だったのやら。「すわ、黒桜降臨か!」と思いきや、現れたのは謎のボンテージ桜。ゴスロリ衣装で着飾ってあれば、キャスターの趣味だと納得もできたけど、真面目なシーンで意味もなくこんな変な格好されると萎えちゃうよ。これのせいで、その後の凛が桜を優しく抱きしめる姉妹愛のシーンも台無し。ボンテージ桜が間抜けすぎて感動できません。

一方、作画は上向きで、戦闘場面も今回は上々だったため、こちらは不満なし。セイバーVSアサシンの剣戟は、以前とは雲泥の迫力でした。魔法を駆使して戦う凛も、実に美しく格好良かったですね。これをバーサーカー戦で見せろよと言いたいぐらい。

 ★今週の遠坂凛★
桜を優しく抱きしめながら遺言めいたことを口にした後、そっと目を閉じ、顔を歪めつつ膝をつく凛。その足下には転がったナイフと、多量の出血が…。

凛が死んじゃったのではないかと、メチャクチャ心配しましたが、次回では何事もなかったように元気だったのでホッ…。余計な心配させるなっ。心臓に悪い。

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